2023年05月30日

創造的すぎるゼルダ 「ティアーズ オブ ザ キングダム」その3

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 プルアが守る〈監視砦〉は、今回のゲームの拠点となる場所です。天変地異の中心であるハイラル城にほど近い立地はデンジャラスですが(笑)、各地の情報はここに集約され、プレイの指針となってくれます。
 私は〈風の神殿〉をクリアし、リトの村を救ったのですが、その後、砦を訪れてみると様子が変化していました。空をリト族が飛び回っているのです。こういう芸の細かさ、いいですね。ただ会話が変化するだけ、というのとは別の嬉しさがあります。これからの砦の様子にも、気を付けていこうと思います。

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 続いて、カカリコ村を訪れたのですが、困ったことにマップが見られません。〈鳥望台〉と呼ばれる施設をアンロックすると、対応する地域のマップが解放されるのですが、厄介なことに、ちょっとした謎解きをクリアしないと、施設が使えるようにならないのです。特にこのサハスーラ平原のやつは、なかなかひらめかなくて苦戦しました。
 ウルトラハンドのクラフト機能ばかりが話題になっている「ティアーズオブザキングダム」ですが、謎解きのバリエーションも驚異的で、その点でもプレイヤーの創造性が試されているのです。
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2023年05月26日

毒舌〈Playstation Showcase 2023〉短評

 今年はE3がないですな。今後は配信で新作が発表されるのが主流となっていくんでしょうが、ただ各ソフトのPVをつないだだけというのは、やっぱりチンケで味気ないもんですな。

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 数々のタイトルが発表された中で、最も楽しみなのはこれ。「風ノ旅ビト」も「ABZÛ」も最高だったので、同じ作者の新作には期待しかないですな。それにしても、砂漠と海という前2作をがっちゃんこしたかのような見てくれは、ちょい安直すぎではないですか。また、ゲーム内での不戦を貫いてきたこの作者が、剣をどう描くのかも気になりますな。

FOAMSTARS
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 スクエニが某スプラをパクった! と大層話題ですな。キャラがスクエニらしくない雰囲気なので、海外のゲームかと思ったのですが、開発がトイロジックと知り、なんだかがっかりです。泡を使うと、インクとどうゲーム性が変わるのか、差別化ができていないようなら改めて罵倒してやろうかと待ち構えておるところです。

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 カプコンがRE商法を成功させているんで、コナミも負けじとメタルギア復活、ときたもんだ。小島監督抜きでのリメイクとなるので、かつての名作が勝手にいじり倒されるのか、と一部のファンから反感を買ってますな。それに対して、ストーリーやボイスはすべて当時のままだから安心してね、という公式の対応はいかにもダサい。カプコンのRE商法は非常に志が高いものなので、見習ってほしいもんですな。

 発売が近づいて詳報があったら、また何か突っ込むかもしれません。ほなまた。
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2023年05月21日

創造的すぎるゼルダ 「ティアーズ オブ ザ キングダム」その2

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 リトの村で、テバ・サキ夫妻に再会。前作の脇役の名前なんて、だいたい忘れてますが、彼らは名前がひどすぎるので(笑)憶えてました。ゲーム的には、「ティアーズオブザキングダム」から遊んでも支障がないように出来ていますが、名脇役との再会を楽しむためには、やっぱり「ブレスオブザワイルド」もプレイしておいた方がいいみたいです。

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 リトの村の異常気象の原因を追って、リンクは風の神殿へ向かうのですが、行くまでが実に大変でした。高い柱状の地形があり、パラセールでしがみつこうとするのですが、ぎりぎり届かないのです。ここでは、チューリが風起こしで手伝ってくれるため、その使い方が下手なのかと思い、何度もやり直してしまいました。しかし、仮に届いたとしても、この柱の高さでは、登り切るまでにがんばりゲージが尽きることは必至。さてさてどうしたものか。
 実は、トーレルーフの存在を忘れていたのですね。あまりにも特殊な移動技なので、地形を見てもここで使おう、という発想が浮かびません。これはまずいなあ。今後の謎解きも苦労しそうだなあ。
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2023年05月20日

勝算? 打算? コナミが「ウマ娘」を訴える

 先日、「ウマ娘」を起動したら、とんでもないお知らせが出てひっくり返った。
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 えらいこっちゃ。調べてみるとますます大ごとだ。


 サービス開始から2年あまり、国産モバイルゲームのトップセールスを走り続けてきた「ウマ娘」。Cygamesなら損害賠償の40億くらいはポンと出しそうだが、差止請求(つまりはサービス終了)は到底受け入れられまい。
 いったいどんな特許を侵害しているのか、わざわざ調べてくれた人がいて、なかなか興味深い。


 「ウマ娘」の育成が、「パワプロ」のサクセスに似ている、ということはよく知られている。コナミは当然この仕組みの特許を持っているのだが、意外なことに、その特許はすでに期限が切れており、この点では特許侵害にならないようだ。
 一方で、コナミはそこから派生する様々な特許を申請している。その中で、「サポートカードの編成によってイベントが追加される仕組み」の特許が有効であり、これが侵害対象となっているようだ。
 一般に、こういった訴訟は両方の企業にイメージダウンのリスクがあるため、通常は水面下で交渉が持たれ、それによって解決することが多い。今回も、以前から交渉はあったが、決裂してしまったのだろう。
 コナミ側は、勝てると見込んでいるからこそ訴えるのだろうし、もし和解でも十分な利益になるという打算もあろう。そして、Cygamesが負けた場合、「ウマ娘」だけでなく、その他の類似育成ゲームが次々に訴えられる可能性がある。90年代の音ゲー訴訟とそっくりだ。歴史は繰り返すのか。
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2023年05月16日

創造的すぎるゼルダ 「ティアーズ オブ ザ キングダム」その1

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 大地は行き尽くしたので今度は空だ?! スカイダイビング中のタイトル表示。高所恐怖症の人にはおすすめできません。
 ゲームとは言え、これだけの高所から飛び降りるのは抵抗があると思います。普通はゲームオーバーになりますし。しかし、そこはさすがゼルダ。三度にわたって飛び込みの練習をさせ、大丈夫と教え込んでからのスカイダイビングでした。この丁寧なチュートリアルが任天堂。

 事前にプロモーション映像を見ているので、今回のゼルダにどんな新機能があるのかはあらかじめわかっています。それでも驚かされました。最初の祠で獲得する能力がウルトラハンドだったからです。
 ウルトラハンドは、大きなものを持ち上げられるほか、複数のものをつなげ、組み合わせて道具を作ることができる能力です。できる事の幅が広く、操作もかなり複雑。これを最初に持ってくるということは、一番大事で、使いこなしてほしい能力ということなのでしょう。
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 どうにかこうにか、不格好ないかだを作り、湖の向こうまでたどり着くことができました。ちょっとしたクラフトによって、問題が解決していくというのは、楽しくはありますが、かなりめんどくさくもあります。昨今のモバイルゲームなどは、あまり考えることなく、スマートに効率よく遊べるように進化していますから、そういうのに慣れたプレイヤーにとっては、しんどいゲームと言えるのではないでしょうか。「ティアーズオブザキングダム」は、誰もが楽しめるゲームではなく、創造性のないプレイヤーをふるい落としているのです。
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2023年05月13日

動物がしゃべる映画4本

「プーと大人になった僕」

 プーたちが昔のままなのに、主人公だけがくたびれた会社員になっていて切ない。これに限らず、もとが子供向けだった作品を、映画では大人向けにアレンジすることがある。しかし、「プーと大人になった僕」は、あまりにも子供を切り捨て過ぎている。クソ上司を倒して溜飲を下げる、なんてのをプーで見たいだろうか。

「ライオン・キング」

 超実写版、と宣伝されていたリメイク映画。これは失敗作だ。どのシーンを見ても、昔のアニメと比べてしまう。元に忠実過ぎて、リメイクの意味がない。それどころか、リアルになったせいでミュージカルシーンなどはむしろ劣化している。昔と変えると文句を言うファンが多いのはわかるが、映像に合わせて内容もリニューアルするべきだったのでは。

「トムとジェリー」

 人間側の主人公、ケイラの行動が無茶苦茶で、トムとジェリーがかすむ。実写なのに、アニメ部分の演出が昔通り、というのが売り。喧嘩をすると、昔のマンガのように雲が発生するが、まさかブラックホールか竜巻のように周囲のものを巻き込んでいたとは知らなかった。トムとジェリー以外の動物もきちんと2D化されており、実写との連携が面白い。

「ピーターラビット2 バーナバスの誘惑」

 前作からとにかくおしゃべりなピーターたち。しかし、人間に話すシーンは一切ない。私は、彼らは人語を解するものの、話すのは動物語なのだと思っていた。ところがクライマックス、ピーターは人間のトーマスについに話しかけ、彼をびっくりさせる。驚いたのはこっちだよ、世界観変わっちまうじゃねーか。さらに続編が作られるとしたら、いきなり人と話すウサギが出てくることになるのだろうか。

 録画した映画を観たら、たまたまこういうのが続いたのでまとめてみた。
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2023年05月12日

未来イカ革命「Splatoon3」 その8

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 「ゼルダ」新作発売記念フェスは、〈力〉がすべての指標で一位という圧勝。連休中の開催だったため、いつも以上にキッズの参加率が高いように見えたが、今後は、小さなガノンが群がっている風景を思い浮かべるようになるだろう。

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 かく言う私は、「ティアーズ オブ ザ キングダム」の予約をきっちり済ませたうえで、〈勇気〉チームで参加。初心に帰ってN-ZAP85を装備し、仲間にエナジードリンクを配りまくった。このスペシャルは敵の注目を集めやすいのがなかなか難儀だ。

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 トリカラバトルでは、ユノハナ大渓谷が舞台となった。普段のステージ名なので気にも留めなかったのだが、入って見ると、なんと、トライフォースをかたどった特別なステージになっている。3チームが入り乱れるバトルに、三角形のステージはぴったりマッチする。「スプラトゥーン2」のときのミステリーゾーンを思い出す大サービスだ。
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2023年05月11日

ドラマ「波よ聞いてくれ」をお勧めする理由

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 小芝風花主演のドラマにハズレなし。「波よ聞いてくれ」は、作中のラジオ番組のように深夜枠でひっそり放送中。

●原作は沙村広明
 「波よ聞いてくれ」の原作はマンガで、すでにアニメ化もされている。沙村広明と言えば、アクション時代劇の「無限の住人」のイメージがあるため、新人のラジオパーソナリティーを主役にしたこの物語は意外に思う。しかし、「無限の住人」の最初の敵に〈司戸菱安〉なんて名付けてしまうほどの洋楽好きなので、ラジオにはかなり親しんでいたのだろう。

●やさぐれる小芝風花
 主人公の鼓田ミナレは、金髪で口の悪いやさぐれ女。酔ってクダを巻いた相手がラジオのプロデューサーで、その内容を勝手に放送されてしまう。抗議に怒鳴り込んだら、うやむやにされた挙句、新人パーソナリティーとして番組を持たされてしまう。そんなキャラを、小芝風花がこれまでのイメージをぶち壊して演じているのが面白い。ラジオパーソナリティーらしく、長いセリフを淀みなくしゃべり切るのが見事。また、稀に見せるデリカシーを感じさせる仕草がなんともキュート。

●お久しぶり平野綾
 一方、ベテランのパーソナリティーである茅代まどかは、ミナレの活躍が気に入らない。このまどか役が平野綾で、見たのが久しぶりなこともあって驚いた。かつては声優として涼宮ハルヒも演じた平野、この頃ならどちらかというとミナレに近いキャラだったと思う。それが年月を重ねて、しっとり落ち着いたお姉さまでありながら、ねちねちとミナレに嫌がらせをするまどかを嬉々として(?)演じており、イメージチェンジを果たしていた。こんなに器用なら、今後はテレビドラマへの出演も増えるんじゃないか。

 ただのお仕事ドラマに収まらず、ミナレ同様の予測不可能なストーリーのため、毎週楽しみに続きを待ちたい。
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2023年05月07日

「Horizon Forbidden West 焦熱の海辺」

 「焦熱の海辺」は、「Horizon Forbidden West」の有料DLC。ゴールデンウィークの期間にプレイするにはちょうどいいボリュームであった。
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(クリア後レビューにつきネタバレあり)

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2023年05月04日

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

 マリオの映画をイルミネーションが作るというので期待していた。大御所感のただようディズニー・ピクサーと違い、このスタジオは作風がやんちゃなところがある。それがアクションゲームという題材に見事にマッチし、マリオとしか言いようのないものになっていた。

●CMのマリオ
 本編の前に、ゲームの特別なCMが流れる。素晴らしいので、将来この映画のDVDが出るときにはぜひ収録してほしい。タイトル前には任天堂のロゴも流れる。任天堂の映画が出来た! と始まる前から気分が盛り上がる。

●初めてのマリオ
 物語は、マリオとルイージがブルックリンで配管工を営んでいるところからスタート。二人は異世界へと迷い込み、マリオはキノコ王国でピーチ姫と会い、ルイージはクッパに捕まってしまう。
 ゲームのマリオは、幾度となく冒険していてベテランの風格が漂うが、この映画のマリオは初めての冒険。やることがいちいち初々しくて新鮮だ。こんなマリオは見たことがない!

●若造のマリオ
 マリオは会社を辞めて配管工を始めており、それにルイージを巻き込んだことを父に責められている。マリオにこんな両親がいたのか、という驚きを上回ったのが、父母がけっこう若いこと。てっきりオッサンだと思っていたマリオ、どうやら20代の若造らしいのだ。女子高生が20代をオバサン呼ばわりしているのと同じようなことを自分がやっていたとは。

●マリオだけじゃないマリオ
 横スクロールの出勤シーンから、ゲームらしさ爆発のこの映画、出てくるのはマリオのステージだけじゃない。「ドンキーコング」に「スマブラ」に「マリオカート」と、他のマリオ出演ゲームもどんどん映像化される。盛りだくさんで非常にお得。

●テーマ性もマリオ
 ゲームを映画化する場合、元のゲームはあまりテーマ性が無かったりするので、映画独自のテーマを設定することが多い。ところが、この映画のテーマは〈忍耐〉。クリアするために繰り返し挑戦する、アクションゲームの本質をそのままテーマにしてしまった。これはちょっと過去にはなかったんじゃないか。

●音楽もマリオ
 ゲームの曲がアレンジされて使われており、どこの曲だったか思い出せなくても、どこかで聴いたことがあるという塩梅。上映終了後、小学生くらいの子が、BGMを口ずさんでいた。40年にわたって通用する楽曲、すごい。

 ピーチ姫が戦闘モードだったり、クッパが弾き語りがうまかったりと意外性はあったが、おおむねどのキャラもゲームに忠実でしっくりきた。そんな中で、青い星の子(たぶん「スーパーマリオ ギャラクシー」のキャラ)だけが、常に死にたがっていて異様に目立った。続編があったら何かしでかしそうだ。

アクション性 10
娯楽性 10
一般性 9
個人的総合 9

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