2013年10月31日

Vita版「朧村正」の追加シナリオに卒倒

 Vita版の「朧村正」。3月に発売されて以来、予告されていたDLCが配信されぬまま半年以上過ぎてしまいました。開発のヴァニラウェアが「ドラゴンズクラウン」で手いっぱいだったことは予想に難くないのですが、いつまで待てばいいのかと、やきもきしていたファンも多いはずです。
 さて、そのDLC第一弾が、ようやく11月に配信されることになり、予告ムービーがアップされました。

元禄怪奇譚『化猫−津奈缶猫魔稿−』

 ななな何ですかこれは。辛うじて背景が再利用されているだけで、ストーリーはもちろん、プレイヤーの見た目からアクションの内容から、ボス敵、デモシーンに至るまで、何もかも新作じゃないですか! プレイ時間がどのくらいあるのか分かりませんが、これで500円とは、開発費に見合わないのではないでしょうか。他のDLCが完成したら、新作としてパッケージ売りしてはいかがでしょう。というか、「朧村正」がないとこれを遊べないというのが不思議なくらいです。

 いや〜、それにしても、猫娘も三毛猫もかわいく動きますなあ。

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2013年10月29日

未来のゲームが目を覚ます 「BEYOND:Two Souls」その3

Bts03 このゲームは、ジョディの波乱に満ちた人生を、断片的なエピソードで綴っていく。しかも、ストーリーは時間に沿って進まない。CIAの捜査官として活躍する話のあとで、幼い頃の話に戻ったりもする。そのため、ストーリーがわかりにくい、という感想が出てくる。

 では、なぜ順番通りに並べないのか。全体を通してプレイすれば明らかだ。ゲームが面白くなくなるから、である。

(注意:以下、ストーリーのネタバレを含む)

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2013年10月27日

「ノーコン・キッド」世代のオッサンの昔話 その2

 一話につき一年、どんどん時が進んでいくドラマ「ノーコン・キッド」。懐かし過ぎて先に進んでほしくない感じだ。

 感心するのは、時代考証が非常にがんばっていること。セットが特に秀逸で、83年以降のゲームセンターが刻々と再現されていくのだが、きちんとその時期に合ったゲームを並べているのだ。さすがに、今動く機械を集めるのは難しいので、ゲーム画面はハメコミ合成かもしれないが…。
 しかし、セットだけなら資料と予算があれば誰でも再現できる。「ノーコン・キッド」の本当に素晴らしいところは、当時のゲーマーの遊び方を再現してくれているところだ。

 第4話は、「ドラクエ2」。最も話題になった「3」ではなく、「2」を選ぶところがまずうまい。「3」では、パーティーが自由に組めて展開が多彩になるため、今回のドラマのように多くのプレイヤーを共感させることはできないのだ。「2」のパーティーがそろうまでを、ドラマの展開とシンクロさせた脚本もベタながら面白い。
 一人だけ大学に受かっている高野が、「レベル上げしといてあげるよ」と言うのもこの頃ならでは。いつストーリーが進むか予想しにくい今のRPGではできない相談だ。そもそも、今のゲームではレベル上げ自体があまり時間を要しない。
 友達が来たら、「モンハン」「スマブラ」といったマルチプレイ対応のゲームを選ぶのが現在。ところが、当時はこのドラマのように友達と「ドラクエ」をプレイする、という状況もよくあったのだ。テレビが自分の部屋にある子供がまだ少なく、ゲームをお茶の間でする人が多かったせいか、見るだけの人がいることをあまり気に留めなかった記憶がある。一人プレイのゲームを交代しながら遊ぶことも多かった。
 ゲームで徹夜、などと言うと不健全の極みだが、これが友達同士だとまるで印象が変わってくるのだから面白い。主人公が大学に受かるのはちょっと都合よすぎるけど(笑)

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2013年10月26日

未来のゲームが目を覚ます 「BEYOND:Two Souls」その2

Bts02 よくぞこんなゲームを完成させた。なんというかもう圧巻である。

 何が起こるか予測不能。章が変わるたびに全く別の環境へ放り出され、新しいゲームを与えられたかのようにわくわくする。私はそのように楽しむことができたが、どうやらそうでない人も多かったらしい。普通のゲームのつもりで買えば、そうなるのも無理はない。
 ゲームのプレイヤーは、あらかじめ一定の体験を想定してゲームを買うことが多い。「モンスターハンター」でモンスターを狩らずにゲームが続いたり、「逆転裁判」で裁判をしない話があったりしたら、プレイヤーが失望しても当然だ。
 だが、「BEYOND」は、それに近いことを平然とやる。体験版をやったプレイヤーでさえ、本編の多彩さには驚くだろう。しかし、決して奇をてらった内容とは言えない。これは、映画でいうと、「フォレスト・ガンプ」や「ベンジャミン・バトン」と同じジャンルだ。つまり、一つの事件を扱うのではなく、ある人物の半生を描いた物語なのだ。
 物語としてはある種の王道。だが、人生の長い時間を扱うので、映画で作る場合、子役を用意したり、特殊メイクを施したりと、何かと手がかかるジャンルだ。だが、CGならば年齢も変幻自在。時の経過を違和感なく見せることができる。なるほど、いいアイデアだ。

 とはいうものの、それを実現する手間は想像を絶する。
 大作と呼ばれるゲームは他にいくつもある。例えば、「GTA」の街は広くて緻密だが、その範囲内でゲームのほとんどが完結するように出来ている。「アンチャーテッド」は冒険物語だが、舞台が移っても主人公や敵はそれほど変化しない。
 ところが、「BEYOND」ときたらどうか。舞台は世界中に散らばり、主人公は年齢、環境に応じて姿が変わる。章が変わると何一つ使いまわせないCGを、これだけの種類用意したゲームなど、他には見た事が無い。
 プレイ時間は短くとも、これは紛れもない超大作だ。

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2013年10月25日

たまには毒舌ゲーム時評

●Cygames新作「ナイツオブグローリー」の絵が何かに似すぎて話題に
 パクリパクリ言うのは勝手だが、Cygamesのデザイナーをなめたらあかん。「神撃のバハムート」では、ありがちなファンタジーの絵を突き詰めて、最も美しいカードゲームの座を確保。「モバマス」では、多数の新アイドルを違和感のない絵柄で追加し、原作キャラを上回る人気を獲得。
 何がオリジナルかなど、プレイヤーには関係ない。人気がある方が本物になるのだ。

●PS Vita TV、仮想タッチ操作やリモートプレイの技術デモも確認
 対応ソフトが多くなりそうで朗報。
 この、無理矢理再現しました、って感覚は最近のハードでは久しぶりでなんだか愛おしい(笑)

カプコン、格闘ゲームの開発者を募集
 アーケードゲームで格闘ゲームが廃れて以来、十余年をかけてスタッフを追い出した結果がこれだよ!
 先輩が残らないので、後輩にノウハウが伝承されないという、薄っぺら体制の弊害。若い奴だけを集めて、効率よく安くを求め続けるとこうなる。
 10年後くらいに、今度は「ホラーゲーム作れる人募集!」などと言うのでは。

インデックスの事業譲渡先決定。アトラスもセガ傘下に。
 11月に受け皿となる新会社発足。仮称とはいえ、セガドリームはちょっとどうかと。懐かしいセガハードを思い出さずにはいられない。アトラスの復活を、夢でおわらせないようにお願いしたい。

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2013年10月20日

未来のゲームが目を覚ます 「BEYOND:Two Souls」その1

Bts01 ついに発売となった「BEYOND」。ゲームが始まる前から驚かされっぱなしである。

 ディスクを入れると、さっそくアップデートが通知され、しばし待つ。その後、ゲームデータのインストールに入る。インストール待ちの間に、各種オプションの設定をするようになっている。
 まず驚かされたのが、難易度の選択。カジュアルゲーマーとコアゲーマーとが選べるのだが、この選択によって変化するのは、プレイヤーや敵の強さといった、一般的な難易度ではない。普段の画面表示と霊体の操作が激変するのだ。先端を行くゲーム設計を見たいなら、迷わずコアゲーマーを選ぶべし。
 続いて、ソロとデュオの選択に、目が点になる。え、こんなゲームに二人プレイが? デュオでは、主人公ジョディと霊体エイデンを分担してプレイできるそうだ。
 とどめに、コントローラーの選択で目が飛び出す。PS3の通常コントローラー以外に、スマホやタブレットで操作することが可能。そもそも、技術的にそんなことが可能とは知らなかった。なお、操作感は良好とのこと。コントローラーにタッチパッドが付いているPS4の仕様を先取りしているじゃないか! まさしくこれは未来から来たゲームだ。

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2013年10月14日

「ノーコン・キッド」世代のオッサンの昔話 その1

 ドラマ「ノーコン・キッド」は、現在45歳の主人公が、15歳の頃のゲーム体験を振り返るところから始まる。世代的にドンピシャなので懐かしさが半端ない。

 第一話は「ゼビウス」。第二話は「ポールポジション2」と「ドルアーガの塔」。いずれも人気のあったゲームだが、それだけじゃない。当時のゲーセンを音で支配していたのがこれらのゲームなのだ。当時は、ゲーム機は特有の電子音によって、他の何とも違う存在感を放っていた。ゲーセンに入るときのワクワクする感じの何割かは、この電子音のおかげと言っても過言ではなかろう。

20131013

 そんな音に魅了された少年たちが、初のゲームミュージック集「ビデオ・ゲーム・ミュージック」を買い支えた。デジタル音だというのに、まだCDはなく、レコード盤だった。画像は2001年に復刻されたCDだが、ドラマに出てくる3作の音は、これにすべて収録されている。
 第一話終盤、礼治とKIDがゼビウスで対決する場面でかかる曲は、「スーパーゼビウス」。画像右から2番目のアルバムの収録曲だ。今聴くと何の違和感もないが、当時の少年たちはゲーセンの音の再現を望んでおり、YMO細野によるリミックスは、余計なことをしてくれた、とかなりの不評だった。ついでに、遠藤氏による「ゼビウス」のストーリーも、誰も面白いと言わなかった。ゲーム少年がゲーム以外に非情なのは、昔も今も変わらない(笑)

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2013年10月07日

雰囲気だけのゲームじゃない。「rain」

Rain

 「rain」は、PS3用のダウンロード専売ゲーム。雨の中でのみ姿が見える少年と少女の、一晩の冒険を描く。総プレイ時間は4時間程度。

 発売前から、独特の雰囲気が注目されていたこのゲーム。ジャンル的に、「風ノ旅ビト」や「Unfinished Swan」と比較されやすいが、それらと異なり、このゲームは純和製。そのせいか、意外と古典的なプレイ感覚がある。
 マップは3Dだが、昔のバイオハザードのように、固定カメラだ。画角が一定になるので、絵画的に構図が決まる、という雰囲気への貢献もあるが、それ以外に、行き先を示したり、特定のモノに注目させたり、ゲーム的にフル活用されている。
 雨の街をあてどなくさまようゲーム、という事前の印象とは異なり、ステージ構成はほぼ一本道。ギミックを使いながら、一つ一つクリアしていくといった感じだ。

 (以下に、ストーリーの結末を含むネタバレあり)

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2013年10月06日

「アイドルLIVEロワイヤル」の研究レポート

Muramatsu コスト17村松さくら、当たった〜!!

 運だけを味方に、無課金で続けておりますモバゲーのアイドルマスター。新イベント「アイドルLIVEロワイヤル」で、アイテムのバラまきが敢行されたため、これを機会に一度課金プレイヤーの気分を味わってみようと思い立ち、休日を利用して張り付いてみました。
 いや〜、しんどいわ、これ。

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2013年10月01日

古き良き最新作 「Dragon's Crown」その3

Dracro03

 とりあえずハードモードまでクリア。今さらかよ、と言われそうだが何しろ紆余曲折があった。

 アマゾンで順調に進めていた猛暑のある日、PS3がお亡くなりに。修理に出したらハードディスクがフォーマットされ、データがすべて喪失した。
 最初からやり直すことになったので、キャラをドワーフに変更。投げ技超面白い。そのままの勢いでドワーフ仲間が祝杯を酌み交わす最高にむさくるしいエンディングを迎えた。

 後半、タリスマン集めのステージに入ると、このゲームでは突然オンラインプレイが可能になる。オンラインと言っても、他のゲームほど緊密な連携を必要としない。アーケードゲームの乱入モードのような作りで、最高に気軽だ。チャットなどの余計なコミュニケーションはなく、ただ同道して敵をボコっていればいい。
 さすがに最近は、プレイ人口が減ってきているが、エンディング後に挑戦可能になるランダムダンジョン「混沌の迷宮」は、今でもかなりにぎわっている。

 ハード以上になると、各ステージの難度はやはり厳しくなるが、もぐればもぐるだけ強い武器が手に入る仕様があり、レベルの高い骨を拾ってパーティーに加えれば大幅に簡単になるので、私のような戦術・テクニックともに乏しいプレイヤーでもそれなりに先へ進めるのが嬉しい。
 最近は、キャンプで次々に料理を作って、パーティーのメンバーの皿に盛りつけるのがマイブームである。キャンプ地ごとに作れるものが違うとは、恐るべきこだわりぶりだ。

posted by Dr.K at 22:19| Comment(1) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする