[E:angry]この記事はオヤジの思い出話が85%を占めるので、若い人は生暖かくスルーすることを推奨します[E:angry]
「エメラルドドラゴン」は、89年に発売されたRPG。人気が出たので、後にゲーム機にも移植されたが、誰が何と言おうとPC88版こそが元祖にしてオリジナルにして本物。異論は認めない。
Retro PC GAME MUSIC Streaming Radio:エメラルドドラゴン
(オープニング・エンディングが見られます)
よくぞこんなサイトを作ってくださった。壮大なオープニングを見るだけで、当時の感動を思い出す。静止画と文字だけか、と思った頃にさっと割り込んでくる龍の影。モノトーンの絵から鮮やかな絵への場面転換。わずか数枚の絵で語られる幸せな日々。たまらんね。移植版の方がハード性能が高いはずなのに、なぜかこの空気が失われている気がする。
で、このゲームの何がすごかったのかというと、アニメのようなストーリーとキャラクターでRPGができる、というのがそれはもうすごかったんである。
ドラクエ、FF、イース。いずれ劣らぬ名作RPGであるが、当時はとにかくすべてがドット絵。イベントシーンもドットキャラの寸劇でまかなわれていた。
そんな中、オープニングはもちろんのこと、イベントにも一枚絵やアニメを配し、普段もキャラの顔イラストがバンバン出まくる「エメラルドドラゴン」は、アニメに近づいた新しいRPGだったんである。
この路線は、現在では「テイルズ」を筆頭に一大勢力を築いており、むしろスタンダードな演出方法となっている。
さて、このゲームをプレイした人と話をすると、必ず話題に上るのが「タムリンレーザー」。本作のバトルは、見下ろし画面のタクティカルタイプだが、主人公のアトルシャン以外は操作できない。仲間はオートで行動するのだが、このAIがくせ者だった。ヒロインのタムリンは、基本的には回復役のポジションなのだが、終盤で強力な攻撃魔法を習得する。以降のタムリンは、戦闘シーンではレーザー砲台と化し、バッタバッタと敵を倒してくれるのはいいのだが、傷ついた仲間を見殺しにするので、ゲームオーバーの主な原因として悪名が高かった。
そしてそれから21年、PCエンジン移植版スタッフの岩崎啓眞の口から、驚愕の真実が明かされる。
Colorful Pieces of Game:タムリンの秘密
こんなものはソースを見たことがある人間以外は知る由もない事実だが、実はPC版ではAIが覚えられる魔法は4つしかない。
そしてタムリンレーザー覚えるときに、ヒールを潰してタムリンレーザーを覚える。
なんと、「なかなか回復してくれない」と思ったら、そもそも回復を失っていたとは。当時から知っていたら、そのつもりで作戦を立ててプレイしたのに!(笑)