2009年12月07日

「バクマン。」が変になってきた

 「バクマン。」5巻を読了。主人公たちが連載デビュー、ライバル作家も出そろい、熱い戦いでストーリーが加速する。ところが面白さには急ブレーキがかかった印象。
Bakuman5 主人公たちは、少年マンガらしい熱血ぶりで、真剣にマンガ作りに取り組む。それに応えるかのように、編集部、ライバル作家のいずれもいい人、という理想郷が出現していて爽快だ。
 だが、目標がおかしい。アンケートの順位への一喜一憂が延々と続く。ジャンプがアンケート順位至上主義であるのは、よく知られているが、だからといってすべての登場人物が数字の奴隷と化しているのは、シンプルを通り越して不気味ですらある。
 数字を競わせることで、勝敗を明確にしたい、という意図はわからなくはない。しかし、過程がないので気持ち悪いことになっている。例えば、野球を描くのに、投打の選手の活躍を見せず、スコアの推移だけを見せるなんてのはありえない。ところが「バクマン。」はそれをやる。どんなマンガを描いたのか見せないままに、刻々と順位だけが動いてサクセスストーリーが紡がれる。何が何やらさっぱりである。
 マンガの値打ちは数字に表れない面白さにこそあるはずで、しかも登場人物は皆そのことがわかっているかのように描かれている。にもかかわらず、皆がシステムの奴隷に喜々として甘んじる。なんだこの自画自賛ジャンプ帝国は。今後、この価値観を覆す、他誌の天才マンガ家でも登場してくれないものだろうか。そこまでやれば、「バクマン。」はまだいける。

posted by Dr.K at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月06日

レトロ魂証明中 「ヘラクレスの栄光 魂の証明」

 今さらながら、「ヘラクレスの栄光 魂の証明」をプレイしています。主人公にしばらく名前をつけさせてもらえないので、ゲームの始め方を間違ったかと思いました(笑)

 DSでRPGってのはあまりいいイメージがありません。今年は夏にドラクエがありましたが、そういった大物を除くと、どうも安っぽい作りのものが多い気がします。
 しかし、この「ヘラクレス」は違いました。豪華アニメオープニング。きめ細かなドットキャラの演技。壮麗なサウンド。まさに今売れているシリーズの作りであり、スーファミ時代に知る人ぞ知る名作で終わったマイナーなものの後継作とはとても思えません。しかも一方で、プレイ感覚にはどこかスーファミ時代を彷彿とさせる懐かしさがあります。

 それにしてもこのオープニングは良いですね。アニメ専門スタジオが作っただけあって、よく動くしテンションが高い。キャラも少年剣士、男装のヒロイン、長髪のイケメン、魔法少女、とバランス良く並んでおり、「テイルズ」シリーズの一作ということにしてユーザーを騙せば何倍か売れたんじゃないか、などと良からぬ想像をしたのですが、下のオッサンが無理でした。

Tamasii01

posted by Dr.K at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする