任天堂の場合。
「ポケモン」はブラック・ホワイトの2バージョンが発売される。
両方買っちゃう豪毅な人もいるが、バージョンの主旨は、どちらかを買って交換を楽しみましょう、ということだ。ゲーム性にリンクした、根拠のあるバージョン分けだ。
一方のバンダイナムコ。
PSPで発表された新作「アイドルマスター シャイニーフェスタ」は、3バージョンだ。
これは、熱意のあるファンが、一人で3つとも買う、ということを狙った分割商法の匂いが濃い。AKBもそうだが、ファンから、とれるだけとっておこう、という商売は、収益が上がるかもしれないがゲスい。客を見下している。こんなことだから、「アイマス」はいつまでたっても三流なんだ、と思うと悲しくなる。
実は今、「アイドルマスター シンデレラガールズ」をプレイしている。
数あるソーシャルゲームの中でも、特に課金が激しく、コンプガチャ問題でもやり玉に挙がったゲームだ。
しかしこのゲーム、実は相当良くできている。踊りも歌いもしないアイマスに何の意味があるのか、と最初は思っていたが、限られたシステムの中で、キャラクターの魅力を巧みに伝えている。何より、総勢100人以上にのぼるキャラクターが出るのに、その水準が異様に高い。作り手のキャラへの丁寧な態度は、実はヘタなコンシューマゲームを越えている。
このように良いゲームが出来ているのに、ゲスな商売根性のせいでイメージダウンされているのは、本当にもったいない。儲かれば勝ち、みたいな発言が、ネットを通じて聞こえてしまうのも嫌な風潮だ。
アイドルのゲームが夢を売れないなんて、どうかしている。だから「アイマス」は三流のビジネスである。