ゲーム企業を辞めて長いですが、何度聞いても嬉しい言葉です(笑)
「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」では、レッスンとして7本のゲームを作り、プログラミングを習得していきます。いくつかのレッスンを終え、このソフトに秘められた大きな野望に気が付きました。
初心者にゲームプログラムを教える場合、ジャンルはだいたい決まっています。「ゼビウス」のような2Dシューティングか、「マリオ」のような2Dアクションです。これらはゲームの基本が入っており、かつ簡単だからです。
ところが、「はじめてゲームプログラミング」では、一本目が「おにごっこ」なのです。プログラム的には2Dアクションなのですが、対戦なので一人でテストプレイができません。おそらく、誰かを呼んで操作してもらうことになるのではないでしょうか。このソフトは、家族や友達をまきこむように作られているのです。
また、「エイリアンシューティング」のレッスンでは、自機としてUFOの素材を呼び出して制作を進めますが、最終段階で自作のキャラにすりかえてしまいます。そして、他の人にも見せよう! とアナウンスが入ります。これはうまい。作ったものを他人にプレイさせるのは、クリエイターの醍醐味ですからね。
ゲームプログラムなんてのは、熱中すると一人でこもることになりがちです。周囲から見ると、何をしているのかさっぱりわかりません。しかし、「はじめてゲームプログラミング」は、要所要所で周囲にはたらきかける誘導があり、それはゲーム制作に対する認知度アップへとつながります。
私は専門学校で講師をしていますが、これからは、保護者会で「うちの子は、PCに向かって何をやっているのかさっぱりわかりません」と言われることが減るかもしれません。