2020年09月27日

TENET テネット

 上映が済んだ館内では、観客の頭の上を?マークが飛び交うのが見えるようだった。やってくれたわクリストファー・ノーラン。「メメント」や「インセプション」に連なる難解映画が久々の登場だ。

注:以下ネタバレ含む

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posted by Dr.K at 16:53| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月21日

「Life is Strange 2」その2 旅立ち〜ルール

 本編のプレイを開始。
 ネタバレを含むので、未プレイの方は注意されたし。

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posted by Dr.K at 23:38| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月20日

人数の町

 満席である。映画館は、営業再開以来、間隔をあけて席を販売していたが、突如として制限が緩和され、この日から全席販売になった。久しぶりのことなので、こんなに窮屈だったっけ、と驚く。しかもよりによってこのタイトルである。

 借金取りに追われる蒼山(中村倫也)は、全身黄色づくめの男に助けられ、〈町〉へ案内される。そこには、同じように行き場のない若者が集められていた。〈バイブル〉に書かれたルールを守りさえすれば、衣食や安全は守られる。そこは地獄か天国か?
 前後にタモリが出てくれば、まるっきり「世にも奇妙な物語」の特別編という感じだ。前半は、〈町〉の気味悪さが物語を引っ張る。他の物語の超管理社会と異なり、なんだか色々ゆるいのがかえってリアルだ。脱出防止の仕組みは特に面白い。頭でも爆発させるのか、と思いきや間の抜けた音楽がかかりはじめ…。
 新人監督のデビュー作だからか、風刺の矛先がなかなか鋭い。荒唐無稽な〈町〉の設定描写の合間に、統計上の実数が差し込まれ、ぎょっとさせられる。結末を知った後では、果たして私たちは〈町〉の外にいるのだろうか、と自問したくなる。

 ドラマにCMに大活躍の中村倫也が主演なので、それ目当てと思われる女性客で劇場はいっぱいになっている。興行収入は上がるだろうが、おそらく面白くない映画として評判は下がっているだろう。彼のイケメンぶりが発揮される場面など、ほとんどない。

風刺性 9
演技力 8
低予算度 7
個人的総合 6
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2020年09月19日

「Life is Strange 2」その1 キャプテン・スピリット

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 「ライフイズストレンジ2」を買ってきた。さっそくやろうと思ったが、前日譚(?)が配信されているのを思い出し、まずはそちらをプレイすることにした。タイトルは「The Awesome Adventures of Captain Spilit」。PSストアでは、体験版のコーナーに置かれているので注意されたし。体験版扱いなので価格は無料だ。

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 クリス少年はヒーローが大好き。自らキャプテン・スピリットというヒーローを生み出し、ごっこ遊びに興じている。友達も現れず、なんだか寂しい。時々クリス視点の異界が見られるものの、プレイヤーはほとんどの時間、子供の一人遊びを眺め続けることになり、微妙な心地になる。

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 クリスの行動に付き合っていると、彼をとりまく現実の厳しさが徐々にわかってくるという仕組みだ。飲んだくれて荒れる父も、ただの悪人には描かれない。あ〜、これは「ライフイズストレンジ」だわ、と納得する作風だ。

 「キャプテン・スピリット」は独立した短編になっている。クリス少年も、「ライフイズストレンジ2」の主役ではない。ところが、このゲームのセーブデータは「ライフイズストレンジ2」に引き継がれる。いったいどんな関係性になっているのか? 本編への興味がかきたてられた。
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2020年09月18日

「未来少年コナン」19 大津波

 子供の頃この番組を見て、モンスリーの劇的な変化に驚いた。この回が転換点だったのだな。

 コナンにガンボートを沈められ、インダストリアの兵たちは意気消沈している。モンスリーは司令官として兵たちを鼓舞し、有能ぶりを印象付ける。
 庭で犬を見つけたことをきっかけに、モンスリーは幼少時を思い出す。
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回想でのクララのようなお嬢様ビジュアルにびっくり。
 いつの間にかうとうとしていたモンスリー。目を覚ますとコナンがいた。モンスリーは、コナンがガンボートからラナを救出したか尋ね、それから銃を向ける。彼なら助けるに違いない、という確信が感じられる表情だ。
 コナンが大津波を知らせようとしたときも、その態度を見てモンスリーは信じた。敵同士でありながら、いつの間にか信頼が生まれていたのだ。モンスリーが味方につくのはもう少し先の話だが、ちゃんと準備段階が描かれていて見事だ。
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2020年09月16日

デレステ5周年の研究レポート

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 記念の無料10連で、限定SSR美嘉を引き当てました。これだからやめられません。

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 さてさて、とうとう5周年となったデレステですが、毎年のアニバーサリーとはちょっと動きが違います。まず、テレビCMが大量に打たれました。そして、ネットでは24時間生放送が配信されました。ゲームの外にはたらきかけ、新たなユーザーやすでに休眠しているユーザーを掘り起こそうというのでしょうか。

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2020年09月13日

2分の1の魔法

 それほど期待していなかったが、やっぱりピクサーはうまい。

 まず、世界観の伝え方がうまい。剣と魔法のファンタジーといえば、時代は中世くらいと決まっているが、それが現代になったら? という舞台設定。文明が進んで魔法が忘れられ、アメリカの郊外のような住宅地になっているのだが、野良ユニコーンがゴミを漁っているビジュアルのインパクトがすごい。
 脇のキャラクターがうまい。室内犬並みにスケールダウンしているドラゴンが情けない。冒険のカギを握るマンティコアが、現代にすっかりなじんで(?)仕事に奔走しているのが面白い。暴走族のピクシー、小さな体でバイクに乗る方法が斬新だ。ファンタジーものでお馴染みの種族が、再解釈されてユニークなキャラになっている。
 兄のバーリーは、ゲームから得た知識で冒険を導いていく。魔法カードの絵柄に既視感があるな、と思ったらエンドロールにウィザーズ・オブ・コースト社がクレジットされていた。MtGの許諾もらったのかな。
 クライマックスの戦闘はかなりのお気に入り。敵も迫力があるし、ここまでに出てきた魔法を見事に応用して使いこなすイアンの姿に、大きな成長を感じることができる。この部分、ゲーム化したら面白そう。開発は、ビジュアルが似ている「ナック」の会社に依頼したい。
 ハッピーながら、ちょっと切ない結末も粋で良い。吹替え版では、エンドロールで「全力少年」が流れるが、わざわざ選ばれただけのことはあって歌詞が見事にマッチしており、最後まで感心させられた。

世界観 9
吹替声優 7
王道度 9
個人的総合 8
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2020年09月06日

「龍が如く7」その5 今さらレベル上げ日記

 ようやくクリアしたが、しんどかった。ストーリーは面白い。だが正直、違和感の残るゲームバランスだった。

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 物語も大詰め、旧作のキャラがカメオ出演する。よっしゃ、ここからは一気だな! とテンションが上がるが、勝てなくて先へ進めない。以降、ボス戦のたびに行き詰って、レベル上げからやり直すので、勢いがあるストーリーなのに、大いにテンポが削がれる。

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posted by Dr.K at 22:39| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月03日

コンフィデンスマンJP プリンセス編

●周到なプロモーション再び
 本編を見たからこそ言えるのだが、予告編が秀逸だ。コックリ(関水渚)の存在を隠す形で編集されている。
 実際は、コックリが主役級の活躍を見せるため、意外かつ新鮮な気持ちで楽しむことができた。関水の演技は素晴らしく魅力的で、レギュラー陣に全く負けていない。抜擢されるだけのことはあると感心した。

●安定のストーリー運び再び
 ダー子一味は、富豪の遺産を奪うため、コックリを偽の娘に仕立て上げる。いつものメンバーが、コックリをサポートするために奔走する。その過程で、3人+五十嵐の持ち味がきっちり生かされている。
 舞台は前作よりさらにスケールの大きなリゾート地になり、歴代ゲストをはじめ豪華キャラの共演も楽しい。特に、デヴィ夫人の出演は卑怯である。竹内結子や三浦春馬の再登場も嬉しいが、前作のオチを受けての出演となるので、先に「ロマンス編」を見ておくことは必須となる。

●見事などんでん返し再び
 どんな種明かしが待っているのか、色々予想しながら見るのだが、今回も全くもって当たらない。しかもなんだかいい話になっている。自爆テロのおじさん、誰かの仕込みだと思ったんだけど、はずれたなあ。
 いい話で終わらず、エンドロール後に再び生瀬勝久で落とすあたりも抜かりない。次回作があるのかわからないが、このオチは毎回続けてほしい。

キャスティング 10
リアリティ 3
エンタメ度 9
個人的総合 8
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2020年09月01日

宇宙イカ革命「Splatoon2」 その26

 やはり二度目があった、復刻フェス。今回のお題はニワトリVSタマゴだ。「永遠のチキン」呼ばわりされるのはあまりに屈辱的であるので、タマゴ陣営を選ぶ。
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 違う、その卵じゃない。

 今回のミステリーゾーンは、隔離エリアが発生する「トジトジ」。計画性がものを言うステージであり、的確に動く相手ばかりで苦戦した。他のステージより明らかに勝率が低い。
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 どうにか10倍マッチで2勝したので勘弁してほしい。

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 結果は、多数派の方が勝率が低くなって負けるというよくあるパターン。白と黄色は、インクの見分けがつきにくく、プレイ中の判断に少し影響があったかも。三たび復刻フェスがあるとしたら、ハロウィンか年末年始あたりだろうか。

posted by Dr.K at 00:11| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする