2021年07月28日

IOC会長、日本人をチャイニーズピープルと言い間違える

 「パパはなんだかわからない」は、週刊朝日に掲載されているマンガ。サラリーマンの日常を題材に、滑稽なキャラクターで時勢をゆる〜く風刺する内容です。前回の記事で予感はあったのですが、ついにオリンピックが開幕し、山科けいすけの怒りが頂点に達しました

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 右がその内容です。新聞にでも載っていたらシャレになりません。まず異様なのが、会長らしき人物がそのまま出てしまっていることです。前回のネタは、あくまで菅総理に似たラーメン屋のオヤジであり、辛うじてギャグ漫画の体を成していました。しかし今回は、そういった余裕がありません。このマンガ本来のレギュラーキャラクターも、すっかり脇へ追いやられています。

 始まってしまえばまあいいか、と矛を収めない山科先生を、これからも応援していきたいと思います。たかが金メダルなんかにごまかされてやるもんですか、ええ。
posted by Dr.K at 22:28| Comment(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月25日

「ウマ娘」の遊び方を教えてくれ その4

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 うまぴょい、うまぴょい!

 初のURAファイナルズ優勝は、グラスワンダー。いよっ大和撫子! ストーリー内での強キャラ感そのままに、一度もコンティニューすることなく勝ち進んだ。
 結末が印象的だ。とある休日、グラスワンダーは同期のウマ娘、エルコンドルパサー、スペシャルウィーク、セイウンスカイを誘って山へハイキングに出かけた。はしゃいだ皆は、先を争うように元気に登っていく。だがグラスワンダーは、のせられることなく皆を見送った。負けず嫌いのグラスワンダーにしてはらしくない態度だ。競争すべき時ではなかったからかもしれない。トレーナーと二人きりになりたかったからかもしれない。
 「ウマ娘」が、意外と実際の競馬に忠実であることはファンならよく知っている。現実では、エルコンドルパサー、スペシャルウィーク、セイウンスカイがすでに鬼籍に入っているのに対し、グラスワンダーのみが存命なのだ。このことを踏まえて、グラスワンダーに3人を見送らせる結末を書いたのだとしたら、シナリオライターに感服だ。 
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2021年07月24日

竜とそばかすの姫

 細田監督、大・復・活! これは観ないと損しますよ。

●ようこそ〈U〉の世界へ
 オープニングは電脳世界から。絢爛たるCGと、圧倒的な歌で一気に引き込みます。歌姫ベルのライブを堪能するためにも、ぜひ劇場で体感するべきでしょう。
 一方の現実世界は、ディズニー調で違和感のある描写から一転、いつもの画風で田舎の学生生活が描かれ、そのコントラストがまた素晴らしいです。

注:以下にネタバレを含みます

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2021年07月22日

「ウマ娘」の遊び方を教えてくれ その3

umpd031.jpg 2番目にファイナル決勝までたどりついたのは、ウォッカだ。残念ながら優勝はならず。

 やはりこのゲーム、モバイルの常識からははずれている。実は、先に星3のウマ娘も育ててみたが勝てなかった。レア度がそのまま強さとはならず、レース結果にもばらつきがあり、プレイヤーの工夫がそれなりに必要となる模様。コンシューマゲームに近いバランス感覚だ。

 次のウマ娘を育成しようとしたときに、アクシデントが起こった。ガチャ画面に行こうとすると落ちる。ガチャが更新されたら直るかと思ったが、そんな都合のいい事はなく、ひき続き確実に落ちる。これでは新しいウマ娘もサポートカードも手に入らない。大いにあわてたが、データ修復でなんとか復旧した。とはいえ、ただでさえ表示の一部が乱れるサポート対象外のスマホなので、いつまでプレイが続けられるかとびくびくしている。
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2021年07月19日

岡本吉起と「ドカベン」と俺


 かつての上司が、還暦近くなってからYouTuberで活躍しているのを見るというのは、何とも珍妙な気分である。しかもこの話、本人から聞いたことがあるじゃないか。
 忘れもしないカプコンの最終面接、面接官は岡本吉起と藤原得郎だった。「カプコンのゲームで好きなものは?」という質問があり、俺は迷いなく「ドカベン」と答えた。目の前にいるのが開発者本人と知らずに。それを受けて、岡本さんは開発の裏話を聞かせてくれたのだった。当時のカプコンは「スト2」のヒットで勢いがあり、ほとんどの応募者が「スト2」の名を挙げていたはずだ。俺が変な奴だと思われたことはほぼ間違いない。内定を獲り、アーケード部門に配属されたのもこの答えのせいだとしか考えられない。

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 「ドカベン」は、野球をあえてカードゲームで表現したところに妙味があり、アクションの腕前が全く必要ないところが気に入っていた。静止画ながら原作に忠実なキャラ、マンガ通りの打法投法など、キャラゲーとしての完成度も高かった。
 このゲームへの批判として、相手のカードが見えないのは当然としても、自分の手札が見えないのはいかがなものか、とよく言われる。しかし、これには理由が二つある。一つは、対戦プレイ時にお互いのカードが見えてしまうから。プレイヤー一人に一画面、という対戦筐体が普及するのはもっと後の時代だ。二つ目は、数値の内部的な操作を見えなくするため。このゲームでは、一方的な展開になるのを避けるため、ある程度点差が開くと、勝っているチームのカードは弱く、負けているチームのカードは強くなるように調整されている。調子にのって満塁ホームランなどを連発すると、次の回には大逆転を喫するというわけだ。私はこれに気づいてから、僅差で勝ち逃げするという方針で攻略、複数のチームで優勝を経験した。俺にとっては数少ない、人よりうまくプレイできるゲームだ。
 間違って「Capcom Arcade Stadium」に収録されたりしないものか、と密かに願っている。
posted by Dr.K at 23:54| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月13日

「ウマ娘」の遊び方を教えてくれ その2

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 おお、これが噂の「うまぴょい」!

 最初の何回かは、コンティニューも使わず、育成を途中であっさりあきらめた。本物の競馬をたしなんでいるので、こんな低いパラメーターでGIレースなど勝てるわけがない、と思い込んでいたからである。
 しかし、新規参加者応援のためか、SSRのサポートカードが振舞われており、フレンドから強力な因子を継承できるせいもあって、あれよあれよと性能アップ、ついにダイワスカーレットが有馬を勝ってファイナルへ進出した。
 レースに勝つと見られるライブは、ウイニングランの代わりということもあって、かっこいい楽曲が多い。それなのに、最後の曲は「うまぴょい伝説」なのである。ふざけた曲には違いないが、ここまでがんばって勝ってきたストーリーを思い起こすと、万感胸に迫るものがあり、しっかりフィナーレの役目を果たしている。
 今後のアップデートで、さらなる上級レースが設定される可能性は大だが、いつまでも最後は「うまぴょい」であってほしいものだ。
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2021年07月11日

「BLACK LAGOON」15 Swan Song at Dawn

 YouTubeで配信中の「ブラック・ラグーン」もついに15話。
 ファンの間では神回と話題であり、俗に「双子編」と呼ばれる挿話の最終話となる。ヘンゼルとグレーテルは、幼い子供でありながら最凶の殺人鬼。時として互いを入れ替えながら、いたずらのように無邪気に殺戮を繰り返す。そのキャラクターはもちろん創作であるが、出自についてはチャウシェスクの子供たちという史実をもとにしており、物語に一片のリアリティを加えている。

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 最高に美しく、やりきれない結末の後、特別バージョンのエンディングが流れる。双子を悼むかのような讃美歌を歌うのは、Minako mooki Obata。監督の片渕須直は、これを非常に気に入ったのだろう。映画「マイマイ新子と千年の魔法」でも、彼女の歌声を起用することになった。のどかな田舎の子供たちを描いた作品で、あまりにも違い過ぎるのがまた面白い。
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2021年07月10日

「ウマ娘」の遊び方を教えてくれ その1

umpd011.jpg 「ウマ娘」を開始したが、正直困惑している。

 しばらくは無課金で行くつもりだが、このためにスマホを新しくしたのですでにお金がかかっている(笑)
 個別シナリオの充実した育成、思ったよりちゃんと競馬しているレース、「デレステ」から5年の進化を感じさせる圧巻のライブ、どこをとっても最高峰であり人気が出て当然である。
 では私は何に困っているのか。それは、このゲームとの付き合い方である。一般的に、スマホゲームは短い周期で作業を繰り返す。「パズドラ」なら、ダンジョンを一回り。「デレステ」なら、ライブを一曲。いずれも10分程度の空き時間を利用できるのが強みだ。
 ところが、「ウマ娘」の育成は、スキップなしだと数時間を要するボリュームがあり、完勝するか脱落するかまで行きつかないとイベント用のポイントがもらえない。途中でガチャを引くようなタイミングもなく、ほぼコンシューマゲームのような進行だ。スマホに長時間向き合うのもなんだか落ち着かず、いつ遊んだらいいのか、大変困っている。
posted by Dr.K at 19:45| Comment(2) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月07日

首相、安心・安全な五輪の実現に意欲

 「パパはなんだかわからない」は、週刊朝日に掲載されているマンガ。サラリーマンの日常を題材に、滑稽なキャラクターで時勢をゆる〜く風刺する内容です。いつもはほとんど気にも留めないこのマンガに、今回はドキッとさせられました。
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 右がその内容です。実在の人物を連想させることなどほぼなかったので、一体どうしたことか、と戸惑ってしまいます。作者は、大ベテランの山科けいすけ先生。首相の発言への怒りが、かつての鋭い切れ味を呼び覚ましてしまったのかもしれません。私も、あの異様な記者会見には不快感を禁じ得ませんでした。

 ここで山科けいすけをとり上げるのはこのとき以来10年ぶり。オリンピックはこれからなので、マンガの行方にも要注目です。
posted by Dr.K at 23:13| Comment(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月04日

映画大好きポンポさん

 好評につき拡大上映中、ということで観てきた。なかなかの怪作である。

 名プロデューサーの血をひく、天才少女ポンポは、次回作の監督に、アシスタントのジーンを抜擢する。また、主演には伝説的な名優マーティンを起用する一方、ヒロインには演技経験なしの新人、ナタリーを選んだ。突然の出世にうろたえるジーンだったが、制作を通じて、徐々に才能が目覚め、監督としての自信をつけてゆく。
 ニャリウッドって何なんだ。「SHIROBAKO」は、小さなアニメ制作会社の話だったし、「映像研」は、サークルでアニメを作った。ところが「ポンポさん」は、ハリウッドがモデルである。スケールがいきなりでかい。だからと言って超大作・CGバリバリ・アクション映画を撮ったりはしない。少人数でヒューマンドラマを作るのだ。なんだかFoxサーチライトみたいな路線だな。渋い。個人的には、ミスティア主演のバカ映画の制作過程の方が見たいぞ(笑)
 登場人物はすべて外国人で、ちらっとうつる脚本や、ネットの書き込みなどもすべて英文。海外で売ることを意識しているのだろうか。にしては、キャラクターはどう見ても日本ならではのデザインだし、楽曲にボカロPやらバーチャルシンガーやらの若手を引っ張ってきているローカル感覚もちぐはぐだ。
 創作のためにすべてを捨てる、という極論は、昔からよく言われるが、これが今の映画で出てきて、しかも支持されていることにびっくり。コンプライアンスに守られた社会で、若者がかつての根性主義を一種の伝説として楽しんでいるのだろうか。

 この映画が面白かったという若者には、40越えたら、「キツツキと雨」を観ることを勧める。邦画の世界で、似たような監督の成長物語を見られる秀作だ。

主役陰キャ度 9
声優新鮮度 9
エフェクト過剰度 9
個人的総合 6
posted by Dr.K at 19:43| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする