これはあとでソフトを買っても意味がないね。巨大ホームシアターで3Dが楽しめる、という金持ちでもない限り、絶対映画館で観るべき。この技術でゲームセンターもなんとかできんものか。
●3Dの感想
始まる前の予告編からいきなり3D。これが典型的な飛び出すギミックで、なるほどこんな感じか、と思わせておいて本編は全く違った。飛び出すというより奥行きが出た感じだ。色についても専用メガネ越しでも充分に鮮やかで、技術の進歩に感心する。
空中に浮くモニターが本当に浮いて見えたり、投げ込まれるガス弾を思わずよけそうになったり、臨場感のアップした場面があるかと思えば、暇つぶしにパターを打ってみせる所など、お遊びの場面もあって、サービス満点。「アバター」のウリはどちらかというと大自然の方になるのだが、3D効果が顕著なのはメカニックひしめく室内の方。次の機会には、ロボットものかホラーものを3Dで観たいと思った。
普段が近眼なので、目が良かったらこんなに遠くまで見えるのか、という疑似体験ができた。一方で、気になったのはカメラのフォーカス。映画において、近景だけぼかす、遠景だけぼかす、というのは当たり前の演出手法なのだが、3D方式では違和感が出てしまう。また、メガネの上にメガネ、という体勢では疲労感もかなりのもの。今後、この方式が普及してきたら、快適なマイ3Dメガネを各自持って鑑賞、という時代が来るのだろうか。
(以下に多少のネタバレを含みます)
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