とは言うものの、個々の作品の良し悪しに関しては、コメントを控えます。マンガとは言っても、商業的なものではなく、卒業制作ですから、それぞれに技術や表現を追求すればよく、単純に「うまい」とか「面白い」とかいうものではないでしょうから。
ただ、それぞれの展示には感心しました。もともと、マンガは本の形で読むもので、展示に適したものではありません。ですから、壁に原稿が貼ってある、というだけだとつらいものがあります。
その点、ここでの展示は工夫があります。写真のように、素材を加工し、立体的に見せるなどして、スペースを巧みに利用して目立たせています。
何より驚いたのは先端メディアの活用です。PCでムービーを再生するなんてのは当たり前、タブレットに表示してある作品がいくつもありましたし、通常のウェブサイト以外に、twitterやU-streamも活用されています。学生が中心となって、自然にこれらを使いこなしている、という感じが頼もしいです。私はコンピュータ専門学校に勤めていますが、これらのメディアを知ってはいても、学校のイベント等に全く活用できていないのが実情であり、大いに反省しました。
さて、京都精華大と私とは浅からぬ因縁があります。