2013年12月30日

2013年のブログ

 初めてPCをネットにつなぎ、見よう見まねでHTMLを書いてサイトを立ち上げてから、なんと15年経ってしまいました。古いページは、いまだにCSSも使わずに放置しており、お見苦しい限りです。
 それでは、年末恒例となった、今年の人気記事をどうぞ。

「あきまん本人が語る!スト2のドット開発」に身震いする(2/16)
 個人的な思い出をちょっと書いてみただけのつもりだったのですが、togetterにリンクされ、多くの方に読まれることになりました。さすがあきまんさん。今でも注目され続けていることを実感する出来事でした。

追悼:飯野賢治 「きみとぼくと立体。」(2/22)
 有名クリエイターの突然の訃報に、様々な追悼文が書かれましたが、「昔ゲームを作った人」という扱いが気に入りませんでした。近作である「きみとぼくと立体。」を知り、実際にプレイした人のなんと少ないことか。その違和感をこめた文です。

●インデックスの粉飾決算でアトラスが風前の灯火
 その1(6/14) その2(6/15) 投げ売り(7/20)
 アトラスがなくなるかもしれない! というショッキングな内容に加えて、忍之閻魔帳からの賛同リンクで、当ブログ1日当たりのアクセス数の新記録となりました。その後、セガによる買収が成立し、ペルソナチームの新作も多数発表。存続してくれて本当に良かったです。

田中圭一のつぶやきが危険度MAX(6/23)
 当時、夏コミへ向け「宇宙戦艦ヤマト2199・薄い本」を準備していた田中圭一先生。今調べたら、冬コミには続編が出ているとのことで、調子に乗っています。最近は、検索サイトかアクセスカウンターのロジックが変わったらしく、「田中圭一」でここにたどり着く人はほとんどなくなりました。寂しいことです。

TGS2013試遊リポート -YAIBA Ninja Gaiden Z-(9/26)
 仕事ではありますが、今年、初めて東京ゲームショウに行きました。このゲームをプレイして感想を書いたのですが、恐れ多いことに、Team NINJA公式Twitterにリンクされてしまいました。いよいよ発売が近づいてきましたが、この作風が海外でどれくらい受けるか見ものです。

 このブログも、来年はいよいよ10年目。それでは皆様、よいお年を。

posted by Dr.K at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 2013の注目記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月28日

珍品堂が勧める2013年のコミックベスト3

 年明けから、手塚治虫の「ブッダ」雑誌オリジナル版が刊行されるらしいのですが、例によって総額6万円超の限定本。ファンとしての本気度が試されます。

第3位 吾妻ひでお「アル中病棟」
 「失踪日記」から8年。ついに姿を現した続編は、驚くべき力作でした。いつも通りの軽妙な筆運びなんですが、なんというか、人間の業が凝縮されています。吾妻先生の健在ぶりが知れて嬉しいのですが、その一方、登場した人たちは、今どうしているんだろう、と気になってしまいますね。

第2位 諫山創「進撃の巨人」
 アニメの放映で知名度が上がりましたが、原作だって負けてはいません。驚きの真相が明かされた10巻、新展開の12巻と、再びアクセルがかかってきた印象。何度も言いますが、しっかりした結末に向かって進んでほしいです。

Bjs

第1位 宮崎克/吉元浩二「ブラック・ジャック創作秘話」
 3巻が特に強烈。中国で出た「鉄腕アトム」の海賊版を見て、手塚は怒りを露わにします。絵がひどすぎる! ついには無償で手直しし、中国に送り付けます。海賊版が本物になってしまいました! まさに「このマンガ家がすごい!」としか言いようのないエピソードです。

posted by Dr.K at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月25日

珍品堂が勧める2013年のゲームベスト3

 スマホでは「パズドラ」、3DSでは「モンハン」「ポケモン」が大ヒットしました。しかし、珍品堂としては、据置機にも名作がどんどん生まれている! と主張したい年でした。

第3位 Dragon's Crown
 7月発売のゲームですが、つい先日、5度目のアップデート。レベル上限の解放、ランダムダンジョンの新規追加が実施されました。無料での手厚いサービスぶりは、セコい商売っ気ばかりが目立つ近年のゲーム業界にあって、奇跡とも言える快挙。今からでも遅くありません、あなたもヴァニラウェアの美麗なグラフィックでファンタジー世界を堪能してみませんか。

第2位 THE LAST OF US
 グラフィック、ゲーム性、ストーリーのいずれもがPS3史上最高水準。特に、人物の心情に沿って盛り上がる後半部分は、ゲームのストーリーだからという妥協が一切なく、感心しました。「バイオハザード」が忘れてしまった、サバイバルホラーの真髄がここにあります。

第1位 BEYOND: Two Souls
 はっきり言うと、面白さも完成度も「THE LAST OF US」の方が上です。しかし、新しさととんでもなさでは「BEYOND」が断トツ。クリエイターが、常識や限界に挑んだ跡が心地よく、不出来な部分さえも許したくなる逸品です。

Bts

posted by Dr.K at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月23日

珍品堂が勧める2013年のTVドラマベスト3

 今年は、久しぶりに「あまちゃん」「半沢直樹」など、ブームを起こすドラマが飛び出しました。個人的には「ノーコン・キッド」を楽しみましたが、ドラマが面白かったという訳ではないので(笑)選外としました。

第3位 泣くな、はらちゃん
 はらちゃんの、マンガキャラならではの純粋な物言いが、笑えたり泣けたりして大いに翻弄されます。今年は堺雅人の活躍が話題ですが、これと「クロコーチ」の両方で好演している長瀬智也だって負けてはいません。

第2位 Woman
 シングルマザーが一身に不幸を背負う、息詰まる傑作。満島ひかりと田中裕子が期待通りの熱演を見せ、子役の達者さにも感心。しかし、想定外だったのが二階堂ふみのサイコ演技。必要以上に怖すぎます!

第1位 とんび
 内野聖陽が無学な頑固親父を演じ切り、毎週感動が約束される素晴らしい出来になりました。現代から過去を振り返る構成になっているのですが、親父が古すぎて現代も生き続けている人には到底見えないのだけが難点です(笑)

Tonbi

posted by Dr.K at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月20日

ドラゴンボール+北斗の拳=「功里金団」

 先日は、学祭もどきイベントにて、レトロゲームフリープレイ大会をやらかしましたが、その中で最も盛り上がったのが、この「功里金団」(くりきんとん)。1988年のアーケードゲームで、PS2「タイトーメモリーズ上巻」に収録されています。

 「ドラゴンボール」に出てきそうな少年格闘家が、「北斗の拳」で見たような敵を倒していく、という当時のジャンプ読者の好みにあまりに合わせ過ぎなゲーム。その頃の基準で見てもしょぼ目なゲームなのですが、荒っぽい難易度や、一度聞いたら忘れられないBGMで、一部の子供たちには鮮烈な印象を残しました。

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 イベント当日は、ラスボスの覇王への挑戦が延々と行われ、本当にクリアできるようになっているのかと訝る声が出始める中、まさかの相討ち(ゲームオーバー)が記録されるなど、熱い戦いが繰り広げられました。一人のプレイヤーを、多数のギャラリーが応援する姿は、往年のゲームセンターもかくや、という素晴らしいものでした。
 残念ながらその場ではクリアできず。プレイ動画を見つけましたので、エンディングを見たかったギャラリー諸君はこちらをご覧ください。

功里金団ALL

 他に有名なゲームがいくらでもありましたが、この日の最高のゲームは間違いなく「功里金団」でした。「タイトーメモリーズ」には、ときどきこういう駄菓子テイストのゲームが紛れ込んでいるからあなどれません。

posted by Dr.K at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月14日

劇場版SPEC 結 漸ノ篇

 長くなったので二部に分けたという、無計画にもほどがある完結編。「天」の時点で、だいぶ置いてけぼり感があったので、正直期待は低いのだが、ここまで付き合ってしまったので見届けるしかない。エヴァンゲリオンとどちらがマシか、息詰まる名勝負の始まりである。

 まず、前作のラストシーンからそのまま繋がる始まり方に驚く。時間を置いて発表される続編ものでは、途中から観る人も考慮してキリのよい所から始めるものが多い。ここまでついてきたファンのみを対象に、全力でいくつもりらしい。いきなり覚悟を求められる。
 今回は、今までコメディパートを担っていた野々村係長が、あらゆる意味で花道を飾る。こんなしょうもない役に竜雷太か、と思い続けていたがついに報われる時が来た。逆に、瀬文は何もできず脇に引く。後編での活躍に期待しよう。

 前篇なので途中で終わるのは覚悟の上だが、あの切り方には驚いた。まさかエンドロールなしとは。それなりに映画を観てきてはいるが、こんなのは初めてだ。

 大島優子のキャラは、しゃっくりで特徴づけられているが、「安堂ロイド」でも同じことをやっている。単なる小ネタかもしれないが、まさか世界観をリンクさせるつもりではあるまいな。プロデューサーが同じなので、やりかねない。

瀬文の活躍  2
当麻の活躍  5
野々村の活躍 10
個人的総合  6  

posted by Dr.K at 19:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月11日

珍品堂が出店します(7年ぶり)

 来る12/18(4時ごろまで)毎年恒例の学祭もどきイベントにて、ゲームコーナーを出すことに相成り候。

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 意外なことに、今どきの学生の中にもレトロゲームファンがおり、ドット絵時代のゲームのみをプレイさせる、こだわりの店を出す運びとなった次第。
 平日なれど、卒業生諸君の冷やかしを歓迎する故、お誘いあわせの上お越しあれ。

posted by Dr.K at 20:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月08日

「BRAVERY DEFAULT For the Sequel」その1

 「ブレイブリーデフォルト」は、昨年発売されて好評を博したRPG。「フォーザ・シークウェル」は、完全版で廉価版で続編体験版らしいが、元のゲームをプレイしたことがなく、これが初挑戦となる。

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●ARムービー
 ゲームを始めようとすると、いきなりAR機能を使うよう指示される。おお、女の子が出現して助けを求めてきたぞ。こりゃ完全にレイア姫だ。「スター・ウォーズ」のときには「ホログラフすげー」と感心したものだが、それに近いことをゲーム機でできるとは、えらい時代になったもんである。

●オープニング
 クリスタルに飛空艇、どう見ても古き良きFFである。タイトルを「ファイナルファンタジー何とか」にしておけば何倍か売れたのではないか、などと邪推してしまう。

●主人公登場
 最後に羊飼いのティズが登場し、主人公となる。あれれれ? ARのアニエスが、直にプレイヤーに話しかける感じだったので、このゲームの主人公は、プレイヤーの分身として自ら名前を付けて作る、というような流れを想像していたのだが。

●ちまゲー
 小さなゲーム機の中で、ちんまいキャラを、ちまちましたマップ内で動かす。ちまちましい箱庭感覚がたまらん。思えば、スーパーファミコンの頃のRPGはみんなこんな感じだった。

●戦闘
 ターン制の選択式というレトロスタイル。「ブレイブリーデフォルト」の新システムは「ブレイブ」と「デフォルト」です、という冗談みたいな設定。昔のゲームか、これ。

posted by Dr.K at 11:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月07日

「アイドルプロデュース the 2nd Anniversary」の研究レポート


Mmiku いつの間にやら2周年だそうですよ、モパゲーのアイドルマスター。で、記念イベントとなった「アイドルプロデュース」のクリア報酬がこのSレア前川みく。獲得してみたらなんと14コストでびっくり。いつにない大盤振る舞いです。

 この2年、本当に色んなことがありました。
 巻き起こるカードゲームの課金フィーバー。コンプガチャ問題では、その代表としてマスコミに叩かれました。ガラケーからスマホへの移行、絵がウリの本作には追い風になりました。そしてグリマスという、ライバルの登場。
 何より、プレイヤーたるプロデューサーのそれぞれに、様々なドラマがあったのではないでしょうか。

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2013年12月01日

「ノーコン・キッド」世代のオッサンの昔話 その3

 すみません、このドラマなめてました。

 レトロゲームを題材に、微笑ましい青年時代を描いていた前半から一転、礼治たちが成人してからは、重く切ない展開が続いている。へたなサスペンスものよりもスリリングであり、今後どうなるのか目が離せない状態だ。
 9話では、前回に続いて格ゲーの金字塔「バーチャファイター2」が主役。冒頭、「鉄拳」をプレイしている仏頂面の客が原田プロデューサーで笑った。物語は、木戸と礼治がついに決別するか、という局面へ。
 さて、エンディングに登場するゲームタイトルがすべてわかる私としては、このドラマの中で知らないゲームが出るなどもはやありえない、とたかをくくっていた。ところがである。今回出てきたゲームの中に未知のものがあった。横シューで、キモいウナギのような敵を倒しており、「海底大戦争」とも「ダライアス」とも違う得体のしれないゲームだ。
 調べてみると、「キメラビースト」というゲームだった。国内ではロケテストのみが行われ、実際に稼働したのは海外版のみという幻のゲームなのだとか。そりゃわからんわ。

Game*Spark:日本未発売の横スクロールSTG『キメラビースト』が高田馬場ミカドで稼働中、当時の企画書等も公開

 高田馬場ミカドは、「ノーコン・キッド」のセットのために数々のレトロゲームを貸し出しているゲーセン。こんなものをさりげなく混ぜてくるとは恐るべし。

posted by Dr.K at 18:58| Comment(3) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする