2017年01月30日

「龍が如く6」その6 ちぐはぐ日記

 ようやくクリア。エンディング曲が「アトムの子」なので無条件に神ゲー。
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 しかしながら、ゲーム中のタイアップ曲はいずれも合わなかったように思う。「龍が如く」は猥雑なヤクザゲーム、山下達郎では洗練され過ぎているのだ。
 それでは以下、エンディングの考察。

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2017年01月29日

「龍が如く6」その5 瀬戸内中年野球団

 球けがれなく道けわし

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 続いての大規模ミニゲーム(矛盾)は、草野球。草だからと言ってなめるなよ、「野球つく」のセガが作ったらただでは済まない。ストーリーあり、育成ありのシミュレーション仕立てで、ここぞの場面では実際にバットも振る。それでいて、いい塩梅に進行が省略されており、一試合が5分で終われる気軽さ。あまりに面白いので、もっとボリュームを増してほしいくらい。
 チームを強化するには、まず選手のスカウトから始めねばならないが、サブストーリーや他のミニゲームに候補者がいるという仕組み。結果、元プロやらスナックの飲み仲間やらが次々加入し、けったいな中年野球団が出来上がる。敵の球団はもっとおかしい。最初のサンダースだけはまともな草野球チームだが、レジェンズはジャイアンツの歴代の名選手がずらり。ボイスでの長さんの物まねがヘタすぎて苦笑。ゴージャスに至っては大リーガーが並んでおり、のどかな田舎の球場に外人が躍動する姿はシュールとしか言いようがない。

 早く試合をしたいのに、本編ストーリーで、夜になってしまったり、東京へ行かされたりと、なかなか都合がつかないのが最もストレス。もうヤクザとかどうでもいいんだよ、何を長々と説明してんだよ、バトルステージ長いんだよ、と本編が邪魔で仕方ない。せっかくの豪華ゲスト俳優の熱演も、これでは台無し。脇のゲームが面白すぎるというのも考えものである。
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2017年01月23日

「龍が如く6」その4 桐生会死闘録

 もはやシリーズ恒例となった大規模ミニゲーム(矛盾)が、今作も面白い。
 まずはクランクリエイターを紹介する。敵はジャスティスと名乗るチンピラ軍団。対するこちらは、桐生会を名乗り、チームで立ち向かっていく。バトルはいつもの格闘アクションではなく、コストを管理しながらメンバーを誘導していくRTS方式。難易度こそ低いが、豊富なステージ、しっかりしたストーリー、ちょっとしたオンライン要素まで入っており、スマホで流行っている同ジャンルのゲームに全くひけをとっていない。こんなのがついでで遊べてしまうとなると、スマホのゲームを殺しにかかっていると思われても致し方ない。
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 さて、ジャスティス側の幹部が、妙にアピールしてくる濃いキャラで気になったが、調べてみたら新日本プロレスとのコラボだった。彼らの決めゼリフをいちいち真似る桐生がおかしい。3Dのそっくりキャラが、本人のボイスとともに活躍する、こんな豪華なコラボはスマホでは無理だろう。それにしても、レスラーが出るのに、いつもの地下闘技場を作らなかったのは謎だ。「龍が如く極」では、柔道の篠原がさんざんいじられた挙句、地下闘技場でボコられる展開もあったのに。
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2017年01月21日

ニンテンドースイッチは揺るがない。

 いよいよ予約も受付が始まった、ニンテンドースイッチ。先週のプレゼンを見て浮かんだ言葉は、「継続は力なり」だ。

 私は10月の初公開映像の時点では、「全体に普通であろうとする姿勢が見える」などと知った風な口をきいてしまった。全然違った。
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 例えばこのジョイコン。普通の小さなコントローラーとしても使えるが、その実態はWiiリモコンの新型だ。Wiiリモコンが、乾電池を使用していたために重く不格好だったのを、スタイリッシュにまとめあげた。振動機能は大幅に進化した。精度の低かったポインターは、形と距離を認識できるカメラに進化した。
 一方、スイッチ本体は、WiiUゲームパッドの完全版と言える。WiiUでは、パッドに画面を映すことで、テレビに縛られないプレイスタイルを提案したものの、本体はテレビにつながっており中途半端だった。スイッチはこれを屋外に持ち出せる本体とした。タッチパネルはスマホと同等のものにパワーアップした。そして、WiiUではパッドが一つしか使えないため、マルチプレイが半端になりがちだったが、スイッチではゲーム機そのものを持ち寄って8台まで接続可能になった。「スプラトゥーン」をその場のみんなでワイワイ遊ぶことがようやく可能になったのは大きい。

 こうして見ると、スイッチは、普通になったどころか、過去の任天堂ハードが持っていた特殊性を、より突き詰めたゲーム機であることがわかる。それが洗練されることによって、普通のゲームに支障がないように出来ただけなのだ。あきらめずに研究を続けた開発スタッフの態度には感心するしかない。そして、大して人気のなかったMiiが、年月を経て「トモコレ」という大ヒットに結びついたときのような、逆転劇に期待してしまうのだ。

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2017年01月15日

「龍が如く6」その3 尾道回顧録

 「龍が如く6」のもう一つの舞台となる尾道。メインストーリーで広島ヤクザとやりあうことになるのは想定の範囲だが、サブストーリーにびっくりするやら呆れるやら。

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 初っ端からこれである。タイムリープする女子高生が登場。原田知世主演の「時をかける少女」なんて、45歳以下の人知らんだろ。
 そして、神社に行ったら案の定、階段で転んだ男女が入れ替わった。「転校生」である。
 こうなると、尾道三部作の最後の一本である「さびしんぼう」も出てきそうだが、今のところ見つかっていない。大林宣彦監督の許可は…とってるわけないな。

 さて、「龍が如く6」は、〈桐生一馬伝説、最終章〉となっている。そのためか、サブストーリーも最終回を意識した内容が組まれているように思う。まさか尾道で、「0」のポケサーファイターや、ムナンチョヘペトナス教団に再会しようとは思わなかった。まるで同窓会である。
 ちなみに、過去のストーリーで死んでしまったキャラも、心霊写真で再会することができるという強引なシステムがあるぞ(笑)

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2017年01月14日

いつのまに路線変更? 「田中圭一のペンと箸」

pentohasi.jpg 田中圭一と言えば、手塚治虫を筆頭とする多くの有名漫画家の絵柄をマスターし、彼らが到底描かないであろうくだらない下ネタマンガを完成させることで有名。当ブログでも頻繁に話題になっている。

 ところが、新刊の「ペンと箸」は趣が違う。もともとはグルメサイトに載っていたWebマンガで、有名漫画家のご子息にインタビューし、親と食べ物にまつわる話を聞くというもの。
 文章だけだったらそんなにインパクトのないこの企画で、田中圭一が長年の技を発揮。毎回その漫画家の画風を完全再現して一篇を描き切る。その数なんと23人。しかも、くだらない下ネタを封印して、親子のいい話を丁寧にまとめていく。控えめに言って名著である。
 だが、長年のファンとしては言わねばなるまい。こんなきれいな話、田中圭一じゃない! 昔やんちゃだった奴が突然いいことをしたような、ビリギャルが大学に入ったような、端的に言ってずるい。

 そういえば、年明けに話題になった「さよならのお皿」もいい話だった。今後はこっちの路線で行くのだとしたらちょっと残念だ。まあ、くだらない方は、同人誌で続けるんだろうとは思うが。
posted by Dr.K at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月08日

「龍が如く6」その2 こち亀日記

 昨年、「こち亀」こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が、惜しまれつつ連載を終了した。
 「こち亀」の両さんは警察官。一方、「龍が如く」の桐生は務所帰りの元ヤクザである。対極のキャラクターであるにも関わらず、桐生の両さん化が著しい。
 「龍が如く」シリーズは、歓楽街を再現するゲームとして始まった。キャバクラだのホストクラブだのといった夜の商売をゲームで垣間見られるというのが特徴だった。それらは、珍しい職業を知れる業界ものとしての側面があった。だがシリーズを重ねるにつれ、だんだん当たり前のものになっていった。
 そこで、新たな路線として桐生と最近の流行りものとをぶつけることにした。桐生は、日本のゲームでは稀有なオッサンの主役、時代遅れの彼が新しいものと出会えば面白いはず…
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 ライザップで結果にコミットする桐生はこうして生まれる。他にも、サブストーリーではSiri、ライブチャット、動画投稿、ドローン、掃除ロボット、猫カフェなど、桐生はさまざまなものに遭遇する。そのときそのときの新しいものに飛びつき、解説してきた両さんと同じだ。ただ、いずれのネタもすぐに廃れる可能性があるものばかり。開発が長期化せず、毎年新作をリリースできている「龍が如く」だからできたことなのだろう。

 ただ、これまでの「龍が如く」が、桐生というキャラを通じて、今どきの若者を殴り飛ばし説教するという、オッサンパラダイスなゲームだったことを思うと、この記事で紹介した路線は、今の流行をオッサン共にレクチャーしてあげますよ、というセガの若造の顔(小栗旬風味)が透けて見え、腹が立つ気がしなくもない(笑)

posted by Dr.K at 11:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月07日

ローグ・ワン

 絶賛している人も多い「ローグ・ワン」、個人的にはもう一歩だった。作中の反乱軍と同じで、スター・ウォーズファンも一様ではない。

 まず良いところ。外伝やスピンオフといった作品にありがちなショボさがない。宇宙に地上に、大規模戦闘シーンで盛り上がれる。
 ストーリーの狙い所がいい。EP4で、なぜデス・スターに弱点があり、設計図が反乱軍の手に渡っていたのかが明かされる。EP1〜EP3が、ダース・ベイダーがいかにして誕生したかという物語であったことを思うと、スター・ウォーズは結局のところ最初の作品であるEP4に回帰する運命にあるのかもしれない。
 また、EP4のキャラの扱いがいい。ダース・ベイダーは活躍するものの、その登場はわずか。レイア姫もちょっとだけ出る。キャラを出しまくればそれだけで売れるはずだが、「ローグ・ワン」はあくまで独立した映画。品性を損なわない範囲で人気キャラを出すバランス感覚がなかなか見事だ。

 一方で気に入らないところ。
 これはもう何の客観性もない個人の好みだが、スター・ウォーズにアジア人はいらない。私にとってのスター・ウォーズはハヤカワの翻訳小説と並ぶようなSFの古典なのであり、登場人物は西洋人と宇宙人だけでいいのである。「ローグ・ワン」では、座頭市のごとき盲目の戦士が活躍するが、彼一人だけが東洋武術の所作で浮いている。時代劇をモチーフにしてみたが、剣道とかよくわからないので、ライトセイバーを派手に振り回してみました、というアバウトさがスター・ウォーズのリアリティレベルなので、マッチしないのである。
 上記とも関係するのだが、「ローグ・ワン」ではリアリティが重視されていて、子供の妄想のような意匠の面白さがない。私がスター・ウォーズに期待するのは奇想天外なメカや宇宙人、そして風景だ。例えばEP7では、謎のパンだけでも面白かった。一方、「ローグ・ワン」は物語に関係のない描き込みが少なく、そういう遊び心が乏しかったように思う。デザイン的にも、EP4の直前という設定なので新規のものは出しにくく、既視感のあるものでまとめざるをえない窮屈さがあった。
 全スター・ウォーズの中でもトップクラスのきっちりしたストーリーを持つが、最も夢のない作品になってしまったように思う。

恒例のオープニング なし!
ファンサービス 8
予備知識必要度 6
個人的総合 6

他の方の注目すべき「ローグ・ワン」評
島国大和のド畜生 …なるほど、ガンダムで例えるか
ジョニーリンゴ …ターキン再登場の仕組み
posted by Dr.K at 13:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月02日

「龍が如く6」その1 スマホ初心者日記

 桐生ちゃん、そのスマホの持ち方、おかしくない?
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 「龍が如く6」、いつものゲーム内容なのにプレイの手応えが違う。PS3を切り捨て、初のPS4専用となったのを機会に、基本部分を作り変えているからである。
 例えば神室町。ここでいきなり違和感がある。過去のシリーズに比べると、道が狭いのだ。スケールの見直しがされ、人物が全体に大きくなっているらしい。
 次に、舞台のシームレス化。建物に出入りしても、ロードによる中断や暗転が発生しない。これ自体は良い技術だが、前より遊びにくくなった気がする。今までは、途切れがある代わりに、建物に入ったところでカメラが専用の位置に移動し、中を見渡しやすい構図になっていた。ところが、シームレスだと流れが一続きになってしまうため、出入りの瞬間の画面が見づらいのだ。「龍」の建物の多くは、探索対象というよりは買い物スポットだ。決まった構図のほうが店員に話しやすい。
 バトルもだいぶ感覚が変わった。シームレス化の影響か、フィールドを広く使って戦える。それはいいのだが、蹴ったり投げたりすると敵がえらい遠くまで吹っ飛ぶので、追うのが大変である。序盤は使えるヒートアクションも少ないので、止めをさしたときの画面がしょぼいこともしばしば。昔の方がインチキは多かったかもしれないけど、手軽にハデさが味わえた。

 ただ、新しい舞台となる尾道に移動したら、これらの違和感はほとんど気にならなくなった。要は慣れの問題で、ガラケーをスマホに変えたらなんか使いにくい、というのと似たようなことなのかもしれない。
posted by Dr.K at 11:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月01日

2017年

 新年あけましておめでとうございます。

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 さて、皆様の中には、お年玉をあげる側となった方も多いかと思います。かく言う私は、親戚の子供が訪れることもありませんので、お年玉を用意する必要もありません。
 ところが!
 新年早々、デレステがスペシャルガシャセットなぞ仕掛けてきやがりまして、予定外の出費となりました。鷺沢さんを迎えるつもりだったのですが、森久保がSSRのみ目線を合わせてくれる特殊仕様と聞き、相変わらず迷っているところです。
posted by Dr.K at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする