2011年02月01日

キック・アス

 大変だ。
 アメリカンヒーローを茶化した軽いコメディーだと思って観に行ったら、暑苦しくバイオレンスなマジもんだったでござる。
 ほんと、ヒーローって何だろう、と考えちゃうね。偽バットマンが本家をしのぐ貫禄でダークな演技を炸裂させているのを見ると。とにかく全編画面が血みどろで、痛々しい表現に満ちており、将来の地上波放送は全く期待できない。
 ストーリー中でネットが駆使されているのはいかにも現代。キック・アスは、携帯電話で撮影され、YouTubeにアップされることで有名人になった。調子に乗った彼が、SNSのMyspaseを公開したために、IPアドレスから居所が割れてしまうといううっかりぶりもおかしい。レッド・ミストは、iPhoneをナビに使うし、ビッグ・ダディは凶悪な武器をネット通販で調達。現代のヒーローはインターネットに支えられているのだ(笑)
 シナリオの凝り方は相当なもので、劇中何度も、「そこでそう来るか!」と舌を巻いた。アメリカンヒーローには、スーパーマンにスパイダーマン、バットマンにX-MENと先行する映画がいくらでもある。しかしそれらはいずれも、何十年も前から人気のあったヒーローの映画化だ。「キック・アス」を観て、新しいアメリカンヒーローの誕生に立ち会えたことは、本当に光栄だ。
 本作は、容赦なく本気の大作であり、デートで軽く観るのには全く適さない。できることなら男一人で観に行っていただきたい。キック・アスとの約束だ!

流血量    9
パロディ度  8
続編期待値 8
個人的総合 9

posted by Dr.K at 21:15| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする