「GOD OF WAR :ASCENTION」のストーリーモードをクリア。ラストバトルからエンディングまでの流れが鳥肌ものである。ネットで調べると、過去作に比べるとイマイチとの評価が目立つが、大半は途中までしかプレイしていないのでは、と疑ってしまう。まずは最後までやってみてほしい。
!!イカに結末を含むネタバレがあるので注意!!
続きを読む「GOD OF WAR :ASCENTION」のストーリーモードをクリア。ラストバトルからエンディングまでの流れが鳥肌ものである。ネットで調べると、過去作に比べるとイマイチとの評価が目立つが、大半は途中までしかプレイしていないのでは、と疑ってしまう。まずは最後までやってみてほしい。
!!イカに結末を含むネタバレがあるので注意!!
続きを読む単品としてはそれなりに見られるが、シリーズの完結編としてはかなり情けない。前作「アンフェア the Movie」よりはなんぼかマシ、といった程度。
猟奇殺人のインパクトでごまかされてはいけない。ここまでのシリーズが追ってきた巨悪がうやむやである。誰が敵かはわかったが、何やら金と権力が渦巻いているというだけで、陰謀の目的がほとんど明かされない。(単なる権力組織の維持??) 重要な証拠としてUSBメモリーがあり、最終的にこれを雪村が獲得するが、中のデータが結局なんだったのかわからずに終わった。
おそらく、作者の中にも答えはないのだろう。あれも違う、これも違う、と予想を覆し続けた結果、答えにできることがなくなってしまうという、竜騎士07先生も呆れる結末に終わった。
ゲスト役者の演技はなかなかいい。猟奇殺人犯の不気味なたたずまいを見せた大森南朋。善悪の両面を演じ分けた山田孝之。出た瞬間から怪しい佐藤浩一。一方で、間を置いての続編であるせいか、篠原涼子はじめレギュラー陣が「こんなもんだったっけ?」という活躍しか見せないのは残念。
エンドロールで、種明かしの映像を見せていくのもみっともない。そういうのは本編の中で自然にわかるように入れておくべきだ。クイズ番組じゃないんだから。
今さら度 7
出涸らし度 8
薄っぺら度 8
個人的総合 4
先日、卒業生に誘われて飲み会に出たのですが、そこで会ったデザイナーさんがカプコンのドッター出身の方でした。世代が近いこともあり、昔お世話になった方々は元気にしているだろうか、と思い出話に花を咲かせました。
ですが…いやいやとんでもない! カプコンを包囲して逆襲をかけそうな元気さじゃないですか!
先陣を切ったのは「SOUL SACRIFICE」。かつてカプコンで執行取締役を務めた稲船敬二の作。退社後、comceptを起業しましたが、小さな企業でどんなものが作れるのだろう、と思ったらいきなりこの話題作です。
表現が際どく、一般受けは難しそうな見た目なのですが、インパクトに引きつけられたユーザーが多数いた模様。Vita本体値下げの後押しもあり、売れています。
続いては、「ガンダムブレイカー」。開発のクラフト&マイスターには、元第一開発部部長の船水紀孝をはじめ、カプコンで格闘ゲームの数々を作ったスタッフが在籍しています。
先日、体験版の配布が始まりましたが、ガンプラのパーツを好き勝手に組み合わせられるカオスな面白さが話題になっています。ガンダムのゲームは山ほど出ていますが、特別な一本となりそうです。
ついに発売日が決定した「DRAGON'S CROWN」。ヴァニラウェア社長の神谷盛治もカプコン出身ですが、予約特典のゲストがすごい。あきまんに西村キヌにBENGUS、「ストリートファイター」シリーズや「ヴァンパイア」シリーズのイラストレーターが結集しています。定価がちょっと高価いのですが、画集分と思えばむしろお得です。
そして最後に「神魔戦記ブレード&カオス」。カプコンの専務だったボス岡本が戦線復帰です。
ファミ通App:あの岡本吉起が再始動! 空白の期間でいったい何が!?
ゲームリパブリックの活動停止以来、消息が聞かれなかったのですが、これを足がかりにまた活躍してほしいです。
面白いのは、これらの開発会社がいずれも大阪にあるということ。周囲からじわじわと、カプコンの後輩どもに揺さぶりをかけているわけです。負けないように現カプコンの皆様もがんばってください(笑)
公開当時、衝撃のエンディングを売りにしていたこの映画。しかし、実際に観てみるとその売り方には違和感がある。言っちゃあなんだが、サスペンスとしてもホラーとしても中途半端。どちらかというと心温まる人間ドラマだと思う。実際、衝撃のエンディング部分を無視しても、いい感じでまとまっている。
物語の鍵となる少年については、一見きっちり問題を解決しているかに見えるが、その将来は大いに気になる。自分の能力と折り合いをつけながら、どのように成長していくのだろうか。…と思ったら、映画こそないものの、小説では後日談が書かれているとのこと。
本作は、最後にあっと驚かせるために、様々な工夫をしている。だが、それを成功させた最大の要因はブルース・ウィリスを起用したことだろう。これが無名の俳優だったりしたら、途中でオチに気付く観客がもっと増えたことと思うが、何しろ「ダイ・ハード」の人だから、ということでイメージに引きずられて騙される。実にうまい。
また、結末を知ると、以降は、散りばめられたヒントを探して違った楽しみ方が出来るので、DVD等でくり返し視聴するのには大変向いている。
う〜ん、やっぱりネタバレ抜きで書くのはなかなか難しい題材だな!
怖さ 6
派手さ 6
宣伝 6
個人的総合 6
「GOD OF WAR 3」で物語が完結してから約3年、我らがクレイトスが帰ってきた。「4」じゃないのかと思ったら、最近はやりのプリクエル商法だった。
面白いことに、物語が過去に遡っているだけでなく、ゲームとしての手触りまでが過去に戻っている。例えば、「3」はあまり戦いで苦労した記憶がなく、エンディングを見るのも容易だったのだが、本作はザコ戦と言えどもかなり手強い。まだ神になっていないから、ということなのか、それとも単にシリーズ経験者向けに難度を上げたのか。
謎解きも捻ってあり、大いに苦戦中である。何だよ、「崩壊」「再生」って!
恒例の神々から授かる魔法も、今作ではかなり使用制限がきつい。武器を各属性最高近くまでレベルアップしないと、そもそも魔法を習得しない。アレスの炎だけはサービスで貰えるけど。
以上の説明だと、地味で辛気くさそうに思われるかもしれないが、巨大ボス戦やカメラワークの迫力は相変わらずだ。時には、凄すぎて何がなんだか分からないことも。自分でカメラを動かせないゲームなので、演出性が高すぎて視認性を損なうようなカメラワークには、抵抗を感じるユーザーもいそうだ。ちょっと技術を誇示し過ぎか。
恒例のCSアタックは、表示通りにボタンを押すだけの単純なものが減り、避けたり攻撃したりを自分で操作するゲーム的な内容のものが新たに追加された。指示が急になくなるので、シリーズ経験者はとまどうかもしれない。
なお、本作はZ指定であるが、残虐の方向性が変わったように感じた。「3」では、人に近い感じの神々を痛めつけたので、残虐度が高かったが、本作では虫やら動物やらといった雰囲気のモンスターをバラすので、残虐というよりグロ度が高い。前作もそうだが、このあたりは人を選ぶゲームだ。
さて、本作の呼び物は、何と言っても新しく追加されたオンラインマルチプレイだ。クレイトスが複数暴れたらやばいだろう、と思ったら、操作キャラは何の変哲もない(?)一般人だった。だが本編に全く関係ない人物ではない。この登場のさせ方は、残虐かつユーモアのある本シリーズらしく、面白かった。
戦場では、日々他のプレイヤーにミンチにされているが、なんだかちっとも悲壮感がない。相手プレイヤーばかりか、怪物もギミックもプレイヤーを殺しに来る殺伐ぶりには、残虐を通り越して笑えてくるところがある。
一人プレイのゲームとして、口の悪いプレイヤーには「筋肉ゼルダ」などと呼ばれていた本シリーズ。マルチプレイとなった今作では、新たに「血だるまスマブラ」の称号を与えることにしよう。
作家を前に、パイは驚くべき体験を語り始める。それは、トラと漂流した海の旅だった。
面白い作りだ。本来なら、ボート一隻にトラとどうやって共存するのか、そのことで観客の興味を引くべきだ。ところが、今ここでパイが語っているわけだから、彼の生還はいきなり自明のことになってしまう。
おまけに、トラと漂流するまでがずいぶん長い。パイの少年時代、様々な宗教に興味を寄せた経験がじっくり語られる。
やはり問題は結末だ。
漂流の旅から見事生還したところで話が終わっていれば、普通のサバイバルストーリーで済んだのだろうが、本作はそのまま終わらないことで話題になっている。
以下に結末を含むネタバレがあるので注意!
続きを読むドラマ「泣くな、はらちゃん」のストーリーが、予想外の域に踏み込んで視聴者を翻弄している。
始まりは、マンガの主人公〈はらちゃん〉が、現実世界に飛び出して作者と恋に落ちるというものだった。実写ものでは珍しいが、アニメやマンガではわりとよくあるタイプのストーリーだ。
こういう話は、比較的都会を舞台にした方が似合うと思うが、ヒロインの〈越前さん〉は、ひなびた漁港でカマボコ工場に勤めている女性だ。なぜこんな舞台にしたのか、私はもっと引っ掛かりを感じるべきだったのだ。
寓話的な恋愛ものとして、〈越前さん〉が〈はらちゃん〉との交流を通して、徐々に現実を生きる力を得る話なのだろう。途中まではその通りの進み方だったが、中盤で早くも〈はらちゃん〉がマンガ世界の住人という真相がばれてしまい、なんだかそれだけでは済まない様子になってきた。
〈はらちゃん〉はこの世界のことに無知なので、恋愛に限らず、あらゆることを一から学んでいく。「生きる」とは「死ぬ」とは「働く」とは。〈はらちゃん〉の目を通してテーマがどんどん広がり始め、ついには〈はらちゃん〉以外のキャラも現実世界に出てくるに至って、すっかり予想を超えてしまった。
前回はついに、矢東先生の過去が明かされ、当初、最終回までに明かされると思われた謎がすべて片づいてしまった。マンガキャラたちもこの世界に落ち着き、残りの話は何をやったらいいのか、と思われたそのとき!
〈はらちゃん〉達はTVを観て、現実のネガティブな事象を知ってしまう。戦争。保健所で処分を待つペット。飢餓。そして、ちょうど2年前となる震災の爪痕。
これらが報道映像のままの形で流されたインパクトは絶大で、現実世界という割には浮世離れして牧歌的だった世界観も、ああ、だから漁港だったのか、と何やら違って見え始めた。
無垢だった者が、現実を知ってショックを受ける。どこかでこれと似た展開を見た、と思ったら「フィフス・エレメント」のリールーだった。若かりしミラ・ジョヴォビッチの出世作だ。
悪い人がおらず、ある種の理想郷として描かれていたドラマ世界を、作り手が自ら破壊した形だ。視聴者にショックを与え、どのように残りをまとめていくのか。その挑戦に注目せずにはいられない。
約一年プレイしてきた「プロ野球チームをつくろう! ブラウザ」が、2月末にサービス終了を迎えた。アイテム課金制のゲームだが、無料でもけっこう遊べてしまうため、儲からなかったのだろうか。
私は、他に継続してプレイしているブラウザゲームはなく、ゲームの終了を経験するのはこれが初めてである。だが、この終わり方はあまりにひどかった。
終了に先立ち、まず課金アイテムの販売が止められた。また、このタイプのゲームでは、期間限定イベント=課金アイテムの使用促進であるので、イベントも以後行われなくなった。
本ゲームは、野球の1シーズンを11日かけて消化する仕組みになっている。最後と思われるシーズンを迎え、プレイヤーは思い残すことのないようそれぞれに戦った。今までため込んでいた資産を放出したのであろう、いつもよりハイレベルな争いになったような気がする。
ところがである。
サービス終了まであと4日となったその日、いつものように新シーズンが始まったのである。日にちがないので、このシーズンは終了までプレイすることができない。常識的には、前シーズンでゲームを停止すべきだが、その程度のメンテナンスもしないとは。収入のない所には一銭もかけないと言う意志が伝わってきた。
さて、中途半端にシーズン中となった終了当日。接続してみて驚いた。ゲームができないどころか、Yahooモバゲーのメニューからきれいさっぱり消えている。終了のお知らせページもなければ、掲示板も残っていない。一緒にプレイした人に、挨拶の一つくらいしておこうと思ったのだが、それすらもできないのだった。
ゲームやデータが残らないと言うことは承知していたが、思い出も残せそうにない打ち切りっぷりにがっかりするやら呆れるやら。私は本当にこのゲームをやっていたのだろうか。もしかしたら幻でも見ていたのではないだろうか。
今期は思いのほかテレビドラマが豊作。
月「ビブリア古書堂の事件手帖」
順調に面白くなっている。前回は「UTOPIA 最後の世界大戦」。100万以上の値打ちがあるこのマンガに、栞子の母がなぜ2000円などと言う値を付けたのか? 予想外の答えで大いに楽しめた。直前が「晩年」事件だったため、このマンガも値打ちの低い復刻版だったんじゃねーの? などと思ってしまった。騙された。
なお、「UTOPIA」は、藤子F不二雄大全集が出たので、今は容易に読むことが出来る。
火「サキ」
仲間由紀恵のいかれっぷりをいつも楽しみに見ている。そろそろ終盤と言うことで、サキがなぜこんなことをするのか、理由が徐々に明かされ始めた。ストーリー展開としては正しいが、何を考えているかわからない悪女というのが面白いのであって、かわいそうな女の復讐劇に収束したのでは、いささか物足りなくつまらない。
木「おトメさん」
嫁姑などという使い古されたネタだが、裏で着々と刑事事件に発展しており、変にスケールが大きい。相武紗季の悪人演技が異様にはまっており、周囲がいいように振り回されているのが面白い。
土「泣くな、はらちゃん」
マンガのキャラが現実世界に飛び出して、作者と恋に落ちる。どこかで聞いたような話だが、マンガは居酒屋を舞台にした変な内容だし、現実世界のヒロインはかまぼこ工場勤務の冴えない女性。実につまらなそうな始まりだった。
現実を全く知らないマンガキャラが、ストレートすぎる表現で人々に関わっていくことで、おとぎ話のように現実の恋の本質をあぶり出す。この難役を長瀬智也が好演している。オッサンが演じるトイ・ストーリーとでも言うべき内容で、今や目が離せない掘り出し物だ。
日「とんび」
TBS「とんび」録画できなかった!とSHARPに苦情殺到!
うちもシャープ製レコーダーで見事に録画失敗。親子愛をじっくり描いているのだが、内野聖陽演じる頑固親父が古くさすぎてまるで戦後。とても現代劇とは思えない。ここまでの息子役は何人もの子役が演じてきたが、誰もがうますぎて、今を演じている佐藤健が物足りないくらい。毎週笑って泣ける傑作だ。
今月でいずれも最終回を迎えるので、うまく終わってくれることに期待したい。