2008年06月29日

「不思議のダンジョン 風来のシレン3」その3

 「すべてを失って呆然としてからがシレン」とはよくぞ言ったもので、なんといいますか、この取り返しのつかない感は、人生の良きシミュレーションたり得るのではないかと…ハァ

Qqm8txrk  ストーリーを順調に進め、火の山では新システム「竜脈」も体験した我らがシレン。ダンジョンクリアしたところでやめとけばいいのに、いい気になって救助なんかに手を出したのが間違い。
 今回、ストーリーモードのダンジョンは、レベル継続。従って、ストーリー序盤のダンジョンへ救助に赴くと楽勝なのである。理論上楽勝なのである。楽勝のハズだ。楽勝なんじゃないかな。楽勝でないといかん。
 でも戦車が密集しているモンスターハウスとかあるわけで。気がついたらお互いに打ち合って大成長し、遠方から砲撃しよるんじゃ。わしゃもう脱出の巻物の存在も忘れて瞬殺されたよ。
 そして、救助者は救助を要請できないという、当然と言えば当然のシステムがあったんじゃ。ここまで育て、蓄えてきたすべてを失い、わしゃ一気に老け込んでしもうたんじゃ。

 若人よ、慢心が最大の敵ですぞ。どれ、竜脈で盆栽でも育てるかの。
posted by Dr.K at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月24日

らきすた×ハルヒ MADの出来が神すぎる件

 ニコニコ動画を見てないと、どうもこの手のネタは乗り遅れるなぁ。

らき☆すたOP
 まずこれが原典。踊りだけ気合い入ってるとか、オープニングの原則を完全に無視した作り。さすが、ハルヒで味をしめた京アニ。

 でもって以下のように、ハルヒとのコラボMADが作られる。You-Tubeから引っ張ってくるの結構手間だったぜ。ニコニコは字幕邪魔なので却下。

はる☆すた
 労力と能力の無駄使いが、まさしく正当なMADを感じさせる逸品。もともと線画だけだったのを、有志が勝手に塗ったというのも、いかにもこのジャンルにふさわしい。

らき☆すた+涼宮ハルヒの憂鬱
 絶対素人じゃないだろ、これ。3Dの堂に入った使いっぷりもすごいが、ネタの入れ方も絶妙で感服。

 どうだい、電波ソング3回も聞かなきゃいけないんだぜ。ひでぇエントリーだろ?
posted by Dr.K at 22:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月22日

「不思議のダンジョン 風来のシレン3」その2

 いや、発売日に買って良かった。やはりオンラインゲームは、他のプレイヤーが大勢いないと。「シレン3」のオンライン機能、「風来救助」がここまで素晴らしいとは思わなかった。

 順調にダンジョンを制覇し、「からくり城」へたどり着いた、我らがシレンご一行。
 しかし、ここで下手を打った。
 「シレン3」のストーリーモードは、これまでのシリーズ作品と異なり、単独行で始まるのではなくパーティーでもぐる仕様になっている。
 仲間はシレンの後をついて賢く立ち回ってくれるので、ボス戦の時以外はほとんど面倒がないのだが、ワープの術にかかって、どこかへ飛ばされてしまったのだ。ここで、全員操作モードを思い出せなかったのがそもそもどうかしているが、アスカが敵に囲まれて哀れお亡くなりに…
 ダンジョンで死亡時には、すべてが失われるのがシレンの掟。しかし、ここでダメもと「風来救助」。オンラインの彼方のプレイヤーに救援を要請するのだ。
 こんなしょうもない所に助けに来てくれるのだろうか、と思っていたのだが、翌朝にはあっさり救援完了。しかも盾までくれるという親切ぶり、人の情けが身にしみる。
Xshzhac_  風来人の仁義として、ここは私も人助けをせねばなるまい、ということで今度は救援する側に回ってみることにする。
 依頼リストを眺めると、やはりダンジョン最深部からのSOSが多い。こっちもまだレベルが低いので、こんなのは無理だな、と思ってみていると、「大ナマズの洞窟1F」というのを発見。こんな序盤の、しかも1Fで死ぬなんてあるのか? と思いつつこの依頼を実行。
 入って理由が判明。シレン名物モンスターハウスじゃないか。こんな序盤で出るとは、なんと運がない。救援はできたが、他の風来人が先にクリアしており、一番乗りはならず。でも貴重なアイテムが拾えてホクホクである。

 う〜ん、面白い。しかし、他のプレイヤーが多いうちにやっておかないと非常に損だ。これはもはやオンラインゲームと言って差し支えないな。
posted by Dr.K at 10:22| Comment(2) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月21日

留学生なめんな

 2chに、私の勤務校のスレッドが立っている。場所が場所だけに、学校や教員の悪口が出るのはしょうがない。しかし…

123 :名無し専門学校:
この学校は外国人とかいますか?
日本語は喋れますけど
僕が一応韓国人なので聞きたいのですが

124 :名無し専門学校:
>>123
国に帰るといいよ^^


 これは看過できんなぁ、オイ。お前ら、彼らの何を知ってるんだ。
 私の勤務校には、韓国や中国からの留学生が、何人かいる。ビザ取りに来てるだけじゃないのか、なんて、わかってる風な口をきく奴はぶんなぐってやりたい。どこかの大学とは訳が違う。留学生の多くは、皆出席でがんばっている。
 日本はゲーム・アニメに関しては、映画におけるハリウッドみたいなもんだ。彼らは、本場の技術を知るために、日本語を学んでやってきた。中には、母国でライターやデザイナーを経験したセミプロもいる。
 彼らに匹敵する覚悟を持って学びにきている学生など、そうそういるものではない。であれば、むしろ敬意を持って接するのが当然ではないのか。遊びにだけ来ている日本人学生の方こそ、家に帰るべきである。

 まあさすがに「〈萌え〉ってのはこの漢字でいいんでしたっけ」とか質問してきた子には、「そんな日本語は覚えんでいいんだ」と答えたけど。

参考
短期留学が急増 アニメなどに関心 中国人留学生は減少
日本工学院にカーネギー・メロン大学。G★2007で見かけた異色の学校ブース
留学生にインタビュー!!

注:私の勤務校は日本工学院ではありません、念のため。
posted by Dr.K at 11:13| Comment(3) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月18日

テクモ社、今度は残業代を払わず社員に訴えられる

ITmedia News

 ほんま、この会社相当のワルだな。企業は利益を追求すべき存在だが、社員を搾取して利益を出すのは違うだろう。もっと絶望的なのは、おそらく似たようなことをやっている会社が多数あるだろうことだ。
 ゲーム企業は、雇用形態も最先端だ。裁量労働制とか年俸制とか、本来は自由度が高くて良いイメージの賃金制度が、むしろ残業代の支払いや昇給をしなくて良い理由に使われ、企業は労働者を都合良くこき使っている。こんな信用のならない制度は認めてはならない。好きなことを仕事にしたからといって、働いた分の給料を遠慮させられる謂われはない。きっちりと給料をもらうか、もしくは休日をもらうべきだ。
 クリエイターを酷使しなければ黒字が出ない、などというのはもはやビジネスモデルとして破綻している

ゲーム業界の労働条件
昔は儲かったし好きでやってた仕事だから、無理も利いたけど、今となってはそんなに好きな所ばかりじゃないし、以前より儲からない。さてどうすんべ。って段階なのだろう。

 10年前から、こうなることはわかっていた。それなのにいまだに「さてどうすんべ」なのが事実である。経営側は、昔のように、過酷に働かせて結果(例えば大きなボーナス)で報いればいい、と思っている節がある。でも今のゲームは、昔みたいに利益率が高くない。結果、仕事だけきつくてボーナスは出せない、という状況なのではないだろうか。クリエイターも、もう少し人間らしい生活を求めていいと思うんだがねぇ。
posted by Dr.K at 21:49| Comment(3) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月15日

古畑中学生

 「ザ・マジックアワー」公開のせいで、三谷幸喜の作品が立て続けに再放送されてますが、これは新作ですよ。がんばりますねぇ。
 さすが古畑任三郎です。子供時代のスピンオフというのは、「ヤングシャーロック」や「インディージョーンズ 若き日の大冒険」など、名作のみに許された方法なのです。

 前半、ホームズを下敷きにした小さな事件の数々が展開。主演が子供だし、時間帯も早いし、少年探偵ものとして作ったかな? と思ったら後半で怒濤の伏線回収、視聴者を心地よく裏切る手法は、やっぱりちゃんと三谷幸喜ドラマでした

 この調子で、次は高校生か大学生?
posted by Dr.K at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月14日

売れるかな? 環境系ソフト

 人々は疲れています
 …という言葉を最近何回聞いたろう。ゲームのプレイヤーの中にも、もう難しいバトルや長いストーリーには疲れたよ、という人が増えてきているのを感じる。
 そこで、ゲーム業界ではこうしたプレイヤーに対し、「面白いからがんばって!」「短くて簡単だよ!」とご機嫌をとってきたわけだが、それももう限界。
 ついに、クリアしなくて良いゲームを提供することとなった。激しく自己矛盾を感じるが、そうとしか表現できないのだからしょうがない。

FOREVER BLUE
 昨年夏、先陣を切って発売されたのがこれ。ゲームという基準で見ると全く面白くないが、心洗われるすばらしいソフトだ。クリアが義務づけられるミッションは何もない。

AFRIKA
 今年の夏の目玉。PS3発売当初から、このすごいグラフィックで何をさせてくれるのかと思ったら、何もしないで良かったという豪快な結論に、困惑を隠せないオールドユーザー多数。

BLUE OASIS
 水槽鑑賞ソフト。PCではそれなりに実績のあるジャンルだが、毎日Wiiの電源入れて餌やりなんてのが流行るのか? …でも500円だし売れるかもしれんわ。

四季庭
 庭作って眺めるだけとか、新しすぎるだろ。これだから日本人は困る。アメリカに同じプログラム技術を渡したら、間違いなく戦場を作ってドンパチを始める。賭けてもいい。

 いずれも新ハードのCGを巧みに使っているのだが、見るだけだったら映像DVDじゃいかんのか、と思ってしまう。ついでに、MGS4も映像部分だけDVDで出してはくれんか、やっぱりダメ?
posted by Dr.K at 16:23| Comment(6) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月10日

秋葉原無差別殺人・雑感

 世の中が嫌になる奴なんてのは、いつだって一定の割合で存在するが、他人を巻き添えに自爆なんてのは最悪である。政府や公安に楯突くこともできず、秋葉原で弱き者を狙う、という発想がまた卑劣である。
  ◇
Nd9qxtaz  「POSTAL」という洋ゲーがある。99年に発売された残虐ゲームだが、後に発売された拡張パックでは、海外製なのに秋葉原マップが収録されていてあきれる。
 今回の事件で「リアルポスタルだ!」と感想を言う奴が少なくとも数百人いたと思われる。
  ◇
 関西在住の私には、他人事かと思われたこの事件だが、なんと、友人の一人が現場のソフマップに居合わせていた。無事で何よりだったが、「誰でも良かった」という殺人の恐ろしさをかいま見た。
  ◇
 あの現場を、携帯電話で撮影している光景がまた、醜くおぞましい。野次馬どもには、当事者の心中をもう少し想像してやれ、と言いたい。携帯電話は日本人の品性を下劣にした。電話メーカーは、しょーもないサービスで競争している暇があったら、マナーをタバコ並みにアピールするべきではないのか。
  ◇
 家にこもっては、家族が殺し合い、外に出ては、無差別殺人の通り魔。世界有数の治安を誇るはずの日本は、いつからこんなメトロシティに成り下がったのか。
29hxbamm 助けて、ハガー市長。
posted by Dr.K at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月08日

「不思議のダンジョン 風来のシレン3」その1

 廃人仕様のゲームといえば、各種オンラインゲームが真っ先に頭に浮かぶ人も多いことと思いますが、この「不思議のダンジョン」シリーズだって負けてはいません。実際、前作「アスカ見参!」では、社会復帰できなくなるかと思いましたもん。
K60ghj4k  今回の「シレン3」では、どういう訳かイメージイラストがいかつくなり、二頭身でかわいらしかった昔の面影が全くありません。Wiiのライトなユーザーを寄せ付けぬ貫禄がみなぎっております。

 しかし、序盤をプレイした限りでは、だいぶ難度が抑えられている模様です。ストーリーモードはレベル継続になりましたし、一つのダンジョンが短いので、テンポ良く短時間に進めていける作りになっていて遊びやすいですね。
 復活の草も手に入りやすく、今のところ一度もゲームオーバーをせず進めることができていますが、毎回初級ダンジョンから死にまくりだった私にしては上出来です。
 レベルが常に1からで、巨大な作りのダンジョンも後から選べるようなので、上級者はしばらく進めるまでがまんです(笑)
posted by Dr.K at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月05日

テクモ社、板垣氏に対し反論のコメントを発表

 はい、はじめま〜す。

 皆さん、本日は、昨年の西村京太郎に続いてスマッシュヒットが期待できる佳作、DS山村美紗サスペンスの発売日です。それなのに、発売元テクモの株価は下がってしまっていますね。なぜでしょうか。

 はい、○○くん。

 そうです。板垣氏に訴えられているからですね。これに対して、テクモ側の反論は次の通りです。

 弊社社員の報道機関向け声明文に対するコメント(pdf)

 これで、双方の見解がそろいました。この文書の中で、気になったのは次のくだりです。

同社員(板垣氏)が主張する成功報酬は、前述の成功報酬制度とは別のもので、このような内容を認める決議決定がなく、また、そもそもこれは、前経営者時代の話であり、一方的な言い分です。

 これによると、板垣氏の成功報酬というのは、社の規定を越えた特別なものであり、前社長との間で交わされた約束であったことがうかがえます。
 前社長は、ヒットタイトルを生むエースを特別扱いしていたんですね。それが、社長が交代して方針が変わり、間の悪いことにセクハラ裁判までもが重なったわけです。
 板垣氏に、ヒットが出さえすれば他は何をしてもいい、というクリエイターとしての奢りがあった可能性は充分あります。一方、会社の側にも、社長がかわったからといって、約束していた報酬を反故にして良いか、という問題が残ります。また、このような対外的な書類で、一社員のモラルを非難するかのような物言いが続くのも、なんとも泥仕合テイストを醸します。

 では、本日の宿題です。
 この問題についてレポートをまとめてください。忍のまる写しじゃダメですよ〜
 何か質問はありませんか?
posted by Dr.K at 22:51| Comment(6) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする