前回の記事はなんと2年前(笑)
長くなるが、まず、これらを読んでほしい。
飯島多紀哉氏は、ゲーム会社シャノンの社長。そのような人が、これだけのまとまった内容を書いたとなれば、学生への影響もありそうだ。
以下、異論を挟みつつ、解説してみよう。「四八(仮)」を発売日購入でプレイした私なら、多少はその資格もあるだろう。
続きを読むDSiの登場からまだ1年しか経っていないというのに、次の新機種が現れる。
その名もニンテンドーDSiLL。性能的にはDSiと全く同等である。
これまで、携帯機が新しくなる場合、小さくなる・軽くなる・安くなる、ということこそが改良だった。
ところが、DSiLLは、大きく・重く・高価になった。仰天すべき逆向きの発想である。
だが、これは売れる。
私はかねてから、携帯ゲームの画面は小さすぎると思っていた。細かいものを見続けると、シニアならずとも肩が凝る。できれば携帯電話のメールすら読みたくないのである。
そして、DSと言えばタッチパネル。大きく、ゆったりしたパネルの方が操作性が良くなるのは明白。また、現行機でも、ペンを大きいものに買い換えるプレイヤーは多い。
ゲームは面白いけどしんどい、と思っていたユーザーが戻ってくれば、市場の活性化につながるだろう。
次は、字が小さすぎて読めないHDゲーム機のソフトを何とかして欲しい。ひょっとすると、Wiiの後継機では、HD画質でありながら字がでかい、というような作り方をしてくれるかもしれない。任天堂なら、きっと何とかしてくれる(笑)
クリアしてしまった。面白くてやめ時がないのも困ったものだ。そして今後、ほとんどのアクションゲームは見劣りがしてしまうだろう。実に困る。
開発したノーティードッグ社は確かに素晴らしい。しかし、もう一つの功労者を忘れてはいけない。それは、ローカライズを担当したSCEJだ。おかげで、吹き替え映画さながらのセリフを堪能できる。
このゲームでは、デモシーンだけでなく、アクション中にプレイヤーがしゃべりまくる。パートナーとの掛け合いも多い。ゲーム進行のヒントもあるが、ほとんどは雑談であり、他社だったら字幕で済まされる可能性もあった。このユーモアを日本語で楽しめることを大いに感謝したい。
以下、ネタバレも含む名セリフをピックアップ。
このゲームをプレイしていて、一つの疑惑が浮上した。
この世界の住人のほとんどは視力が低いのではないだろうか。
以下に検証を試みる。
【主人公・ネイト】
従来の多くのゲームでは、画面の隅々までくっきり見えており、ゲームの主人公たちは超人的な視力の持ち主ばかりだった。しかしネイトは違う。銃を構えれば狙っているところ以外がぼやけ、格闘に持ち込めば遠景がぼやける。ネイトは、ゲーム初の人並み、もしくはそれ以下の視力の主人公である。
【敵兵たち】
従来の多くのゲームでは、敵キャラはプレイヤーの存在を超人的な感覚で察知していた。しかし、本作にはステルス行動が存在し、忍び寄って敵を襲うことが出来る。「メタルギア」と異なり、レーダー等がないため一見難しそうだが、実は真横から接近しても気付かないほどの視野の狭さなので慣れれば簡単だ。スナイパーたちもこちらを狙うのに時間がかかっているし、敵兵たちは皆、相当目が悪いらしい。
【クロエとエレナ】
彼女らはヒロインなので、デモシーンで顔のアップがたびたび見られる。その時に気になるのが、瞳の輝きだ。うるうるなんてもんじゃない。暗闇でもぴかぴかしていてどうにも落ち着かない。変なコンタクトでもしているんじゃないだろうか。
やはりこの世界の住人は、視力に問題があるようだ。作り手もそうだからじゃないかって? さあねえ。
「忍之閻魔帳」は、ゲームや映画の速報を手がける人気ブログ。
販売関係者しか入手できないであろう、ゲームの売り上げデータを公表していたり、最近ではファミ通クロスレビューの転載が見られるなど、これまでもちょっとやり過ぎの感じはあった。
しかし、今回の危うさは桁違いである。
いやいやいや、これはマズいでしょ。宗教団体に冗談が通じるとは思えない。非難が殺到したらどうするのか。映画の内容が知れたのはありがたいが、忍さんの身の安全が代償では、犠牲が大きすぎる。
こういうのは見て見ぬふりをするべき。実際、観客動員の大きさに関わらず、マスコミや批評家はだんまりを決め込んでいるではないか。
と思ったら…
もっとひどい書き方のプロがいた(笑)。文章のあらゆる箇所に悪意が忍ばせてあり、誠に読み応えのある名文だ。先に非難されるのはこっちに違いない。忍さんはもうしばらく大丈夫そうである。
「アンチャーテッド」を買った! 何これ、スゴイ! この驚きは初見ならではのものなので、この場でネタバレするべきではない。そしたら書くことがなくなった! 困る!
前作「エル・ドラドの秘宝」が、木曜洋画劇場を自分でプレイできるゲームとするならば、今回の「黄金刀と消えた船団」は、金曜ロードショーくらいにパワーアップ。目指せ土曜プレミアム!(意味不明)
したがって、洋画ファンにはオススメであり、さらにテレビで吹き替え版を観るのが楽しみ、という人はもれなく買うべき。何、PS3がない? これを機に、ブルーレイディスクプレーヤーとして買っておきなさい。
それにしてもファミ通はいかん。先週号のクロスレビューで、このゲームをプラチナ殿堂入りさせておきながら、ゲームの発売日となる今週号、1ページの攻略すら載せないとは!
あまり売れなさそうな洋ゲーだからじゃないかって? それは違うな。もっと売れないFOREVER BLUEだって、二週に渡って記事が載ったぞ。
理由は予想できる。ストーリー性とゲームがあまりに緊密に連携しているため、ネタバレを避けて攻略するのが難しかったのではないか、ということ。また、ゲームプレイ中に舞台が動的に激変するため、マップを載せるのが難しいということもあるだろう。
だが、それを何とかするのがプロのゲームライターってもんじゃないのか。雑誌が良いゲームを広めなくてどうするのだ! 「ベヨネッタ」だけが次世代アクションゲームじゃねえんだぞ!
映画館での公開もほぼ終了したので、ネタバレ全開で感想を書こうと思ったけどやめた。完結までに二転三転することが分かりきっているものを、あれこれつっつくのは無粋である。この映画に必要なのは解釈ではない。感覚だ。
本作は、子供の頃の夏休みを思い出す、ノスタルジックな一本であった。「サマーウォーズ」が田舎の夏休みとするならば、「ヱヴァ」は都会の夏休みである。
1980年頃になるだろうか、夏休みの映画館では、「ウルトラマン」や「仮面ライダー」といった特撮ものの映画を必ずやっていた。今も「仮面ライダー」の映画はあるが、劇場版オリジナルのストーリーがきちんと作ってあるという点で、当時のものとは決定的に異なる。この頃の劇場版は、ほとんどがTV番組の総集編であり、新たに作られた部分などほとんどない、極めてちゃちな映画ばかりだった。しかし、一話に一体しか出なかった怪獣・怪人が、大スクリーンで次々と暴れるだけで、子供たちにとっては充分だったのだ。
「ヱヴァ」において、使徒とのバトルがつるべ打ちにされる展開を観ながら、私はその経験を思い出した。古い歌の目立った使い方や、水族館といった懐かしい舞台も、その頃の雰囲気を強めていたと言える。ヒネた客が一気に童心に返った。他の映画では得難い経験だ。
もちろん、「ヱヴァ」は、ストーリーも新しく、キャラは今風であり、技術的にもかなりの挑戦をしている。主なターゲットはやはり若者だ。しかし、一方で、作り手の世代の懐かしい記憶がそこかしこにアピールされていて、オールドファンもまた、子供に戻ることができるのである。
その結果、ストーリー上では人類が滅亡しかねない深刻な状況になっていても、映像的にはお祭り騒ぎの如きハデな戦いに胸が躍るという、矛盾した心理に観客は振り回される。映画が終わると、「なんかすごかった」という感想しか残らず、もう一度観たら何か分かるのでは、と再び足を運ぶが、所詮「続く」なので何も結論が出ておらず、しまいにはDVDやブルーレイディスク、関連グッズで自分を納得させようとし始める。畜生、うまい商売だなぁ!
映像美 9
前作踏襲度 3
続編期待値 10
個人的総合 9
ダイバーの皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
こちらは、最近ガイドの仕事を増やしています。ここのお客様は、「○○が見たい」と、目的がハッキリしています。それが見つかると、あとは遊泳タイム。わりと暇です。
そこで、空いた時間にサルベージを行うようにしました。海底に眠っている金銀財宝、美術品などを引き上げ、収益もアップというわけです。
が…
ここで、世界のダイバーの皆様に、声を大にして訴えたいのですが、
海をきれいに!
なんということでしょう。お宝どころか、世界の海は汚されていたのです。
誰ですか、アマゾンの奥地にフィギュアやエロ本を捨てたのは。一回ならまだしも、拾っても拾っても何かしら出てくるので怒り心頭です。
それにしても、サルベージ品の鑑定と買い取りを担当しているナンシーはすごい。ファラオの棺や、スーパーコンピューターなどの、考古学をひっくり返す大発見も平然と換金していきます。
ちゅーか、サルベージアイテムの設置、適当すぎだろ!
いい映画だなぁ!
テーマとか感動とか、面倒くさいことはすっぱり捨てて、エンターテインメントに徹する。大金をはたいてこんなのを撮ってしまうなんて、洋画も捨てたもんじゃない。
爆走し、折り重なる恐竜の群れ。コングと恐竜のバトル。おぞましい虫軍団。アイデアの限りを尽くしたスペクタクル描写には、CGが発達して少々の映像には驚かなくなってしまった今どきの観客でも満足できるはず。
このように、技術的には、今だからこそ出来る映像なのだが、観ると非常になつかしいという感覚になる。そのなつかしさは、本作が白黒映画のリメイクである、という理由を越えたもっと普遍的なものである。
作中に映画監督が登場する。(ジャック・ブラックが演じているが、すぐに詐欺師ということがわかる素晴らしいキャスティングだ。) 彼はコングを映画に撮ろうとする。それが叶わなくなったので、コングを捕らえ、本当に見せ物にしてしまう。この詐欺師にとっては、映画も見せ物も本質的には何も変わらない。
実際、昔の映画には、見せ物としてのものが多かった。白黒の「キング・コング」はもちろんそうだった。他にも様々な怪物がスクリーン上で暴れ、観客はそれを見ることを目的に映画館に足を運んだ。だから、怪物が出るのに面倒な理由付けは必要なく、怪物がいなくなればそこで話は終わりである。
そういう、見せ物映画のおおらかさが、このリメイク版「キング・コング」にも生きている。だからなつかしく、居心地がいいのである。白黒の「キング・コング」は、コングがビルから落ちると、数秒後にはEndと出るあっけなさだが、リメイク版もそれに近い幕引きで、旧作を踏襲していたのには感心した。
テーマは〈美女と野獣の恋〉などと書いてあるかもしれないが、そんな言葉に騙されるようでは、ジャック・ブラックのショーの観客と変わらない。美女はもう一つの見せ物でしかない。本作は、エンターテインメントを見せ物に戻した、心あるリメイクの成果である。
セリフの量 2
悲鳴の量 8
咆吼の量 10
個人的総合 8