エンドロールの最後に出る、鈴木裕のメッセージが泣ける。(画像はクリックで拡大)
「シェンムーV」を終了した。完結しないのは予想通りとしても、「男坂」をハイエンド化したような映像はやめて。笑うから。
涼は、ゴロツキのアジトにたどり着く。そこには、「バキ」に登場しそうなボスが待ち構えており、涼は敗北を喫する。レンを連れて行っても歯が立たない。涼は、ボスが使う謎の武術を突き止め、対抗できる技を身に着けようとする。
このボスが、「シェンムーV」では事実上ラスボスとなる。なので、こいつを憎い、倒したいと思わせる何かが必要だ。他のゲームであれば、敵に悪事の限りをはたらかせ、プレイヤーを煽ってくる…というのがよくある方法だろう。
ところが、「シェンムーV」は斬新だった。涼は、技書を売っている武術店を回り、謎の武術について聞き込みをする。店長から問われるままに、ボスの構えを説明するのだが、そのときいちいち、ボスの姿が回想されるのだ。これが蛇だの豹だのといった動物を模した拳法であるために、おちょくられているようにしか見えない。そして、私の場合4店舗でこのやりとりを繰り返したため、何度も何度もおちょくられる羽目になり、憎さが倍々に膨れ上がった。いいのかこの盛り上げ方。
敵の武術がわかると、貝(バイ)老子が対抗できる技を教えてくれる。これが鷂子穿林(ようしせんりん)で、うわあ、困ったぞと思った。この技は「バーチャファイター」でお馴染みのものなのだが、私がどうしても出せないコマンドだったからだ。幸い、「シェンムーV」では簡略化されていたので無事習得することができ、見事エンディングにたどり着いた。
最後におまけ。このデモシーンは、見ないでクリアした人も多いのではないだろうか。莎花(シェンファ)がさらわれた以降、ホテルのバルコニーに出ると、涼が空(対岸の城?)に向かって決意を叫ぶ、というものである。こういう細かさがあまりにもシェンムーだ。