2018年03月31日

「ドラゴンクエストXI」その2 ロミアにウソをつきますか?

 競馬に武闘会にいい男コンテストにカジノ、なんだか今作は各地でお祭りだらけ。町から町へ、小さな事件を解決しながら勇者の旅は続く。

 そんな中、特に印象に残るのが人魚ロミアのエピソードだ。

注:以下にこのエピソードのネタバレが含まれます

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2018年03月26日

宇宙イカ革命「Splatoon2」 その7

 先日のフェスはナイキとのコラボ。靴に興味がなくて適当に人気モデル陣営を選ぶ。

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 ミステリーゾーンのギミックもイマイチで、わざわざ書くことがない。
 このフェスでは、個人的に課題を持って挑んだ。使い慣れた武器をはずし、スパイガジェットを練習することにしたのである。頭部の装備も黒ぶち眼鏡に変え、気分はすっかりキングスマン。
 この武器を使いこなすには、傘の防御力を知る必要がある。そこで、積極的に敵の正面に立った。やられることも多かったが、撃ちあって勝てるケースも意外とあり、従来よりキル数が増えた。シューター系相手にはかなり有利。苦手なのは、直接攻撃のあるローラー系、回避が得意なマニューバー系あたりか。遠距離からチャージャーの弾がかすったとき、傘が吹き飛ぶだけで死を免れたのには感動した。
 また、サブウェポンがトラップなので、マップのどこに仕掛けるか、作戦を練ることが大事である。今どきトラップにかかるような相手は皆無だが、慎重になってくれるだけでも効果がある。
 動き方によってはかなり相手を攪乱できることが分かったので、これからもちょくちょく使っていきたい。
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2018年03月24日

新海誠展に行くべき3つの理由

 大阪では、阪急うめだ本店にて4月2日まで開催。

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1、図録が素晴らしい
 展覧会にはつきものの図録。見ての通り、版型が特殊である。中を開くとわかるが、映画の画面の比率に合わせてあるのだ。紙面いっぱいに広がる絵は見ごたえたっぷり。
 新海誠のこれまでの作品が網羅されており、記事も充実しているので、ファンには必携の一冊となろう。

2、注目すべき展示物
 ロケ写真と作中の背景とを比較した展示がある。写真からのトレースなんて、と低く見られることもある新海の背景だが、そんな安易なものではない。「秒速5センチメートル」で特に感じたのだが、ロケ写真は本当に平凡な風景。それがあのような美しい景色になるのは驚異的だ。
 「秒速」と言えば、手紙の展示にも注目。「桜花抄」でやりとりされる手紙の実物が置いてある。展示会のために作られたのではなく、作画の素材として使われたものだ。実写映画でもないのに実物があるというのは、なんとも不思議。ストーリーのカギを握る小道具でもあり、感慨深いものがあった。

3、スペシャルムービーは必見
 最後のコーナーは暗幕で覆われている。ムービーが上映されているミニシアターだ。
 内容は、新海誠全作品を編集したPVで、映像だけでなくセリフまでもが見事にシンクロした素晴らしいもの。新海誠が、限られたテーマにこだわってアニメを作り続けてきた足跡が一瞬にまとまる
 どこかに収録される機会はないだろうか。もう一度見たい。
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2018年03月21日

「ドラゴンクエストXI」その1 手間かかり過ぎ

 遅ればせながら、「ドラゴンクエストXI」をプレイ。久しぶりに3DSを起動した。

 ゲームが始まると、上画面には3D、下画面には2Dの絵があらわれた。どちらを見てプレイしても構わないのだが、どうしても両方が視界に飛び込んでしまうので、慣れるまでとても見づらい。
 3Dはいかにもいまどきのゲーム、という感じだがハイエンドゲームに慣れた目からするとどうしても見劣りする。2Dの方はレトロ感があり、死角がないのでプレイもしやすいが、どういうわけか文字がダサい。とはいえ、一本のゲームに二種類の見た目を用意するなんて、なんとも手間のかかったサービスである。

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 少しプレイして、とんでもないことに気が付いた。上下の画面は、ゲーム中のみならず、デモの最中まで完全に同期していたのである。ということは、3Dと2D、2本分の内容を作るだけではおさまらない。同期させるために間をとりもつデータが細かく作られているはずで、この調子で演出を調整していたら、ゲーム3本分以上の手間がかかってしまう。大ヒットが確約されているシリーズとはいえ、いくら何でもやり過ぎではないか。
 もうしばらくプレイしてみると、序章が終わり、3Dか2Dかどちらかを選べ、となった。以降は、上画面がメイン、下画面はマップ表示となる。いや〜、ほっとした。見た目を選ぶためのお試しだったのね。それでも手間がかかり過ぎてることには違いないけど。
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2018年03月18日

「BG 身辺警護人」は薄〜いドラマ

 ドラマ「BG 身辺警護人」を最終回まで視聴。驚くほど中身が薄く、来週には忘れてしまいそうな勢いだ。

 どう見ても原因は主演俳優。キムタク一人をかっこよく見せようとして、内容が歪になっている
 題材はなかなか興味深い。民間のボディガードVS警視庁のSPという構図。島崎(木村拓哉)が所属するのは民間の警備会社なので、権力もなければ銃も携行できない。そんな中で、いかにして任務を遂行するのかという内容だ。ところがこれが盛り上がらない。
 SPの落合(江口洋介)は、島崎たちに冷たく当たる。ここで、お互いがライバルとして争えば面白いのだが、キムタク補正で毎回出し抜かれる展開なので、ただのマヌケにしか見えないのだ。最終回でいいところを見せても、それまでが悪すぎる。江口にとって損な役となってしまった。
 もう一つのテーマはチームの成長。島崎が雇われた身辺警護課は新しく発足した部署で、メンバーは寄せ集めである。最終回では、お互いを信頼し、チームワークが生まれるという王道の結末に至った。
 この結末がとってつけたようにしか見えないのは、キムタク以外のキャストの描写がぞんざいだからである。村田課長(上川隆也)は、事件の犠牲になることでチームの結束の礎となったのでまだまし。高梨(斎藤工)はつっかかるばかりだし、菅沼(菜々緒)は初歩的なミスが多い。こういうチームを扱ったドラマでは、脇役のメイン回を作って、キャラの背景を掘り下げたり、変化のきっかけを作ったりするものだが、「BG」は全話がキムタクメインなのでそれができないのだ。「誤差なし」を流行らそうと、何度も使ってる場合か。最終回で急に有能設定にされても納得できるわけがない。

 島崎の元妻役に山口智子を出したり、最終回の警備対象が矢沢永吉(本人)だったりと、キャスティングは目を見張るものがあるが、そんなことを喜べるのは中身が伴ってこそ。空疎な豪華さに、白々しいものを感じてしまった。
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2018年03月17日

宇宙イカ革命「Splatoon2」 その6

 前回のフェスはちゃんと出られた。「花より団子」の言葉もあるが、永遠の花ガールの方が語感はよろしかろう。

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 さて、毎回楽しみなミステリーゾーンだが、今回も曲者だった。
 バトル開始後、一定時間の後にエリアの一部が「隔離」される。上から覆いが降りてきて、侵入できなくなってしまうのだ。塗られたら塗り返すのがナワバリバトルの基本。「隔離」はそれを覆すアイデアであり、隔離までにそのエリアを塗って確保できるかどうかがポイントとなる。
 しかし、「隔離」エリアの広さは絶妙で、ここを獲ることにこだわりすぎるチームに対して、防衛の手薄な他の場所を塗りまくって勝つことが多々あった。状況を見極めるバランス感覚が必要なわけだが、ミステリーゾーンはそのフェス限りの登場であるため、序盤はみんな混乱しているのが面白い。
 既存ステージでは、すでに戦略は確立しており、練習量豊富な精鋭にはかなわない。その場の対応でなんとかするミステリーゾーンは、私にとって貴重な勝ち星の稼ぎ所だ。

 ちなみに、上のイラストにあるようなアクションはできないのであしからず(笑)
posted by Dr.K at 12:43| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月11日

シェイプ・オブ・ウォーター その2

1、個人的な既視感
 この映画は、監督が語る通り「大アマゾンの半魚人」「美女と野獣」など、様々な過去の作品へのオマージュが含まれています。ですが、それら意図して似せたものとは別に、私が似ていると思った作品があるんですね。以下に紹介しますので、「シェイプ・オブ・ウォーター」が気に入った人はぜひ触れてみてください。

●ゲーム「バイオショック インフィニット」
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 「シェイプ・オブ・ウォーター」は、背景美術が素晴らしいです。アパートも、研究所も、時代を感じさせるだけでなく、使い込まれた感じがあってとてもリアルです。
 「バイオショック インフィニット」は、時代設定は違うんですけど、古き良きアメリカの再現という点で似ています。そして、見た目のみならず、音楽性がかなり近いんです。背景に史実に基づいた政治的問題があり、不気味で哀愁のあるモンスターが出てくる点も、共通点と言えるかもしれません。

注:ここからは結末の考察など、ネタバレを含みます。

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posted by Dr.K at 21:17| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月10日

シェイプ・オブ・ウォーター その1

 祝、アカデミー賞!
 俳優の演技はいいし、映像は作りこまれているし、音楽も最高です。人間と怪物の恋、という内容もロマンチックです。
 でも、よくよく見ると、あちこちにゴロゴロと異物が転がっている。これはとんでもない曲者映画ではないでしょうか。

注:以下にネタバレを含みます

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2018年03月04日

「Horizon Zero Dawn 凍てついた大地」

 「凍てついた大地」は、「Horizon Zero Dawn」の拡張シナリオ。プレイするためには本編ディスク等が必要である。2月の雪の降るさなかにプレイしたので、季節感がばっちりであった。
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●そっちへ行くな
 ダウンロードを済ませ、ゲームを起動するのだが、いつも通りに始まるだけ。新しいメニューなど出やしない。なんか失敗したかな、と思ってマップを開くと、新しい未踏破地域が追加されている。
 ではそこを目指そう。すると、謎の導き手として、これまで主人公のアーロイを助けてくれていたサイレンスが、寄り道なんかしている場合か、とめっちゃキレる。もうラスボスは倒したことあるんだよ、無視無視。

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posted by Dr.K at 19:44| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月02日

永野護「ファイブスター物語」14巻

fss14.jpg 大荒れの前回と異なり、至って順当にエピソードを消化。

 でもやっぱり変なマンガだ。各国の騎士が戦場に集い、どんな戦闘が繰り広げられるかと思いきや、ほとんど見せ場がない。
 オペレーターであり、スーパーコンピューターでもあるファティマが、情報戦を制するために、激しいハッキング合戦を繰り広げる。このあたりは、現実のネット社会が反映したのかな、と思う。
 最強兵器と恐れられるメカは、ほとんど棒立ちでアクションに乏しく、操縦技術に長けているはずの騎士は、ほとんどが傍観者と化す。メカの名、騎士の名が飛び交い、戦わずして互いに退いていく。つまらん。

 思い出すのは、古臭い時代劇。水戸黄門では、悪役は必ず印籠にひれ伏す。遠山の金さんでは、桜吹雪にひれ伏す。「ファイブスター物語」では、そのお約束が、メカの威容や騎士の名に置き換わっただけなのだ。永野護は、メカや騎士を出したいが、それを活躍させる気力は残っていないのかもしれない。

 まあ、久しぶりに続編を描いても、記念刊行物の一部にしかならず、ファンからも喜ばれない松本零士よりはマシか。
posted by Dr.K at 11:47| Comment(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする