
その列の中に、ヒゲハゲマッチョで血みどろのパッケージを持って並んでいるのが、ゲーム神たるこのオレ様の雄姿。ああ、なんて素晴らしい。ベスト版「ゴッド オブ ウォー」、本日発売。
「ゴッド オブ ウォー」は、アメリカでゲーム賞を総なめにしたアクションゲーム。日本でも買った人は絶賛だが、いかんせんその買った人が極端に少ないという、知る人ぞ知る名作なのである。
ギリシア神話をモチーフにした荘厳な背景の中、ヒゲが走り、ハゲが飛び、マッチョが暴れまくる。(←すべて同一人物の描写)鎖鎌で縦横無尽に敵を屠り、頭や手足をもぎ、華麗な空中連続技が炸裂し、ゲーム的にはデビルメイクライに似てるらしいが、なにしろヒゲハゲマッチョなのでスカしたダンテ坊ちゃんとは天と地ほどに印象が異なる。プレイして3分でアドレナリンが全開になり、気分はすっかりヒゲハゲマッチョに同化する。
これだけゲームに集中できるのはその驚異的な完成度によるもので、ヒゲのグラフィックは遠くまで美麗に描かれてPS2とは思えず、ハゲのアクションは快適なレスポンスでますますPS2とは思えず、マッチョの視点(カメラ)は常にベストアングルで、とどめにロード時間が極端に短くとてもPS2とは思えない。
ヒゲハゲマッチョで血みどろなんて見たくない、という理由でこのゲームを起動させてもらえないPS2は、実に不幸であると言わざるをえない。ヘナチョコゲーマーにはRPGの方がお似合いだ。ゲーム神たるこのオレ様は、ヒゲハゲマッチョを操って明日からも血みどろになるとしよう。
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