コナンたちが暮らすハイハーバーに、ついにインダストリアの軍勢が現れる。
13話からのハイハーバー編は、子供の頃面白くないと感じていた部分だ。それまで、戦ったり逃げたりのアクションを繰り広げていたのが、ハイハーバー到着以降、インダストリアの脅威をひと時忘れ、平和で静かな内容に変化する。
ハイハーバーは、農業や漁業によって復興した島。人のほとんどいない環境でサバイバルしてきたコナンやジムシィは、この島で初めて社会を知り、働くという事を学ぶ。今見ると、彼らの成長にとって必要なエピソードとわかるのだが、子供の頃は、ヒーローだった彼らが常識に囚われてしまったように見えて寂しかったのだろう。
島の住人の中で、オーロをはじめとする数人の青年が、共産主義的なルールを嫌い、無法な生活を送っている。コナンくらいの少年は純粋だが、青年はグレているというあたり、当時の日本のような感じで妙なリアリティがある。
コナンとオーロの小さな対立をあざ笑うかのように、インダストリアの襲撃。待ってました! ここからは毎週わくわくして見ていたものだ。