深田恭子主演のドラマ「専業主婦探偵 私はシャドウ」が、思わぬ掘り出し物。
深田に主婦なんか演れるのか、とか、探偵やってたら〈専業〉じゃねえだろ、とか、題を見ただけでツッコミどころが満載。
事前には、「表では主婦、裏では探偵という主人公が、あわや迷宮入りかという犯罪を暴いていく」なんて内容を予想。ところがその実態は、
第一話のあらすじ: ラーメン屋で替え玉を頼めた
第二話のあらすじ: 右折できた
なんじゃこりゃ。
まさに深田による深田のための深田を愛でるドラマ。探偵としてはこれから成長するのかもしれないが、主婦の生活感など微塵もなく、くるくる変わる深田の衣装に目を奪われる。うわ〜、これ、完全に「富豪刑事」「華麗なるスパイ」に続くドラマだわ。主婦と言えば生活の象徴、そして探偵と言えば裏稼業。何やら湿っぽく暗い内容にでもなりそうなものだが、深田恭子の世離れした存在感、夫役の藤木直人のペラいイケメンぶり、そしてとどめに、テーマ曲がperfumeで、全方位的にからっとした明るさを演出している。
これ、中途半端に感動を狙うドラマより、はるかにかっこいいし、共感もできるんじゃないか? 「南極大陸」と正反対のベクトルで注目だ。