2007年01月26日

前代未聞の打ち切り事件 −RGBアドベンチャー−

2006年10月8日
BS-iでMUSASHI-GUN道-最終回「恋」が放送される。この時点で次の番組が全く予告されないのは、今にして思えば不自然だった。
2006年10月15日
この日から、MUSASHIの総集編が三週に渡って放送される。そして、後番組がMUSASHIと同じプロデューサーや監督による、RGBアドベンチャーであることが明らかになる。
2006年11月5日
ようやく新番組かと思いきや、この日からRGBアドベンチャーのメイキングスペシャルが二週に渡って放送される。スタッフのインタビューに終始し、本編予告が一切流れないなど、いきなり制作が間に合わず時間稼ぎの暴挙に出る。
2006年11月19日
RGBアドベンチャー、第一話がようやく放送。オープニング、エンディングに歌もなく、10年前のムービーの再利用。オープニングのナレーションは冗長で、MUSASHIのアバンタイトル並みの時間稼ぎを感じさせる。スポンサーが付かないためか、CMもない
2006年12月15日
第五話放送。オープニングに今さら歌が付く。エンディングにも歌が付いたが、作中の悪役トリオによる替え歌で、とても聞けたものじゃないひどい出来。なにより、映像自体はあいかわらず10年前のムービー
2007年1月14日
年末年始の間、二週休んで再開、と思ったら番外編。ついに本編の続きが間に合わなくなったようだ。なぜか突然エンディングの歌が新曲になるが焼け石に水。
2007年1月21日
まだ6話しかやってないのに総集編で、全く先に進まない。そしてエンディングの後…
Nrnc4rug

合掌。
posted by Dr.K at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月25日

業務連絡

●単位の心配をするなら、課題〆切日より前に。

●世の中には取り返しのつかないことがたくさんある。
  ↓
 座して死を待つべし。

●賄賂は丁重にお断りしております。


 今年もまたこの季節が来たんですな。

posted by Dr.K at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月20日

若槻千夏、はじまったな

 近年、眞鍋かおりとか中川翔子とか、ブログを書いたら仕事が稼げると言わんばかりのタレントが出てきていますが、

 若槻千夏が今さらはじめやがりました。

 何というカオス。天才降臨。こりゃ計算してできる内容ではありませんな。

 2007年からblogを始める事が出来ました。
これも応援してくれた方達のおかげです。
『応援してねぇよ』と今、心の中で思った方も今日は我慢してお付き合いください。
出来たらずっと我慢して頂きたい。


 このへんのハイセンスな毒舌もあなどれないものがあり、今後もちょくちょくチェックしたいと思いました。ま、2〜3ヶ月くらいで本人が飽きて閉鎖になる見込みは高いですが
posted by Dr.K at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月18日

電車男

 2ちゃんねるに端を発し、本に映画にドラマと駆けめぐって、オタク系のネタがワイドショーを騒がせるきっかけとなった問題作。
 「電車男」には何の責任もないのだが、メディアの飛びつきっぷりは実にひどかった。何がキモイって、普通にワイドショーなぞ見ているときに、コスプレとかメイドカフェとか出てくるのは耐えられん。そういうのは知る人ぞ知る趣味、という状態でいいの。全国区に喧伝して誰が幸せになるっちゅーねん。

 ところが、映画版「電車男」、意外にも結構いいのである。匿名掲示板での会話を、退屈にならないようにうまく画面にして見せているし、一般の観客にもついていけるレベルで2ちゃんネタを盛り込んでいるし、ヒロインのエルメスを演じる中谷美紀の聖母の如きたたずまいもバッチリだ。
 そして最も賞賛するべきは、そのシナリオ。
 もともと「電車男」とは、掲示板の中で、電車男と名乗る何者かと、多数の名無しの会話によって作られた物語。2ちゃんで本名を名乗る奴なんていない。しかし、ネットの外では、彼らは本名を名乗って暮らしているはずだ。
 ところがこの映画では、電車男もエルメスも、最後まで名前は明らかにならず、互いの名前を呼び合うことがないのである。恋人となる過程のエピソードが丁寧に描かれる中、名前を一切出さぬまま自然な会話を成立させるシナリオの手腕は、もっと評価されて良いだろう。その他の人物も、あくまで名無しを貫いており、ネット発祥ならではの匿名性が保たれているところに感心した。

 いや〜、それにしてもオタク諸君はともかく、主婦や看護婦までもが見事なキー裁きでモニターに向かっているのには参る。俺なんて、20年使ってても二本指打法

2ちゃん再現度  6
低予算で奮闘度  8
ドラマ宣伝蛇足度 10
個人的総合    6
posted by Dr.K at 22:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月09日

ローカライズ大暴走 −デストロイ オール ヒューマンズ−

 タイトルを訳すと「人類皆殺し」(笑) さすが洋ゲー、直球にもほどがある。1950年代のアメリカを舞台に、プレイヤーはどこかで見たような宇宙人となって、地球人を制圧するのだ!

 日本版はセガから2月22日の販売となったが、普通に移植してもどーせ売れないと思ったからなのかどうか知らないが、翻訳が大暴走!
 まずは予告編を見てくれ。

デストロイオールヒューマンズ トレーラー
 
 おそらく、もとの英語メッセージとは似ても似つかないアレンジが施されていると思われる。だってこの中の小ネタ、35歳以上のオタクしか知らんよーな内容だぜ? ベテラン声優の熱演もヤバい。このぶんだとPS2、まだまだいけるな
posted by Dr.K at 21:50| Comment(6) | TrackBack(3) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月08日

ゲームリテラシー教育論について

 以前よりゲームに関して色々と発言のあった社会心理学の坂元教授。年末に発表した記事が妙な反響を呼んでいる。

元記事「ゲームリテラシー」教育を
「ゲーム機やソフトが進歩する一方で、ゲームリテラシー教育が進んでいないのは事実ですね」
 坂元教授によると、さまざまな実験をしたところ、暴力が正当化されている▽暴力を振るうことで報酬が得られる▽主人公が魅力的に描かれている場合、個人差はあるものの、暴力シーンが多いシューティングゲームをやることで、プレーヤーの暴力的傾向が助長されるという。
 ただその場合でも、暴力が正当化される理由は何か▽なぜ、主人公は暴力を振るわないといけないのか▽倒された者の家族はどんな気持ちか−など、「ゲームに描かれていないもの」を考えることで、暴力は「ゲームの中のもの」と理解させることは可能だという。
 ゲームリテラシー教育とは、子供にゲームに描かれていない背景、制作者の意図まで理解させ、子供がゲームにコントロールされないように教えることだ。


 さて、この記事が2ちゃんねる→痛いニュースと伝播するのだが、
「つまりスライムの気持ちを考えろと?」
「このテの学者は、どうしていつも見当違いな方向に話が飛ぶのか。」


 ダメすぎて失望した。ここまで低劣な感想しか出てこないとは。
 「ゲームリテラシー」という用語の新奇さに反感持ってどうするよ。坂元教授は「ゲーム脳」の森某とは全然違う。親も子供が遊ぶゲームに関心を持ちましょうという、これ以上ない真っ当な指針じゃないか。
 「倒された者の家族はどんな気持ちか」という部分だけに反応して揶揄しているアホどもの読解力のなさ。こいつらは文を文字通りにしか受け取らんのか。大意をつかんでから反応しやがれ。
 最も驚いたのが、「ゲームに描かれていないものを考える」という部分に否定的な意見が多かったこと。あのなぁ、表示された情報だけを頼りに、ゲームをゲームと割り切ってプレイする、なんてのは枯れ果てたゲームとのつき合い方なの。むしろ「ゲームに描かれていないもの」を、いかに想像させるかが作り手の力量であり、いかに想像できるかがプレイヤーの力量なの。
 これはちょっと古いゲーマーならみんな体感している事だと思う。昔のドラクエなんてアイコンレベルのドット絵でしか描かれていなかったけど、プレイヤーの頭の中では、鳥山キャラが縦横に踊ったり、ロード・オブ・ザ・リング並みの豪壮華麗なファンタジー世界が現出していたんだ。Wizardryは、線で描かれただけの迷宮だったけど、プレイヤーにとっては、じめじめと薄暗く、死の臭いの立ちこめる迷宮だったのだ。
 感情移入すると、むしろゲームと現実の境目がつかなくなってまずいんじゃないかって? 全くその通り。しかし、マンガでも小説でも映画でもゲームでも、見る人の感受性を全く揺さぶらない作品なんてのはクズでしょ。フィクションというのは、もともとそういう危険性を持つものなんだよ。
 子供だったら、フィクションに心を揺さぶられるような体験はあった方が絶対幸せだと思う。それが映画や小説でなくゲームだとなぜ問題なのかと言えば、親が内容を知らないという一点に尽きる。テレビとか本だと、親もチラ見くらいはしているので、知らず知らずのうちにフィクションの受け取り方を子に伝えているわけ。皆さんは、いつテレビのヒーローが実在しないと知ったか、覚えているかい?
 子供にフィクションとのつき合い方を考えさせる、という点において「ゲームリテラシー」教育、国語の教科書に小説が載っているのと同じ程度には、値打ちがあると思うけどね。
 ついでに、中学か高校でネットゲーム廃人が出ないようにリテラシー教育しておいて欲しいんすけど。これ切実。
posted by Dr.K at 22:26| Comment(7) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月07日

瑠璃の島 スペシャル2007

日テレ公式

 2005年に放映した連続ドラマの特番で、昨日放送された。
 今回限りのゲストキャラとして神木隆之介が出演したのだが…、将来イケメン化の兆し声変わりで、大変なインパクトがあった。いや〜、育ち盛りって怖いわ。
posted by Dr.K at 10:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月06日

バンダイ×ナムコ悪夢の合体−アイドルマスターゼノグラシア−

アイドルマスター
 ナムコが開発した超大作アイドル育成ゲーム。

 このゲームをアニメ化したら、

アイドルマスターゼノグラシア
 こうなった。

(゚Д゚)ハァ?

 バンダイの意向でサンライズロボットアニメに組み込みですか? バンダイナムコの合併効果爆発ですな。
 そりゃアニメファンも動揺を隠せないわけですよ。設定を見て、超時空要塞マクロスとかガルフォースが思い浮かんだ私はとっくにいい歳です。

ゲームの要素をアニメ化しても、オリジナルの魅力に並ぶことはできない。どうしようかと悩んだ末に、うちの第8スタジオに依頼が来たことを「ゲームのキャラで『舞-HiME』を作ってください」という依頼だと好意的に解釈

 ↑このプロデューサー氏には、俺が正しい日本語を教えてやる。そういうのは「好意的」じゃなくて「恣意的」って言うんだぜ。まあ、最終回で「実はここまでの話は、アイドルである彼女たちが出演した映画の内容でした」とかやってくれるとゲーム版のファンは喜ぶかもしれませんぜ。へへっ。
posted by Dr.K at 10:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月04日

ラブ&ポップ

 EVAを終了させてアニメに絶望した(←推測)庵野監督が、実写で作った映画として有名な本作。
 エヴァンゲリオンの時には、テレビ版で騒がれ、アニメ映画にしても叩かれて、わりと内向的に見えるこの監督のことをどこか気の毒に思っていたりもしたのだが、前言撤回。全然懲りてなかったということが、ラブ&ポップ見ると判明。
 原作が村上龍ということをさっ引いても、この作りは狂ってる。
 まず、変態的カメラワークが炸裂。足しかうつってない机の下ショット。鉄道模型にカメラ仕込んで女子高生の股をくぐらせる。鍋にカメラをいれて、食べ物視点のショット。スカートの中から地面を見下ろすショット。何かを表現すると言うより、カメラで遊んでる。
 出てくる男共がことごとく変態で気が滅入ったり、ラブホテルの風呂の水がLCLに見えたり、自分の内側にこもって独白が増えたり、色々とエヴァの後遺症が深刻

 脇役で仲間由紀恵が出ている。「ごくせん」「TRICK」で一躍人気になり、ドラマにCMに大活躍の彼女に黒歴史があるとするならば、それは間違いなく「ロックマンX4」の歌と、この映画に出たこととなるであろう。
 渋谷の援交女子高生のリーダー格として、うざったい空気感を漂わせた演技をするのだが、何しろあの顔と髪なので全然似合わない。

 何にいらだち、何に悪意を向けていいかわからない、そんな時代を切り取った映像、と言ってしまえば納まりはつくが、エンディング、ド下手な歌い方で過去の名曲をつぶすのは、越権行為だと思う。

名優使い捨て度 8
あの人は今、度 8
物語共感度   2
個人的総合   4
posted by Dr.K at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月02日

THE有頂天ホテル

 これは痛快。年末年始、家族で観るのに最適の一本。特番に持ってきたテレビ局のファインプレーだ。

 さて、このような喜劇の面白さを解説しても無粋なだけなので、ちょっと違った角度から。 
 三谷幸喜は、その脚本作りから、クールな作家と思われがちだ。伏線やネタをまき、巧みな計算でそれを回収してまとめ上げるその手腕は、多数の登場人物がてんで別の思惑で動き回るこの「有頂天ホテル」でも存分に発揮されていた。
 しかし、三谷さん、本当は非常に熱い人なんじゃないだろうか。
 ちょっと登場人物を見てみよう。役所広司演じる副支配人は、かつて舞台の仕事を志していた。香取慎吾演じるベルボーイは、歌手デビューをあきらめようとしている30歳。Youは売れない歌手だったし、オダギリジョーは書家といっても所詮はホテルの看板係。
 こういう人物は社会的には無能であり、夢を見たことは無駄である、と言いかねないのが現代の風潮。そこを、彼らが昔の夢と能力の発揮によって、ちょっとした自己実現を果たす、というストーリーに描いてくれるところが、三谷の優しさであり熱さなのだと思う。「誰が信じなくても、俺は芸術の力を信じるよ。」照れ屋の三谷は死んでも口にしないだろうが、そのメッセージ、私がしっかり受け取った。
 笑いというのは時には他人を攻撃し、時には自分を貶めるように働きがち。しかしこの映画の登場人物は、観客に笑われつつもどこか幸せそうだ。三谷脚本の真価がここにある。

キャスト豪華度 9
唐沢最低度   9
テレビ追加分蛇足度 9
個人的総合   7
posted by Dr.K at 16:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする