さて、大河ドラマとゲームの客層がどの程度リンクするのかは疑わしいが、今年は、各社から「義経」ゲームが登場している。果たしてその結果は…
「義経英雄伝」フロムソフト
大河ドラマ開始の1月に、先陣を切って発売したということに意義がある一本。ゲームは無双風で、キャラの見た目などもとてもオーソドックス。
「新選組群狼伝」セガ
「義経」がとっくに始まった2月にもなって、ようやく昨年の「新撰組」便乗ゲームを出すという遅れっぷり。なんで新撰組じゃねぇんだ。キャラデザは「るろ剣」の和月伸宏でヒキがあるんだが。
「少女義経伝2」ウェルメイド
ギャルゲー。以上。ちなみに、「1」は2003年に出ているので、これは大河とは関係ない我が道を行くソフトだ。あっちの世界では、義経が美少女だったり、沖田総司が美少女だったり忙しいが、面白いのか、それ?
「Genji」SCE/ゲームリパブリック
清原選手の「弁慶が、好きじゃあ」という脱力CMで大プロモーション中の新作。なんとか10万本くらいは行きそうだが、それでも多分赤字じゃあ。ゲームは「鬼武者」もどきで、ムービー満載の演出や、主題歌の元ちとせなど、無駄に豪華じゃあ。やたら鮮やかなステージ作りは、映画「英雄」「Lovers」あたりを意識したものと思われるが、PS2の性能が足りておらん。
「遙かなる時空の中で3 十六夜記」コーエー
美少年ゲー。以上。「遙時」シリーズが大河に便乗していたとは、恐るべしコーエー。9月発売の「十六夜記」では義経が落とせるらしいぜ、そこのお姉さん。弁慶まで繊細な美少年にされていると、もはや力無く笑うより他にない。
「義経紀」バンプレスト/ドリームファクトリー
このドリームファクトリーって会社、間違いなく技術はあるのだが運がなさすぎる。デビュー作の「トバル」は悪評が立つし、「エアガイツ」はアーケードで散々、「バウンサー」はワゴン行き、「格闘超人」は全世界で回収騒ぎ、「クリムゾン・ティアーズ」は売れなかった。
この「義経紀」も、何があったのか発売未だ未定。戦わずして死亡、という気配が濃厚なのだが、キャラデザが小畑健でしかも「デスノート」風味と、ますます死相が漂っている。
昨年の「新撰組」ブームは、ゲームにもそれなりの実績を残したように思うが、今年はどうも怪しそう。他にもし「義経」便乗ゲームがあったら教えていただきたい。