2013年06月24日

「THE LAST OF US」に心が折れる その2

ぎゃああああこわいこわいこわいこないでこないでこないでいやああああああ 

Lou02
 最高に美しい景色が描かれているのに、見るのはこの画面ばかり。心が折れる。

 パンデミック後の世界では、感染を増やさないために人間は隔離され、軍に管理されている。隔離地域の外へ出ることは重罪である。そして、ファイアフライという反乱組織が軍と争っているらしい。(後で、エリーが「蛍だ。本物は初めて見た」なんて言うけれど、これ英語じゃないとピンとこないよな)
 そのような設定なので、序盤の敵は感染者でなく人間。武装集団相手に、ステルスで切り抜けるステージがしばらく続く。予想したゲームと違うじゃないか。これでは、よくあるミリタリーなゲームと変わらない。

 しかしそれは浅はかな感想だった。ついに感染者と遭遇。何度も何度も死んで気が付く。あの人間たちとの戦いは、これ以降の感染者に立ち向かうためのチュートリアルだったのだ。武器は充分に与えられず、テクニックを駆使し、工夫しなければ一瞬で死。この緊張感ある内容を、無理ゲーにならないよう、色々教えてくれていたのだ。
 ところが私と来たら、その親切をすっかり無駄にしてしまっている。何しろ人間相手と違って、感染者が怖すぎて冷静に対処できないのだ。ほらまたクリッカーに気付かれた。
ぎゃああああこわいこわいこわいこないでこないでこないでいやああああああ 

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2013年06月23日

田中圭一のつぶやきが危険度MAX

 もう何度目でしょう。ここ数日、当ブログに「田中圭一」を検索してたどり着く方がまたまた増えてきています。原因を知るべく、田中先生のtwitterを覗いてみると…

小説を除外して、マンガ・アニメ・ゲームの表現を規制しようとする・・・誰が得するのか?考えれば考えるほど「日本のマンガ・アニメ・ゲームが弱ると得する人がいて、その人達が間接的に政治家を使って法案を立ち上げている。」ような気がしてならない。

などと児ポ法について述べています。日頃の最低な言動とはうってかわってまじめです。
 しかし、そこで油断したのがまずかった。さらに遡ってみると、

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2013年06月22日

「THE LAST OF US」に心が折れる その1

 「ラスト・オブ・アス」は、映画的ゲーム「アンチャーテッド」シリーズで名を馳せたノーティードッグ社の期待の新作。発売前の映像を見て、おお、今度は「アイアムレジェンド」か、と一人合点していたら大間違い。まさか「宇宙戦争」が始まるとは。

 予告映像ではいきなり感染者と戦っていたが、物語はその発生から始まる。他のゲームだったらムービーで済ませてしまうようなプロローグだ。だが、このゲームはそこもちょっとした体験となる。パニック映画に一市民として放り込まれるのだ。

Lou01
 「俺、いつPS4買ったっけ?」と思うほど描き込まれたビジュアルのせいで、臨場感が半端ない。自分の家を探索するだけで半泣きである。

 プロローグが終わると、荒廃した後の世界に話は移る。などと説明するのは簡単だが、本当に荒みきっていて容赦ない。
 同じように荒んだ世界でも、「GTA」のならず者どもは、どこか抜けていてコミカルだった。「アンチャーテッド」のネイトは、どんなピンチにあっても軽口を忘れない。「GOD DF WAR」のクレイトスでさえ、セックスミニゲームではアホっぽかった。
 ところが「ラスト・オブ・アス」にはそういう息抜きがほぼない。重い怖いつらいの三重奏で心が折れそうである。誰もが楽しく遊べるゲーム、という地点からは完全にかけ離れている。海外での評価は満点が連発らしいが、外人はどれだけマゾなのか。今回ばかりは普通の点数にとどめたファミ通のレビューの方を支持する。

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2013年06月15日

インデックスの粉飾決算でアトラスが風前の灯火 その2

 窮地に追い込まれたインデックス。しかし、法規違反の末のことなので、同情の声が全く聞かれない。辛うじて株トレーダーの一喜一憂が見られるくらいである。
 一方で、アトラスに関してはファンから心配の声が多数。当然だ。「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」がPS VITAで最も売れたソフトになるなど、その人気は健在であり、今後も注目の新作がいくつも控えているのだから。
 これはあまり知られていないが、国内だけでなく、海外にも熱烈なファンがいる。

すらるど:海外のゲームファン「俺達は何で『ペルソナ4』が好きなんだろう?」

 さて、アトラスは今後どうなってしまうのだろうか。
 現実的なことを言えば、危機を感じたスタッフから、徐々に転職して散ってしまうのだろう。将来、どこかのメーカーから、「ペルソナの誰それが作った」と宣伝されるゲームが出るかもしれない。だがそこに、これまでのシリーズを築き上げたチームは存在しない。それがあまりにも惜しい。
 以下、アトラスの開発チーム存続のシナリオを勝手に夢想してみる。

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posted by Dr.K at 11:13| Comment(3) | TrackBack(0) | 2013の注目記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月14日

インデックスの粉飾決算でアトラスが風前の灯火 その1

 インデックスが数年にわたる粉飾決算で捜査を受けている。
 インデックスは、2006年にアトラスを傘下におさめ、2010年に吸収合併した。現在もアトラスの名でゲームは出ているが、ブランド名としての存続で、会社としてはすでに存在しない。しかし、「女神転生」「ペルソナ」などで若いプレイヤーをひきつけてやまない存在感のあるブランドだ。そのアトラスが、こんなクソ会社に吸収されてしまったせいで、存続の危機に瀕しているとは。
 調べれば調べるほどダークサイドの情報が吹き出し、これがRPGならわくわく燃えるシチュエーションなのだが、現実となるとため息しか出ない。

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posted by Dr.K at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月12日

E3 2013の私的感想

 授業中に、隣の教室の先生がカンファレンスの映像を流したりするので気が気でない(笑)

●Xbox one陣営
 360の時には、巨人マイクロソフトが本気で作ったゲーム機、ということで日本製ゲーム機が駆逐されてしまうのではないか、と心配した。実際にはそんなことは全くなかったわけだが、今回のように日本市場が完全スルーされてしまうと、それはそれで寂しい。ゲームファンとは実に身勝手なものだ。
 ソフトでは、「ミラーズエッジ」の新作に期待。主人公が相変わらず美しくない(笑)

●PlayStation4陣営
 対称的にこちらは、PS2時代に戻ったかのようなラインナップ。「メタルギア」「ファイナルファンタジー」「キングダムハーツ」と、古き良き和ゲーを前面に押し出している。E3でそれは大丈夫なのか。
 気になるソフトは、「Heavy Rain」「Beyond:Two Souls」を手がけたQuanticDreamの新作「The Dark Sorcerer」。いつもながら人物の造形がすごい。が、そろそろゲームとしてはコケそうな気がしないでもない。

●WiiU陣営
 ハードが発売済みの任天堂は、あわてず騒がずゲームのラインナップを拡充。スマブラやマリオも良いが、このハードならではの完全新規タイトルも欲しいところ。
 「ベヨネッタ2」、あれだけ早く公開しておいて来年かよ!

posted by Dr.K at 09:28| Comment(2) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月09日

「進撃の巨人」10 応える

 いいかお前ら、司令の名前はピクシブじゃなくてピクシス

 マンガの時から気になっていたのがピクシス司令の顔。なんか他のキャラと画風が違うんだよね。年寄りを描くのが苦手だからなのか、それとも作中で変人と言われる人物なのでひねってみたのか。
 その答えが、作者のブログにあった。

200pxakiyama_yoshifuruQ:ふとテレビで日露戦争の特集をしているのを見て思ったのですが、ミカサの名前の元ネタって戦艦三笠だったりしますか??
ピクシス指令のモデルが秋山好古さんと聞いていて丁度弟の秋山真之さんも三笠に乗っていましたしその時代の辺りがお好きなのかなーと思ったのですが・・・
(絶対に勝てないと言われていたロシアのバルチック艦隊に進撃していくところも何か通じるものがありますし)

A:はい、ヒロインに戦艦の名前付けるっていうパクr...文化の継承です、
某駆逐艦「綾波」だったり戦艦「長門」だったりの系譜を意識してます、
偉大な先人方の作品には及ばずとも私若輩者ながらその畏敬の念が強すぎたあまりに...
と言うべきでしょうか!とにかく!お慕え申しております!....

 画像検索してまたびっくり。そっくりじゃん。歴史上の人物をキャラの性格付けに使う、というのはよくあるけれど、見た目まで似せるのは珍しい。
 「坂の上の雲」は私も好きで、TVドラマを熱心に観ていたけど、好古を演じていたのが阿部寛だったんで、この類似には全然気が付かなかった。そうか、それでピクシスも酒豪だったのか。

 

posted by Dr.K at 11:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月08日

GOD of SpinOff!! GOD OF WAR 落日の悲愴曲&降誕の刻印 HD Collection

Gowrhkkhd PS3「GOD OF WAR 落日の悲愴曲&降誕の刻印 HDコレクション」をプレイした。PSPで出ていたもののリマスター版である。「Collection」「3」「ASCENTION」と合わせると、PS3ですべての「GOD OF WAR」がそろうことになる。
 元がPSPということで、画質にはあまり期待していなかったのだが、うまくHD化しており、PS2からのリマスター版と比較しても見劣りしない。さらに、PSPではできなかった右スティックでの回避も実装してあり、他のGOD OF WARと同じ感覚で操作できるのが嬉しい。

●落日の悲愴曲
 太陽神ヘリオスが行方不明になり、地上は闇に包まれる。クレイトスはヘリオスを捜して死の世界まで赴き、そこで自らが殺めた娘と再会するが…
 「1」の前日譚ということで、神々に従って旅をするクレイトス。ヘリオスを救出する使命を帯びるが、「3」でヘリオスがどうなったか知っているので、やれやれという感じ。内容は短めだが、娘と再会して以降の展開はファンなら必見。CSアタックの操作が想定外の用途に使われていて感心した。

●降誕の刻印
 クレイトスにはかつて弟がおり、幼い頃にさらわれて死んだものと思っていたが、実は生きていることがわかる。弟、デイモスを探してクレイトスは旅に出る。
 「1」と「2」の間にあたる物語。「1」のボーナス映像に登場していた弟が、ついにゲームに登場、待ってました! ただ、その映像では、兄を恨んで死んだ弟が、悪魔(しかもイケメン)として蘇る、というものだった。本作に登場するデイモスにそんな面影は全くないが、再会からの盛り上がりは実に素晴らしい。

 本編1〜3の中では、残虐で強く、人間性にはあまり触れられなかったクレイトス。これら外伝では、家族との関係が描かれ、クレイトスの出自が明らかとなる。スピンオフとして、理想的な内容になっていると思う。

posted by Dr.K at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月05日

現実と空想のあわい 「怪獣が出る金曜日」

 レベルファイブ設立15周年で、今だけ半額なのでダウンロード購入。少しだけ遊んでみるつもりが、先が気になる展開に引っ張られ、一気にエンディングまでプレイしてしまった。所要時間は2〜3時間というところか。

 舞台は昭和46年の世田谷。主人公はクリーニング屋の息子で10歳になる少年。この町ではどういうわけか毎週怪獣が出現するらしい。
Kaikin
 その世界観から、毎週怪獣が出るので対策を立てる、防衛型シミュレーションゲーム、などと勝手に想像していたのだが違った。純粋なアドベンチャーゲームで、しかもこの金曜日一日だけを描いた短編作品だった。
 スケールが小さい分、人物や背景の描写は繊細で、昭和の子供の雰囲気にどっぷり浸れる。開発が「ぼくのなつやすみ」のミレニアムキッチンなので、その辺は完璧である。パチもの感覚で描かれた怪獣カードもいい味を出している。

 物語は、怪獣が本当にいるのか、という謎を軸にしつつ、数々のサブエピソードを交えて進んでいく。あまりに日常を描いているため、怪獣なんてやっぱりいなかった、という結末になりはしないかとやきもきしながら進めていく感じが面白い。ストーリーは、現実と空想の境界があいまいになっていく様子を、子供の目線で追っていく。
 諸星大二郎のマンガに、「僕とフリオと校庭で」という名作がある。これが、舞台といいモチーフといい、このゲームとそっくりなのである。ほのぼのと暖かいゲームと異なり、フリオの方は不気味で薄暗い。しかし、現実と空想の境界を描いた点で、両者は共通している。このゲームを気に入った人には、ぜひ一読を勧めたい。

posted by Dr.K at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月03日

「アイドルプロデュース鎌倉あじさい巡り」の研究レポート

Yui
 大槻唯がかわいすぎて生きるのがつらい。
 …などとお決まりのセリフを吐いている場合じゃありませんよ、そこの旦那。
 半年ほどほったらかして、久しぶりのプレイとなったモバゲーの「アイドルマスター」。アイドルの種類が増えているのは当然として、なんだかそこかしこが違います。メニューのデザインも違うし、画面遷移も前より便利みたい。知らないうちに改良される、というソーシャルゲームの特徴を改めて実感。
 何より、イベントのチューンアップに鬼気迫るものを感じます。

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posted by Dr.K at 00:34| Comment(1) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする