2019年12月31日

2019年のブログ

 今年最後の更新は、恒例の人気記事まとめです。以前ほどゲームをプレイできていないこともあり、きちんと新作を抑えている(?)映画レビューの方が、読者を集めるようになってきました。

 「予告なく一斉解雇された」というツイートは衝撃でした。どこの会社かこの時点では不明だったのですが、5月に破産が公表され、アルフリードゲームスで確定しました。当時流れた憶測のせいで、とばっちりを受けた会社もあり、お気の毒です。

●Bit Summit 7 Spirits
 その1(6/9) その2(6/15)
 京都で開かれているインディーズ・ゲームの展示会をレポート。行くことが業務になりつつあるのがつらいですが(笑)、なかなか情報の出回らないマイナーなタイトルと出会えるのが楽しいところ。今調べたら、「Wattam」もう配信されてますね。チェックしないと!

天気の子(8/16)
 実は誉めてないレビューなんですけど、それでもこれだけ読まれるというのは、やはり話題作だからでしょうね。大ヒットで当たり前、というプレッシャーの中、このような賛否の分かれる創作にチャレンジできる新海誠監督は素晴らしいです。

 圧倒される作品であり、色々語りたくなる作品でもあります。担当の学生も多くが観に行っており、すごさがちゃんと伝わっているのに安心しました。そのとき、「面白い」とは異なる感想を言葉にするのに困っていた様子がまた良かったです。

 つい最近のものばかりなのですが、振り返るとけっこう忘れています。ところで、それぞれの作品を観た映画館を思い出してみると、見事にバラバラ。これだから会員サービスに入るのはためらうんですよね。

 来年は、どんな面白い作品と出会えるでしょうか。元号が変わっても、変わらずマイペースに書いていこうと思います。それでは皆様、良いお年を。
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2019年12月30日

秋ドラマ最終回の通信簿

 ひときわ遅い最終回だった「グランメゾン★東京」、まさしく今期の救世主でした。他は終わり方、良くなかったですねぇ。

「グランメゾン★東京」:良い
 うまい最終回でした。三ツ星の決め手となった料理は、ここまであまり活躍のなかった倫子シェフ(鈴木京香)による会心の一撃。各話がストレートな作劇だったので、誰もが勝利を予想してはいたと思うのですが、尾花(木村拓哉)の新作が決定打とならなかった意外性はなかなかです。株を上げまくった丹後もいることですし、スペシャルなど期待したいですね。

「同期のサクラ」:悪い
 途中までは名作でしたが、最終回は蛇足でした。サクラ(高畑充希)がなぜ意識不明なのか、という謎を投げかけて始まっているので、回復後にさらなる波乱万丈を入れるのは、やはり余分に思われます。このタイトルなのに、結局全員退社してもともとの夢が叶わないあたりも、リアルなんですけどなんだかなあ。

「まだ結婚できない男」:イマイチ
 あの傑作ドラマの十数年ぶりの続編という事で、毎週楽しみに観てました。しかし残念なことに、前作の劣化版という感じの結末でした。十数年が経ち、一人であることが珍しくもなく、変人扱いするほどのことでもなくなってしまったという、社会情勢の変化も一因であるように思います。前作は阿部ちゃんが独り身を謳歌するだけで笑えましたものね。

「左ききのエレン」:普通
 省略の仕方がまずいのか、エレン(池田エライザ)が何もできていません。雰囲気だけで、天才性に説得力がないままでした。しかし、最終回に限っては、青臭いエピソードを、歌で盛り上げるという力技の演出により、なんかいいものを観た気にさせられます。ずるい。

「シャーロック」:悪い
 行方不明になるのはホームズの通り。しかし、滝壺は無理にしても、2時間サスペンス並みの断崖くらい用意できなかったものか? あんな埠頭から落ちたくらいで生死不明というのはショボ過ぎます。翌週の特別編であっさり生還し、メリークリスマスで締めるなど、まじめに作るつもりのない、ディーン様がかっこいいだけのドラマという事がよ〜くわかりました。ところで守矢は本物だったんですか。
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2019年12月26日

珍品堂が勧める2019年のTVドラマベスト3

 「グランメゾン東京」、木村拓哉が開き直ってキムタクらしいキャラを演じており、面白いのですがまだ終わってません。12月29日まで放送している連続ドラマなんて珍しいですよね。

第3位 ノーサイド・ゲーム
 また銀行が意地悪するのか! といつもの池井戸ドラマと同じ展開もあるのですが、ラグビー部分が新鮮かつ迫力満点で楽しめました。それもそのはず、選手役の多くをラグビー経験者が演じているのです。米津玄師の歌も非常〜に合っており、毎週クライマックスで盛り上がりました。

第2位 凪のお暇
 OLの凪が、会社を辞めて無職の極貧生活に陥るわけですが、癖のありすぎる人々に囲まれてそれはもう愉快なことになります。見た目も言動も揺れまくる凪を、黒木華が見事に演じていました。一方、その元カレ役となる高橋一生も負けてはいません。表裏のあるやっかいなキャラで楽しませてくれました。

tsggg.jpg第1位 トクサツガガガ
 本編は安っぽくても(笑)、特撮は手を抜かない。東映が本気でヒーローを作り、知る人ぞ知るスーツアクターが本物のアクションを見せてくれます。小芝風花の百面相だけでも楽しいのですが、オタクの何たるかを妥協なくストーリーに落とし込んでおり、別ジャンルのオタクにも納得の内容となっています。


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2019年12月24日

珍品堂が勧める2019年の映画ベスト3

 毎年の事ながら、観たい映画が年末年始に集中しますね! 「アナ雪」や「スター・ウォーズ」は、まだまだ上映が続くと思いますので、年が明けてから行こうと思います。

第3位 この世界の(さらにいくつもの)片隅に
 前作に30分ほどの映像を追加した長尺版で、原作により近くなっています。追加シーンのせいで、元のシーンのニュアンスもかなり変わって感じられるようになっており、色々と考えさせられる試みでした。詳しくは、後日レポートしたいと思います。

第2位 バジュランギおじさんと小さな迷子
 いや〜、いい映画でした。おじさんのキャラクターも面白いし、迷子の演技力も神がかっています。何一つ難しいところがない娯楽作ですが、同時に、歴史の問題、宗教の問題に鋭く切り込んでいる意欲作でもある。これだけ真っ直ぐな内容を、恥ずかしがることなく大スケールで作ることができるのが、インド映画の強みでしょう。

第1位 JOKER
 ゴッサムシティは現在のアメリカのような問題を抱え、アーサーの境遇は異様なまでにリアル。もはや、アメコミヒーローの「バットマン」の派生作品という域を超えています。嫌な予感と緊張感が全編にわたって観客に襲いかかり、精神的な消耗もかなりのもの。二度と見たくない名作です。
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2019年12月23日

珍品堂が勧める2019年のゲームベスト3

 今年を代表するメーカーは、誰が何といおうとセガ。「メガドライブミニ」に「シェンムー」に「サクラ大戦」と、なつかしいタイトルが続々と復活しました。とは言え、そんなものでランキングが埋まってしまうほどこちとら老けちゃいないぜ。

第3位 FIRE EMBLEM 風花雪月
 学園ものとして始まる物語に、内容が軽くなってしまうのではと心配したものですが、とんでもない! シリーズ屈指の重い作品に仕上がっていました。視点の異なる複数のストーリー、異常な作りこみの支援イベントなど、やればやるほど興味が尽きません。昔ながらのシステムを活かしつつ、進化を遂げている戦闘パートも見事です。

第2位 Death Stranding
 よくある海外のゲームのような見た目ですが、実際にプレイしてみると非常に尖ったゲームでした。驚くべき世界観、運ぶことが軸になる意外なゲーム性、独特のオンライン機能、ホラーじみた敵など、どこもかしこも個性的です。日本人が作ったゲームが、アメリカを舞台にしてトランプ政権を風刺しているというのは、極めてクールです。

第1位 十三機兵防衛圏
 つい先ほどエンディングに到達したのですが、最後まで見事なストーリーでした。限られたキャラクターと背景とで作らなければならないという、ゲームの開発事情に詳しい人ほど、このストーリーの仕掛けには騙されてしまうと思います。ゲームとしてはアドベンチャーの〈追想編〉+RTSの〈崩壊編〉となりますが、真の本編はデータベースの〈究明編〉です!
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2019年12月21日

目指せ星雲賞! 「十三機兵防衛圏」その四

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 鞍部編が終了。
 その結果、バトルパートである〈崩壊編〉が、〈追想編〉の直後であることがわかった。このバトルパートでは、皆が協力して敵に立ち向かっているが、〈追想編〉をプレイしていると、そうなるとはとても思えない。キャラクター同士が敵対し、疑心暗鬼に陥っているからだ。それぞれのキャラクターが、どう折り合いをつけて戦いに臨むのか、まだまだ目が離せない。

 すべての結末を待たず断言するが、これは傑作である。
 プレイ開始当初、ストーリーにいくつかの違和感が感じられた。それらは、ゲームにするためのご都合主義かと思われたが、現時点でほとんど回答が与えられていて驚いている。どうせゲームだから、と思っている人ほど騙される内容だ。
 SFとしての仕掛け自体も面白いが、最も面白いのは、ゲームの形で断片的に情報を獲得していく過程だ。〈追想編〉は選択肢を選ぶ程度でゲーム性はあまりないのだが、この物語はゲーム形式だからこそ楽しめる特別なものだと感じる。
 知名度がないので、関係者に推薦される可能性は低いが、ゲームでは「ガンパレード・マーチ」以来となる星雲賞にふさわしい作品である。
posted by Dr.K at 11:44| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月19日

明日は何の日?

 仕事を上がって、帰宅のため梅田駅に向かっていると、突然怪物に出くわしびっくりしました。マスクを付けた人だったわけですが、造形がよく出来ていて感心します。
 それにしてもなぜ今夜仮装なのか。ハロウィンには季節外れですし、近くでイベントがあるような場所でもありません。ただ、どこかで見覚えのある怪物なのが引っ掛かります。
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 思い出した。「スター・ウォーズ」のワトーでした。明日から新作の公開ですので、映画館に並ぼうということなのでしょう。これまでの公開日にも、必ずジェダイの騎士やダース・ベイダーのコスプレがいましたものね。しかし、次のエピソードにワトーは出ていないはずで、わざわざこいつを選ぶセンスは依然として謎です。
posted by Dr.K at 23:32| Comment(0) | 講師の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月08日

劇場版コード・ブルー

 ドクターヘリの知名度を飛躍的に向上させた人気ドラマの劇場版。このたび地上波放送となったので観たが、劇場で観なくてよかった、というのが正直な感想。誤解しないでほしいが、出来が悪いからではない。

 まず、エピソードが重すぎる。確かTVドラマでは、華のあるキャストがドクターヘリで颯爽と活躍するのが見どころだったはず。ところが今回、映画ということで人間ドラマを深めたかったのか、余命わずかな花嫁とか、脳死の息子とか、悲劇がてんこ盛りになっている。今まであまり背景が掘り下げられなかった看護師も、アルコール依存の母との関係が深刻過ぎて気が滅入る。さらに、外へ出動すれば、スケールの大きくなった事故現場は緊迫感満点だ。
 こんな内容なので、劇場の環境ではメンタルが厳しそう。TV放送では、CMが入ることによって興が削がれることが多いが、この作品では適度な息抜きになってむしろ見やすいと感じた。

 3期目では、海外の医療ドラマ「ER」のように、メンバーが代替わりしつつ何期も続くのかな、と思ったものだが、劇場版は思いのほかしっかりと完結編になっていた。いい作品なので、大ヒットしたからと言って無理矢理続きを作るようなことはしないでほしい。

懐古度 7
深刻度 9
完結度 9
個人的総合 7
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2019年12月07日

世にも奇妙な… 「十三機兵防衛圏」その三

 タモリの案内でお馴染みの、「世にも奇妙な物語」の中に、忘れがたい一本がある。大杉漣主演の「夜汽車の男」だ。
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主人公が駅弁を食べるだけというこのドラマは、もちろん「十三機兵防衛圏」とは何の関係もない。

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2019年12月02日

珍品堂が勧める2016〜2018の映画

 振り返ってみると、2017年はやや不作だったのだな、と気づきました。

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