「BEYOND: Two Souls」は、仏Quantic Dream社によるPS3用の新作。すでに予約済みなのだが、その実態をいち早く知りたいので試遊台に並んだ。
評価の別れそうなゲームだ。
同社の前作、「HEAVY RAIN」も、ゲームらしからぬ題材、変則的な操作方法で、馴染めないユーザーがかなりいたと予想される。「BEYOND」は、さらにユーザーをふるいにかける。「HEAVY RAIN」が面白かったからこのゲームを買おう、という人でさえも本作には「微妙」と表情を曇らせるかもしれない。
その理由は、さらに先鋭化したゲームシステム。
主人公のジョディは左スティックで移動し、合間で指示されたアクションを淀みなく実行する必要がある。このとき、「Heavy Rain」では、アクションのための操作が画面に浮かんだ。写実的な場面の中に、「↑」やら「×」やらが浮遊するインターフェースは、時としてシュールなおかしみを生んでいた。
「BEYOND」では、ストーリーの妨げになるこのような夾雑物を極限まで排除。次の操作はかなりの程度、自分で判断しなければならない。難しくはないのだが、明確な指示がないので不安である。
さらに、霊体のエイデンを使う場面では、操作はさらに独特になる。FPS的な操作で空中を漂うのだが、何しろ霊なので、壁も天井も抜けてしまう。目的を見失うことが非常に多かった。また、ロックオンと二つのスティックを駆使したアクションも癖がある。
以上は、ゲームショー用に編集されたバージョンでの感想なので、きちんとオープニングから遊べば、慣れによって気にならない可能性は十分にあることを留意いただきたい。
驚いたことに、試遊して貰ったチラシは、夜光塗料が仕込まれており、暗闇では異なる印象を見せてくれるので、手に入れた人はぜひ試してみてほしい。