2周目から、ヨナが登場する。主人公と全く同じ出で立ちの、次の勇者志願者である。
で、こいつをパーティーに加えると、もうチート級に使えるキャラなのだ。
知っての通り、主人公の勇者は、ゲーム中にどんどん弱くなる。強い装備は使えなくなるし、魔法も使えなくなっていく。特に困るのがワープの魔法で、これを忘れると移動に時間がかかり、弱体化に加速がかかる。
一方ヨナは、最初こそ弱くて役に立たないが、戦うたびにレベルアップして強くなる。装備は、勇者が使えなくなった最強装備を与えればよいし、勇者が魔法を忘れるころにはヨナが魔法を習得しているので、不自由せずにゲームを進められる。
だが何かが怪しい。この作者が、こんなにユーザーに優しい設定をするだろうか。
予感は当たった。主人公は、ダンジョンの奥で魔族の娘ベラナベルと出会う。ここで、異種族との和解という重要そうなエピソードとなるのだが、ヨナがいると必ず決裂するのだ。やはり便利さに頼り過ぎてはいけないのだった。
商人ビビの二度目の依頼を受ける条件もかなり意地悪で、このゲーム、ノーヒントで最後まで行くのは難しそうだ。