2012年10月30日

「メタルギア ライジング リベンジェンス」体験版

 「ZONE OF ENDERS HD EDITION」を買ったら、「メタルギア ライジング リベンジェンス」の体験版プロダクトコードがついてきた。ってか、どっちもタイトル長ぇわ!
 容量が3ギガ以上あるので、ダウンロードにえらい時間かかった。こういうでかいもんは、ディスクに入れといてほしいわ

 で、プレイしてみたのだが、これがまた何ともビミョー。
 技術的にはチャレンジしているのに、それが面白さに活かせていない歯がゆさがある。似たような感じを他のゲームで味わったことが多々ある、と思ったら、プログラマー志望の学生の就職作品だった(笑)
 「ライジング」のウリは、切断表現。刀の軌跡に合わせてオブジェクトが斬れ、物理計算で崩れるという凝った仕様だ。しかし、箱を斬ったところで、リアルに斬れたと思うだけで、何かゲームが面白くなるわけではない。兵士に斬りかかって首や手足を飛ばせるならすごいが、さすがにそこまでフリーダムではない。お馴染みの大型二足歩行メカが出てきたので、こいつの足をバッサリ斬ってこけさせてやるぜと思ったが、残念、そういう倒し方ではない。その上、自由切断モードのときのカメラのままならなさ(なぜか空ばかり見るはめになる)もストレスを増している。
 体験版以降のステージで盛り上がるのかもしれないが、現時点では、よくあるアクションゲームにめんどくさい操作が加わった、というどんよりした雰囲気。せっかくプラチナゲームズが作っているのだから、「ベヨネッタ」の時のようにはじけてほしい。

posted by Dr.K at 06:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月29日

自由軒の名物カレー

 先週は、学校のレクリエーション行事がありました。会場が法善寺の近くと知り、これはぜひ自由軒に足を伸ばさねば、と思った次第。

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 明治43年創業の自由軒は、大阪では最古の洋食の店。織田作之助の小説「夫婦善哉」に、ここのカレーが登場することで有名です。一度は行ってみたい、と思っていたのですが、ようやくそれが叶ったわけです。

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 この店に初めて行くからには、メニューは「名物カレー」一択。ただ、カレーと言っても、普通のものとはだいぶ違います。写真を見て、「ドライカレー?」と思った人もいるかもしれませんが、そうではありません。均一になるまで混ぜた状態で出てくるのです。なお、混ぜてないカレーは「別カレー」を注文すると出てきます。
 泉昌之のマンガみたいな物言いになりますが、カレーを食べるとき、私たちは無意識に味を調節しています。カレーとご飯の量のバランスを考え、辛かったらご飯を多めに、というような具合です。
 ところが、名物カレーはいきなり均一なのでそれができないんですね。しかしご安心を。そこで登場するのが生卵です。卵を混ぜて味を調節すればいいわけですね。また、特製ウスターソースの使用も推奨されています。
 見た目とは違い、独特のスパイスの感じがあって、けっこう辛いです。店舗の昭和レトロな雰囲気も楽しめました。

posted by Dr.K at 06:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 講師の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月28日

「ポケットサッカーリーグ カルチョビット」3年目

 3年目を迎えた西宮スワロウテイルは、ステップリーグで優勝。入れ替え戦も勝って、見事N2への昇格を果たした。
 フォワードの〈なや〉が絶好調で、得点をきめまくってくれたのが大きい。

↑少林サッカーのような〈なや〉のスーパープレイ。

 さて、「カルチョビット」には、オンライン機能がある。個人でプレイしている本編の進行とは無関係に、全国のプレイヤーと競うことができる。しかも、同時にプレイする必要はない。データをアップロードしておくと、それを使っていつの間にか対戦が行われているという仕組みだ。
 やってみて驚いたのだが、なんと、チームの公式サイトが自動的にできた(笑)

西宮スワロウテイル

 これはやる気出るわ。
 しかも、ゴールシーンを録画してブログパーツにできる。上の映像は、この機能を利用してアップしている。ここまで便利とは、とても3DSのソフトとは思えない。まるでPCゲームだ。

posted by Dr.K at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月21日

踊る大捜査線 THE MOVIE

 現在上映中のFINALじゃなくて一作目。そんなに昔とは思わないのだが、ブラウン管モニターのバカでかいPCや、無骨なノートPC、チャット画面が古くさくて驚いた。

 う〜む、面白い。まず何と言っても、主要キャストがみんな若くて元気なのがいい。織田の青臭さも似合っているし、いかりや長介は健在だし、ユースケは今より貧相だし、所長以下三バカの髪も黒々としている(笑)
 そして、もう一つ実感したのが、「踊る」の本質はコメディーにあるということ。警察組織の下々の者が、軽いノリでバカをやるのがいいんだ。この映画なんかは見事にそれで、開幕から張り込みと思わせておいて実はゴルフ大会。しかし、その大会の景品が、事件解決にちゃんと生かされてくるわけ。小泉今日子演じるサイコな殺人犯にクローズアップすれば、いくらでも恐い話にできたはずが、誘拐犯人は大した奴じゃなくてあっさり解決。そして何より、青島刑事が負傷する感動の見せ場を作っておいて、直後に落とすシナリオ。この刑事物らしからぬ陽気さが「踊る」なのだ。
 ところが、年を経るとバカバカしいところはすっかり忘れてしまって、名セリフとかかっこいい場面しか思い出さない。これがそもそも間違いのもと。そのうえ、キャストが老けて貫禄が出てくると、あまりバカをやってもいられない雰囲気になってくる。そこで、新作になるほどかっこよさや感動を前面に出そうとしてくるのだが、それは違うのだ。
 ドラマ版の中で交わされた、青島と室井の約束が、「THE MOVIE」でもきちんとストーリーの柱となっていてブレがないことにも感心。この身分違いの友情が「踊る」のオリジナリティーなのであって、最近は昇進した青島係長が「みんな仲間だ」というメッセージをやたら発したがっている気がするが、そんなのは非常に陳腐だ。
 FINALで初心を取り戻しているのか、それともキャラ人気に頼った公式同人に成り下がっているのか、ぜひ確かめてみたいものだ。

余談:チャットするときなどにかかる不気味なBGMが、どうも聞き覚えがあると思ったら「ポピーTHEぱフォーマー」だった。まさか「踊る」からパクっていたとはね。

オープニング 8
事件適当度 8
なつかしさ 8
個人的総合 8

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2012年10月15日

大奥

 原作はよしながふみ。江戸城大奥を男女逆転のシチュエーションで描いたマンガ、という程度の知識はあったが私は未読。ただ、嵐の二宮が女っぽくオカマ演技をしていたら笑えるだろうな、くらいの期待で観たのだが、全然違った
 実際には、二宮演じる水野は、女が権勢をふるう時勢にあっても武士道を貫くいい男。大奥の男どもが女に媚びへつらう中で、超然と自分の美学を貫く。要するにいつも通りのイケメンでヒーローの二宮なわけで、ちっ、つまらねーなあ。

 基本、大奥という閉鎖社会で話が進むため、男女逆転の面白さが衣装くらいにしか現れない。女が働き手になっている江戸の町の様子とか、逆転した吉原の男花魁とか、外の映像がとても面白いのにストーリーにはほぼ関係なくて残念。

 吉宗役の柴咲コウをはじめ、キャスティングは絶妙にはまっていて、突飛な設定の世界にリアリティを吹き込んでいる。ただ、原作を消化し切れていないのか、TV用に大幅カットされたのか、えらいハイペースで話が進んで終わってしまう。

 ところで、本作の肝である男女逆転だが、初めからそういう世界だった、というファンタジーではない。もともとは史実通りに江戸時代を迎えたのだが、その後逆転現象が起こったという設定になっている。
 その事の始まりを描いたのが、先頃放送開始された連続ドラマ「大奥 〜誕生〜」だ。こちらは名優、堺雅人が主演、三代将軍家光を多部未華子が演じており、なかなか面白い。
 このドラマが年末の映画「大奥 〜永遠〜」へと橋渡しをすることになり、こうなると最後まで見届けざるを得ない。シリーズものに弱いので困るなあ。

キャスト 8
衣装   7
セット  6
個人的総合 5

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2012年10月14日

クローズアップ現代は神番組(3)

 「クローズアップ現代」。それは、NHKが誇る時事特集番組。キャスターの国谷裕子が、たった一人で政治から経済から事件からサブカルチャーまでを掘り下げていく、志の高い内容だ。

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 9/25に放送されたのが、「ソーシャルゲーム 急成長のかげで」。弟から録画ディスクをもらってようやく観たのだが、いやはやさすがはNHK。グリーやモバゲーにCMを出してもらっている民放各社では、到底作れない番組だった。

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posted by Dr.K at 11:49| Comment(6) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月13日

「ポケットサッカーリーグ カルチョビット」2年目

 2年目は、フレッシュリーグで優勝。
 なぜ急に強くなったのかというと、それは特訓の成果である。

 「カルチョビット」の選手育成は独特である。試合をすると、その内容に応じて〈特訓カード〉が得られ、それを使って選手を鍛える。カードは一度に三枚まで使えるが、これが特定の組み合わせになったときに発動するのが〈スペシャル特訓メニュー〉。特訓の効果が大幅に上がる重要システムだ。
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 しかしながら、〈特訓カード〉は32種類もあり、スペシャルとなる組み合わせを見つけるだけでも大変な試行錯誤を要する。さてどうするか。

 ご多分に漏れず、攻略サイトでは有志によってこの情報が公開されているのだが、自力で攻略したいので今回は却下。代わりに、GBA版をプレイしたときの自作攻略メモを活用することにした。すると、特訓の仕様は前作と共通するものが多く、たちどころに多数のスペシャルを発見することが出来た。
 これによって、育成の効率が大幅にアップし、一気の優勝となったのである。

 ここでちょっと序盤のアドバイスを。フレッシュリーグ、ステップリーグのあたりでは、育成だけで充分太刀打ちできるので、高価な選手はいらない。それより、疲れたり故障したりしたときの予備の選手がいるかどうかがカギになる。よって、最低ランクの選手でいいので、まずは25人のチーム枠をフルに埋めてしまおう。日程が立て込んできてもやりくりできるようになるだろう。

posted by Dr.K at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月09日

手塚治虫記念館で「エヴァンゲリオン展」

Eva

 そろそろ終了なので、「エヴァンゲリオン展」に行ってきました。宝塚の手塚治虫記念館に行くのは久しぶりです。

 企画展のスペースは限られているので、それほど突っ込んだ内容とは予想しなかったのですが、面白いものを見つけました。TV版のために作られた企画書です。
 これが、一部ではなく全ページが展示されているために、当初の構想がすべてわかる貴重なものとなっています。いまだに伏せられている様々な秘密についても、答えらしき部分がありました。
 何より面白かったのが、26話すべてのあらすじです。実際には作られなかったエピソードがかなりあり、興味がわきました。アスカのラブコメエピソードとか、すべての謎が明かされるアルカの地とか、見てみたかったですね。いや、これから映画になるのか??

 なお、手塚治虫記念館はいつの間にかリニューアルして、資料が見られるPCや、アニメ体験教室の機材が新しくなっていました。

posted by Dr.K at 06:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月08日

歩いても歩いても

 以前からお勧めされていたのだが、ようやく観ることができた。

●タイトルの由来
 冒頭、老いた父親(原田芳雄)がとぼとぼ歩いているので、これがタイトルにかかっているのか、と思ったら全然違った。話が進むと、懐メロ「ブルーライトヨコハマ」の歌詞からとっていたことが判明。しかも、作中で別段重要な歌じゃない。なんだか力が抜けている。

●作為の排除
 とにかく自然体で力みがない。物語のための説明的な会話がほとんど見あたらず、帰省した一家のどこにでもありそうな会話が続く。主人公(阿部寛)の嫁さん(夏川結衣)が子連れの再婚だとか、兄が死んだ理由とか、物語の核心になりそうな話題が出てきてドキッとすると、次の瞬間には世間話に戻っている。
 とは言え、中身がないわけではなく、人のいいお袋(樹木希林)の別の顔、明るい姉(YOU)に潜む打算、父親の本音など、人物の多面性を意識的に見せていて奥行きがある。
 カメラワークも独特で、誰も映っていない、声だけ聞こえてくる画面が多用される。まるで、私自身がちょっとだけこの家におじゃましたような感覚になる。

●結末は秀逸
 何かあったような、何もなかったような。だが、「いつもちょっとだけ間に合わないんだ」から始まる結末は秀逸。このセリフが直接指すのは、母との話で思い出せなかった相撲取りの名前。実に些末なことだったのだが、最後に「間に合わなかった」娘と車を見せることで、重要な言葉に昇格した。

 さて、明日から是枝監督による初の連続ドラマ「ゴーイングマイホーム」が始まる。キャストも阿部寛ほか、邦画界の名優が並んでいるので、楽しみだ。

演技  10
音響  9
背景  8
個人的総合 8

他の人の注目すべき映画評:忍之閻魔帳なにさま映画評 

posted by Dr.K at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月07日

「ポケットサッカーリーグ カルチョビット」1年目

 タイトルの由来は、軽くちょびっと楽しめるサッカーゲーム、ということらしいが とんでもない 恐怖の時間食いゲームである。 005
 ちょこちょこ選手を育てたら、後は所要時間10分程度に圧縮された試合展開を見るだけ。とても簡単。でもやり始めるとやめられないため、結局膨大な時間を奪われることになる。
 見た目が前時代的なのでなめられている感じがあるが、実は選手の的確な動きは、そこらのリアル系サッカーゲームを遙かに上回っている。選手の成長が試合中の動作から読みとれるようになってくる頃には、もうすっかりハマっていて手遅れである。

 さて、我が西宮スワロウテイルは、最低ランクのフレッシュリーグで、初年度4位という低調な出足となった。何しろ大した選手がおらず、一からの育成なので仕方がない。とは言え、プレイし始めのユーザーに安易に勝たせないというガチっぷりは、最近のおもてなしゲームにはない本気度が感じられてGoodだ。

 これまで、3DSでいくつかのゲームをプレイしてきたが、意外や意外、このゲームの立体視の効果は大変大きい。選手の遠近がはっきりしてわかりやすいのだ。ゲームボーイアドバンスでの前作から6年。相変わらずよく出来ていて感心しきりである。

posted by Dr.K at 19:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする