現在、Wiiでは、レトロゲームダウンロード販売サービス「
バーチャルコンソール」が、着々とそのラインアップを充実させています。
今月の予定タイトルでは、まぁ「ゼルダの伝説 時のオカリナ」「真・女神転生」あたりに注目が集まるのでしょうが、当方としては何としても
「ワンダーモモ」をとりあげなければなりますまい。
「ワンダーモモ」とは、ナムコのアーケードゲーム。その登場は87年2月でして、つまりきっかり
20周年、今月のバーチャルコンソール入りはそれを記念してのイベントなのは間違いないでしょう。
等身の高いドット絵で描かれた少女が、パンチラなどしながら戦うというゲーム内容に、当時は
ナムコ、気が触れたかと思ったプレイヤーもさぞかし多かったことと思いますが、「ダンシングアイ」→「ゆめりあ」→「アイドルマスター」と定期的に気が触れるナムコの原点がこれだったのかも知れません。

タイトルやキャラに当時のアニメ「ミンキーモモ」の影響が見えるものの、このゲーム、あまりに時代を超えすぎています。
まず、その設定。モモは魔法で変身しますが、その変身後の姿は戦隊ヒーローに近く、魔法少女と戦隊モノを混ぜたような内容。そして何より驚くのが、それらは
舞台で演じられているショーである、という設定です。ですから、背景は書き割り、敵は着ぐるみということになって安っぽく、画面手前では観客が見ている、という塩梅。
観客はアイドルの親衛隊であり、
野太い声で大声援を送り、カメラ小僧は
ローアングルで激写を試み、何よりモモ本人がこの舞台では
コスプレを披露している事になるわけで、とても20年前に作られたとは信じられません。
今回ダウンロード販売されるのはPCエンジン版ですが、この移植版では音声などのカットがあるものの、ステージの合間にご褒美の一枚絵が追加されるなど、今日のゲームに等しい商売根性が発揮されています。
私、ナムコゲームのサントラCDを持っているのですが、
ワンダーモモだけがなぜかボーカル入りアレンジバージョンで、その浮きっぷりがまた伝説級です。