先が気になるストーリーに引っ張られ、一気にクリア。お盆休みにプレイするのに、ちょうどいいボリュームだった。
「Alan Wake」は、もともとXBOX360のゲーム。評判が良かったので興味はあったのだが、さすがにこのためだけにハードを買うには至らなかった。今回のリマスター版はPS4でもプレイでき、しかも先月のPS+フリープレイにラインアップされたので、すかさず入手した。
小説家のアランはスランプに陥り、新作が書けない。妻のアリスの勧めで、しばらく田舎に滞在することにした。しかし、そこでは闇をまとった謎の敵に襲われ、アリスも行方不明になる。アランは書いた覚えのない自分の新作の原稿を見つけ、事件がその通りに起こっていることを知る…
ゲーム部分は、ホラー性のあるアクションとして進行。アランは銃を使えるのだが、普通に撃つだけでは効かない。まず懐中電灯などで敵が纏っている闇を剥がし、それから撃つ必要がある。特に序盤は、敵を一掃できる手段が乏しく、また、逃げて済ますべきか、戦って倒すべきかの判断が難しい。わずか2章で進行不能に陥ったため、イージーモードで最初からやり直し、どうにか最後までプレイできた。
ステージは後戻りしない一本道であるにも関わらず、ストーリーは複雑。アランの精神状態が危機的なため、今体験している事件が、現実なのか、創作なのか、はたまた妄想や悪夢なのか、判然としないまま進むのがスリリングだ。
映像的にもかなり尖っており、例えば画像はアランが出演したテレビ番組だが、なぜかこの部分だけは実写で作られていたりする。
オブジェクトのデータを読みそこなったか、画面がエラーを起こした。しかし、こんなストーリー内容なので、何かの演出かも、と思ってしまう。
もとはDLCだった追加シナリオも、リマスター版には収録されている。本編で、アリスを救出するために、闇のロッジで小説を書き上げることを選択したアラン。二つの追加シナリオは、その続きとなっているのだが、がんばってプレイしても結局ロッジに戻ってしまうので進展がない。
囚われ続けるアランが気の毒でしょうがない。今秋発売予定の「2」では、いいかげん外へ出してあげてほしい。