2005年06月30日

blog珍品堂は「虚構新聞社」を応援します!

 「虚構新聞社」とは、虚偽のみを報道するパロディ・ニュースサイトである。
 語り口があまりにもっともらしいので、他サイトや掲示板などで、真実として引用されてしまうアクシデントが多発しているらしい。
 当blogも、よそ様の引用が多いので、気をつけていきたいところ。

 ところで、数々の虚構記事の中で、最も感銘を受けたのがこれ。

「キャラは死んでも生き返らない」 15%の小学生が回答

 実に粋な風刺ではないか。うちみたいに、むやみに吠えるだけが方法ではないのだなぁ、勉強になります。
posted by Dr.K at 22:02| Comment(0) | TrackBack(1) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月29日

パソコンの消耗品化を嘆く

 私のPCは、購入以来一度も故障がなく、OSの再インストールなども全くしたことがないという、非常に優秀なマシンだ。
 4年前のものなので、CPUはPen4の1.6Ghz、グラフィックはGeForce2MX、HDDが20Gしかないなど、スペックはさすがに低いが、3DCGやムービーの制作に手を出さない分には、これでも充分だ。

 ところが、この環境が今、危険にさらされている。というのは、いざというときに修理やサポートをしてくれる所がないのだ。
 本体はコンパックのEVOシリーズで、当時は比較的売れていたと思うが、この会社が現在はhp(ヒューレットパッカード)に吸収されてしまっている。

 モニターのマグビューに到っては絶望的だ。倒産したのか行方不明。購入当時から無名で怪しいメーカーだったもんな。デカいしデザイン悪いし。でも、数年前、故障した時には、「換えの部品がありませんので、新モデルと交換でいいですか」というゴーカイな対応で素晴らしかった。しかもソフマップの保証が効いて無料になったしな。
 そんなモニターでも、今、学校の実習室で使っているクソ液晶モニターより遙かにマシ。あれなんとかならんか。台によって色が全然違うし、寿命も短いらしい。Photoshopの実習に支障が出てる。省スペースなのはいいが、失ったものが大きすぎる。

 ああ、話がそれた。それにしても、一般の人にとって、PCなんてそう頻繁に買い換えるものじゃないと思うのだが、この製品サイクルの短さはどうなんだろう。車みたいに、少々古くても一緒に使えます、という感じにしないと、今以上の普及は望めないと思うんだけど。
posted by Dr.K at 09:34| Comment(0) | TrackBack(1) | 講師の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月28日

ウイルスメール警報

 昨日から、ウェブ上で公開していない私用メールアドレスに、数時間に1通ずつくらいウイルスメールが送られてきては、駆除されています。破棄されるので内容は読めませんが、どうやらどこかのPCが、ウイルスのせいでメールを大量発送している模様。私の個人アドレスをご存知の方は、感染していないかどうか一度お確かめ下さい。
 …それにしても対処方法ないものだろうか。続々と届いて非常に迷惑です。
posted by Dr.K at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月27日

魔術的ウェブ・アート -zoomquilt-

 フラッシュが普及し、ウェブ上で色々なマンガや動画が見られるようになったけど、さすがに海外の人は考えることが違う。これ、どうやって原画を描いたのか、分かる人はぜひ教えてくれ。

zoomquilt

 ↑ロード完了したら、startをクリック。
画面上でマウスを上下にドラッグしてご覧下さい。

 いやぁ、面白い。発想のある作品ってのは、デジタルでも独特の手触りがするもんだねぇ。
posted by Dr.K at 08:02| Comment(4) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月26日

みんな大好き塊魂

 公式サイトはこちら。

 昨年、破天荒なゲーム内容と奇天烈なデザイン、掟破りのサウンドで、業界を大いに沸かせた「塊魂」ですが、その続編がいよいよ登場です。

 …それにしてもパッケージ、これでいいんでしょうか。この建物は矢口渡にあるナムコ本社ですね。映っているのは社員の皆様でしょうか。王子の左隣はひょっとすると社長さんかもしれません。さりげなく牛やキリンが入っているのがすばらしい。でも電線くらいトリミングしたらどうでしょうか。
 いずれにせよ、前代未聞の目立つ箱なのは間違いないです。どんなゲームかはさっぱり分かりませんが。
Yrcslpig
posted by Dr.K at 12:45| Comment(4) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月25日

STAR WARS EP1 ファントム・メナス

 新作の公開も間近ということで、旧作がテレビで放送された。

 いやぁ、公開当時はわくわくしたねぇ。「ジェダイの復讐」から長いブランクを経て、最新のCGで彩られた映像、ということで無闇に期待していたのを思い出す。

 今見ても、全編素晴らしい映像だ。これはEP4〜6の旧作にも言えることだけれど、デザインの面白さがずば抜けている。
 見たことがない、しかし存在感のある宇宙人たち。宇宙船やポッドなどのメカの独創性。出るたびに衣装が違うアミダラ王女など、他の映画との格の違いを大いに見せつけている。

 ただ、ストーリーは意図的に脇扱いになっているようで、ポッドレース、大規模戦闘、ダースモールの華麗な殺陣など、数多い見所を数珠繋ぎにしたダイジェスト版、という雰囲気が否めない。今回のテレビ放送はノーカットのはずなんだけど、飛び飛びに話を見ている気分がするんだよね。
 また、ストーリーの転がし方にも問題がある。アナキンは、特別な子なので、機械に強かったり、パイロットとしてのセンスがあったり、身体能力に長けていたり、というのはいいとしよう。それなのに、終盤の戦闘では、本人が理解しないうちに敵母艦を破壊。つまり、才能じゃなくて運で展開しているわけで、その意味では、ギャグ担当のジャージャーとなにも変わらない。フォースって運が並はずれて強いことなのか?いや、違うだろう。
 STAR WARSはもともと、宇宙時代の神話を目指しているので、やはりこのへん、キリストの奇跡、あたりから発想しているのかねぇ。だから、西洋の人には、神の子限定のご都合主義というのが、すんなり受け入れられるのかもしれない。

映像美       10
大スクリーン向け 10
ストーリー展開  5
個人的総合   8
posted by Dr.K at 10:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月20日

Musical Batonがまわってきました。

 発信元わたあめすもも

 なんでも、もともとはアメリカのブロガーの間で回っていた代物で、音楽に関する質問に回答して、ブログ書き5人に回す、というルールらしい。
 これ、どれくらい流行ってるんすか。まじめにやると、すぐ日本の人口に達すると思うんですけど! あと、酒の席で直接頼むってのもどうかと思うよ、Toogieさん!

 じゃ、回答。
・Total volume of music files on my computer
(コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
 200メガしかなかった。

・Song playing right now
(今聞いている曲)
 なし。日常は無音で過ごす主義なんで。

・The last CD I bought
(最後に買った CD)
 宇多田ヒカルのベストは弟に先に買われた。
 従って「復刻版Video Game Music」(namco)が最後、となる。

・Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me
(よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲)
 セラニポージ「スマイリーを探して」
 セラニポージ「勇気の出る歌」
 イエモン「JAM」
 スピッツ「スパイダー」
 クリスタルキング「塊・オン・ザ・ロック」

 青臭いっちゅーかアホっちゅーか、こういう趣味の人には近づかない方がいいと我ながら思います(爆)。

・Five people to whom I'm passing the baton
(バトンを渡す 5 名)

「まったり日記」のK.バッジョ様
 やはり同席したからには、はずすわけにいかないでしょう。

「Dream Present」のcreate_sht様
 弾幕系の回答を期待します。

「Winddorf」の明宮村様
 ミュージカル方面とか高尚なお答えをお待ちしてます。

「Gifアニメ工房」のPonta様
 ほんわか日記のネタにどうですか。

「White Plus」のクロタナ様
 aiko5連発でいいのでお答え頂けると幸いです。

 かなりご迷惑かと思いますし、義務ではありませんので、気が向いたら適当にお答えの上、次へまわしてください。いや、まわさなくても不幸にはならないと思いますが。
posted by Dr.K at 20:38| Comment(1) | TrackBack(3) | 講師の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月19日

神奈川県でゲームを「有害図書」に指定・さらに続報

 私はこの問題に関して、全国にどう波及するのか、業界がどう対応するのかを気にしつつ見守っている。

 まず、規制対象となったGTA3の販売元、カプコンから反撃の狼煙が上がった。このような文面である。
 私個人のスタンスとしては、カプコンを応援してあげたいのだが、いかんせんショボい反論と言わざるを得ない。「CEROのレーティングを受けた」と言うが、実際「区分陳列」されている店など私はほとんど見たことがない。実効力のないレーティングでは、行政への反論にはなるまい。お上ににらまれない程度に自主規制を歌いつつ、暴力をダシに金儲けですか? と言われて弁解できるのかねぇ。今週のファミ通で日本語版「GTA:サンアンドレアス」を高らかに発表した漢気は認めるけど。

 一方、規制側の神奈川県であるが、このタイミングで松沢知事がブログを公開。書かれている内容は普通だけれども、何を書こうが、コメント欄やトラックバックがゲーム規制反対一色に染まるという惨状を呈している。ネットってこわ〜い。本来なら、県民と知事との貴重な交流の場になるはずだったのにねぇ。
 ちなみに、この記事はトラックバックしてません。向こうを見ると、どう見てもゲーマーどもが一方的に糾弾、言いがかりをつけているようにしか見えず、一般のイメージからしても逆効果っぽい。松沢知事にしてみれば、多分ゲーマーへの嫌悪感が増幅している状態でしょ、俺だったらきっとそうなる。ついでにネットも規制したくなる。

 こういう側面を見てると、実は誰も子供たちのことを考えていないのでは、と非常にお寒〜い気分になる。
posted by Dr.K at 11:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月18日

任天堂あまりにもハジけすぎ 「押忍!闘え!応援団」

Ebfpag3u  今、任天堂がアツいです。
 そもそも、ファミコン以来、日本のゲームのスタンダードを作ってきたのがこのメーカーであることは、今さら説明するまでもありません。
 その古いメーカーが、守りに入るどころか、現在のゲームで乏しくなったと言われる〈新鮮さ〉を一手に引き受けているのは、一体どうしたことでしょうか。今や、ほっておくと世界を征服しそうで、目が離せない状態です。 
 なにしろ、4月には「nintendogs」で女子供を骨抜きにし、5月には「脳を鍛える大人のDSトレーニング」でオッサンまで虜にし、6月には「DS楽引辞典」で教育ママまでも味方につけました。そして7月、最終兵器として満を持して「押忍!闘え!応援団」が投下されます。

 このゲームは、上画面で進行する寸劇を、下画面で応援することにより、人生のあらゆる局面を切り抜けるという、ハジケきったバカゲーでありまして、応援の操作は、マーカーをタッチするという音ゲー方式になっております。「スペースチャンネル5」を最高のゲームと信じて疑わない私にとっては、目が離せません。
 しかも、こちらの記事などを見て頂きますとわかるのですが、選曲がまたイカれておりまして、モー娘とブルーハーツとオレンジレンジが並んでいるのを見るだけでも目眩がするのですが、ウルフルズと氣志團も忘れないあたりがさすがといいますか、「塊魂」に匹敵する豪華さを醸し出しており、気合いを入れて待つしかないであります!押忍!
posted by Dr.K at 13:40| Comment(5) | TrackBack(1) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月13日

思い入れはどこへ行った

 同僚の若手デザイナー、waba先生から、自主制作ムービーをいただいた。実に3年をかけた労作であるという。技術に裏打ちされたクオリティもさることながら、何より感心するのが、そのオリジナリティであった。全編に表現することへの原初的な喜びが満ちており、若いとは「作りたいモノがある」ことに他ならない、と感じた。

 思えば私には、ゲーム会社に入った直後から、作りたいモノなど全くないのだった。担当するプロジェクトはすべて、誰か他人が考えたゲームであり、私の仕事と言えば、それを完成まで持っていくことに他ならなかった。しかし、それはつまらない仕事ではない。与えられた企画をより良く、よりスムーズに完成させるというのは、とても面白くやりがいのある仕事と断言できる。
 卓越したアイデアが思いつける人、自分の企画を通すことができる人のことを、うらやましく思ったことは確かにある。しかし、ない才能を追い求めることに費やしていられるほど私に残された時間はもはやない。
 そして最近、この思い入れのなさが+に働くこともある、とようやく理解した。思い入れは、作品にカリスマを注入できる反面、ユーザーを阻害することがある。商品としてのゲームは、ユーザーを楽しませてナンボ。時には、作り手のこだわりをゴミ箱にすてる覚悟も必要だ。
 私の初仕事は、ほぼ発売中止といってもいい結果に終わった。数字は知らないが大赤字のハズだ。いまだに「いいゲーム」と言ってくれる人もいるが、売れなかった「いいゲーム」など存在してはいけないのだ。私はさっさと辞表を書いてしまったが、チームにいた先輩方の悔しさはどれほどのものだったろう。以来、普通に流通に乗って販売される、ということに私は一層執着するようになった。
 PCゲームの世界では、出来が悪いゲームは「同人以下」と揶揄される。しかし私は、たとえそのようなゲームであっても、販売されて収入があり、スタッフが食えるというそのことにまずこだわりたいと思う。あの日から、私にとってゲーム作りは遊びでなくなったのだから。

 waba先生は、作品でデザイナー個人としての矜持を見せた。私は企画屋として、いかなるプロジェクトも「完成させて売る」ということで応えていきたいと思う。
posted by Dr.K at 23:28| Comment(4) | TrackBack(0) | 講師の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする