タイトーより、2004年9月に発売。
●このゲームは、とても短い。
ステージをクリアするだけなら、おそらく10時間とかかるまい。
●しかし、このゲームはとても長い。
前作よりはるかに緻密に描けるようになったラクガキ。しかも、描くだけではなく、アクションゲームならではの動きや技を設定する必要がある。こだわればこだわるほど終わらない!
●このゲームは、とても易しい。
ステージに難しいところはほとんどない。強いラクガキを作るための法則を理解すれば、ボス戦もたやすい。
●しかし、このゲームはとても難しい。
デザインにこだわりを持ってラクガキを作ると、ラスボスに勝つことはほぼ不可能になる。勝つためのラクガキとは区別すべきだ。
●このゲームのストーリーはとても悪い。
子供向けの癖に妙にひねた性格の主人公。ムービーに力が入っている分長く、オープニングなどはタルくて寝そうになる。
●しかし、このゲームのストーリーはとても良い。
ところが、エンディングは「この世界にもっといたい」と思わせる作り。ゲームの性質上、クリア後もラクガキし続けるプレイヤーがいることを考慮したストーリーだと思われるが、ゲームが済んでから盛り上がるってのも珍しい。
前作が、プレイヤーには好評なのに投げ売り、という状況だったのをふまえ、2ではお金をかけて丁寧に作られた所が目立つ。ムービーはスタジオ4℃が手がけており、キャラの演技、声優の声など全体に高品質。
ただ、元企画屋としては、もっとラクガキと攻略が直結するような、とんがったステージや、手強いザコ敵が欲しいと思った。PCゲームだったら、追加マップが売れたりしそうだが、PS2だからそういう商売はないだろうなぁ。