2018年05月31日

ポケモン新作はまさかのイーブイ推し


 Switchでポケモンの新作がアナウンスされ、話題沸騰である。ピカチュウバージョンは当然として、もう一つがまさかのイーブイ。見よ、この誇らしげなパッケージを。下積みの長かった俳優が、ついに主演を勝ち取ったという雰囲気だ。おめでとう。

 3DS版の後継となる新作は、別に用意されているようだが、今回の「Let's Go〜」も見どころは盛りだくさん。
 まず、オプションのモンスターボール型コントローラー。形を楽しむだけでなく、ポケモンを持ち運ぶ気分を味わえる仕掛けがあるとは素晴らしい。子供にとっては、仮面ライダーの変身グッズ以上の魅力的な玩具となろう。クリスマスには、買い求めるお父さん方がたくさん出そうだ。
 そして、「ポケモンGO」との連動。「ポケモンGO」は、今はプレイしていない、という人も多いはず。だが新作を優位に始めるため、再開するプレイヤーが続出しそうだ。忍之閻魔帳によれば、「ポケモンGO」のダウンロード数は8億。このユーザーの100人に1人しか買わなかったとしても、新作は800万本売れる計算になり、ヒットの予感しかしない。
 さらに、「ポケモンGO」のユーザーは年齢層が高く、Switchを未所持の人が多いと予想される。この連動により、Switchの新規購入がまたもや増える。任天堂の市場開拓戦略にはいつも感心させられる。
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2018年05月28日

宇宙イカ革命「Splatoon2」 その10

 1732。
 全く大したことのない数値だが、今回ついにフェスパワーの自己ベストを更新した。しかも、使い慣れているシューター系の武器ではなく、スパイガジェット(傘)での記録である。
 3月以来の鍛錬が実を結んだ、ということならかっこいいのだが、全然そんなことはない。おそらく、マイナー過ぎて相手側に対処が確立されていない、というのが理由だろう。実際、自チーム敵チーム合わせて、フェス中に自分以外のスパイガジェット使いに遭遇したことが全くない。
 わずかな時間とはいえ、相手の攻撃を正面からガードできるのは大きく、考えなしに攻めてくる脳筋どもを返り討ちにしているだけでキル数が順調に上がる。傘が目立つので、相手をこちらに引き付けている間に味方が回り込んで倒してくれるという連携も発生して楽しい。
 黒縁メガネは装備済みなので、あとはスーツを売ってくれれば、完璧な「キングスマン」スタイルになれるのだが。

 さて、今回のフェスは先週の続きで、サンリオ人気キャラ対決。適当にマイメロディを選んだが…
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ポムポムプリン陣営め、手塚先生をダシに使うとは卑怯なり。
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2018年05月27日

早く人間になりたい! 「Detroit: Become Human」その1

 アンドロイドが普及した未来を描くアドベンチャーゲーム、「デトロイト」がついに発売。プレミアムエディションをばっちり予約してあり、万全の態勢でゲームに臨む。

 最初はコナーのエピソード。人質事件の現場からスタート。アンドロイドならではの、未来的な捜査方法が面白い。犯人との対決シーンは緊迫感があって盛り上がる! ところがこのゲーム面白そう、と期待させておいて一気に落とす。
 続くカーラのエピソード。どうやら家政婦用アンドロイドらしい。酒浸りのクソ親父に命じられるままに家事労働ゲームが始まる。陰気で地味で、前章との落差が激しい。床掃除はルンバもどきに任せられるものの、ゴミ拾いがなかなかに面倒で、外にゴミ出しするところまでゲームになっているというこだわりぶり。
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タッチパッドをゴシゴシして皿を洗うくだりになると、普通のプレイヤーならいい加減うんざりしてくる。しかし、この開発会社のゲームを遊び続けてきた者としては、「Heavy Rain」キター! と大いに気持ちがアガる。いやいや、ここで喜んじゃいかんのだけど(笑)
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2018年05月24日

レディ・プレイヤー 1

 面白いはずなのに、終わってみれば、自分でも不思議なくらい他人事だった。どうしてのれなかったのだろう。

●生ぬるいディストピア
 近未来、人々は荒廃したスラムに暮らし、VRゲーム「オアシス」が最大の娯楽だった。
 ジャンルで言うと、ディストピアSFの一種ということになる。しかしこの未来には危機感が足りない。スラム暮らしにも関わらず、人々は高価そうなVR機器を持ってゲームに興じている。ゲームを題材にした作品にありがちな、「ゲーム内で死んだら現実でも死ぬ」というような設定もない。
 唯一、悪を体現しているのがIOI社による強制労働だが、ゲームでの滞納をゲーム内労働で返済させるというのはある意味グッドアイデアで、悪辣さが足りない。
 「マイノリティ・リポート」や「A.I.」の危機感は凄かった。これらを生み出したスピルバーグ監督なら、もっと突き抜けてほしかったところだ。

●いけてないキャラクター
 「オアシス」内はすべてCG映像で表現される。アバターという形で、他の作品のキャラがそこかしこに出演。大勢のキャラが入り乱れる戦闘シーンなどは大迫力で見ごたえがある。
 しかし、いかんせん主人公とヒロインがいけてない。ディズニーのCGよりぐっとリアル寄りで、アメコミ臭の強いデザインに馴染めなかった。オッサンや爺さんのデザインは平気なのにおかしいなあ。

注:以下にネタバレを含む

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2018年05月20日

宇宙イカ革命「Splatoon2」 その9

 今回のフェスでは、開始早々に珍事が。

 フェスは、24時間限定で開催されている。その間、使用されるステージは2時間ごとに変更。既存のステージから2つ+新規のミステリーゾーン1つが用意される。つまり、バトルのたびに3種の中からランダムにステージが選ばれるわけだ。私は全然器用ではないので、うまく立ち回れるステージとそうでないものがあり、どこが選ばれるのかは結構重大な問題だ。
 最初のバトルはミステリーゾーン。今回はあまり癖がなく、プレイヤーの力量がストレートに試される感じだ。続く2戦目もミステリーゾーン。ランダムと言っても3種しか選択肢がないので、同じステージが続くのは珍しくない。ところが3戦、4戦…、結局6戦目までずっと同じステージだったのである。たまたまだとは思うが、こんなことは初めて。2時間で変わる既存ステージと異なり、ミステリーゾーンはフェスの間ずっと使われる。バグか何かで、永遠にここでしか戦えなかったらどうしよう、と不安になった。

 ところで、今回のフェスのお題は、サンリオ人気キャラ対決。他のキャラをほとんど知らないので、キティちゃんに一票を投じるが、
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こいつはまさしく覇王鬼帝負ける気がしねぇ。
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2018年05月19日

BitSummit Vol.6 その2

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 BitSummit今年の傾向。

販促の意味合いが強くなった。リリースを間際に控えた完成度の高いゲームが多い。
・海外作品で、日本のゲームを模したものが目立つ。京都でのイベントなので、意図的にそういうものを出展しているのかもしれない。
・インディー系がジャンルとして定着。マーベラスや日本一ソフトウェアなどの有名パブリッシャーもそれらしいゲームを持って出展。

 結果、一般のお客さんが普通に楽しめるゲームショーになりました。ただ、私としては、このおとなしさは物足りない。インディーズならではの、勢いだけで作ったもの、市場性を無視したもの、商品化の見込みの薄い謎の技術を投入したものなど、他で見られない作品にこそ出会いたいものです。

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2018年05月13日

BitSummit Vol.6 その1

 京都で開催のインディーズゲーム展示会、BitSummitに今年も行ってきました。
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 いきなり大変です。入り口で、当日券を求める客が長〜い列を成しているではないですか。この展示会も6回目、年々規模が大きくなり、知名度も上がっているのでしょう。東京ゲームショウと違って空いている、というのが長所だったのに、なんだか怪しくなってきました。今までのように制作者に声をかけるのもままなりません。
 それでは、以下に個人的にピックアップした注目作など。

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posted by Dr.K at 23:17| Comment(0) | 講師の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月06日

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

 予告編がイマイチで、期待せずに観たら実は良かった。
 元の「ジュマンジ」は、すごろくのイベントが実体化する奇想天外な話で、私もかなり好きだった映画。それが今回は、ビデオゲームの世界に入る話になるらしい。時代には合ってるけど、なんだかよくある感じの話だ。どうせ雑なリブートなんだろうな、と思っていたら…

 驚いたことに、冒頭が「ジュマンジ」のラストシーンから直結していたので、あわてて姿勢を正した。正統な続編として作りますよ、というメッセージだ。それがどうしてビデオゲームになるのか、顛末がやたら面白いのでぜひ実際に観てほしい。
 今回、ゲームの世界に取り込まれるのは高校生4人。オタク男子はムキムキマッチョのリーダーに。ガリ勉女子は美人格闘家に。ラグビー部の男は荷物係件動物学者に。とどめにインスタギャルはデブ親父の地図担当に変身する。現実とは美醜が逆転しており、これだけでももう面白い。その上、役者の演技が素晴らしく、マッチョの中身が気弱なオタクとちゃんと伝わるし、デブ親父のジャック・ブラックが女子高生を表現しきっているのには脱帽だ。
 ゲームネタの使い方もうまく、決まったセリフを繰り返すNPC、強引に挿入されるデモシーン、意味不明なスキル、無双バトル、ありがちなトラップなどを実写化。ツッコミどころが満載だが、アタリみたいなレトロなゲーム機だからこそ、こういう楽しみ方ができるのだな。最新のゲームだったらもっとリアルなのでこうはならない。そして、ライフが3つあることを生かした脚本も巧みだ。

 バカ映画として大いに笑うだけでもよいのだが、4人がチームワークを発揮し始める頃には、若者の成長物語としてちゃんといい話になっている。おまけに少し切ないエピローグは旧作譲りだ。あれ、もしかしてこれって傑作じゃね?
 吹替えも、90年代の映画をテレビで観ているような感覚が味わえてなかなか良かった。流行り言葉が若干耳障りではあったが。

旧作リスペクト 10
役者演技力 9
後味の良さ 9
個人的総合 8
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2018年05月05日

ドラマ「コンフィデンスマンJP」の東出昌大が輝いてる

 月9にしてはえらくひねくれているドラマ「コンフィデンスマンJP」。ダー子(長澤まさみ)率いる詐欺師チームが、大がかりな作戦で、各界のセレブから華麗に大金を奪っていく物語だ。
 長澤と小日向文世の変幻自在ぶりは予想通りだが、驚いた、東出昌大がこんなに面白いのは初めてだ。

 多くの映画やドラマに出演している東出だが、これまでははまり役が少なかった。モデル出身の恵まれた容姿でありながら、朴訥なしゃべりは二枚目演技に向かない。そのため、イケメン役をあてられると下手に見えて仕方がなかった。「寄生獣」の島田役は数少ない成功例で、黙っていれば迫力もあるし、セリフのぎごちなさも、パラサイトが人間を演じているという状況にぴったりで見事だった。また、昨年は「あなたのことはそれほど」での怪演も評価された。しかしいずれもまともとは言い難い役柄で、東出も内心複雑だったのではなかろうか。

 さて一方、「コンフィデンスマンJP」で東出が演じるのはボクちゃん。チームの一員だが、他が詐欺師として天才ぶりを発揮するのに、一人だけレベルが低く、だいたいは彼の失敗から作戦が破綻する。正義や常識にこだわるボクちゃんは、いい人だけれど詐欺師には全く向かない。ダー子はそんな彼を完全におもちゃにしており、ボクちゃんの暴走や失敗も織り込んだうえで作戦を成功させる。不測の事態に右往左往しているボクちゃんを演じる東出は、これまでになく生き生きしているように見える。ようやくいい人役で当たりを引いたようで、喜ばしい。
posted by Dr.K at 23:54| Comment(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月03日

パシフィック・リム アップライジング

 スクリーンいっぱいに展開するバトルは迫力満点で、ロボットVS怪獣の新作としては悪くない。しかし、前作のファンにとっては釈然としない続編だ。

 以下、ネタバレと文句ばかりなので注意!

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posted by Dr.K at 17:05| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする