「DISASTER -Day of Crisis-」を購入。
これはすごい。対象者が明確に絞られている。
パニック映画を大量に見てきたオッサンこそがこのゲームのターゲット。
以前から、CGがリアルになったゲームは映画に近づく、と言われていた。ところが、実際には日本のゲームはアニメ番組を志向し、洋ゲーは殺し合いに終始して、本当に映画らしいストーリー性のゲームなど、ほとんど現れなかったのである。
だが「DISASTER」は本気だ。
パッケージがまず違う。タイトルの下に並んでいるのは主要キャストの名前。これは完全に映画チラシのフォーマットだ。
起動すると流れるムービーは、いきなりネタバレのアクションシーンてんこ盛り。まさしく映画の予告編である。
各所に挟まれるデモシーンでは、英語音声に日本語テロップというところまでは他のゲームでもよくやるが、フォントが映画字幕風、とどこまでも徹底している。
そして何より素晴らしいのは、そのストーリー作り。
最初に短いエピソードを描き、導入部が盛り上がったところでタイトルが入るなど、ハリウッドスタイルのシナリオ構成を再現。あまりに再現度が高いので、初めてのストーリーなのに、次に何が起こるのか、かなりの確率で予測できてしまうほど。キャラクターもどこかで見たような奴が、どこかで見たような演技で登場。狙って作ったB級感がたまらない味わいとなっている。
実は、ゲーム的にも、「絶体絶命都市」と「タイムクライシス」が合体した感じの、B級感ほとばしる内容なのだが、それについてはまた後日。