2023年09月30日

東京ゲームショウ2023の注目作

 客足が戻って盛況だったそうですが、一方で、Game*Spark編集部のスタッフが、コロナ感染で一斉にダウンしたという情報もあります。5類になったからといって、リスクが減ったわけではありません。これからも気を付けていきたいものです。

 いよいよ発売を待つばかり。マップは広そうだわ、ストーリーは深まりそうだわ、ゴールドソーサーは色々遊べそうだわ、と非常に楽しみです!
 ところが、気になる噂が聞こえてきました。「REBIRTH」では、「忘らるる都」までのストーリーが収録される、というのです。なんだと。これは、エアリスがどうなったのか、という引きで何年も待たされるというパターンでは? そんなのひどい、勘弁して。

 中国の大手NetEaseは、以前から海外進出が目立ちます。日本でも開発会社を設立するなど積極的だったのですが、東京ゲームショウに大きなブースを構えるのは今年が初となります。
 そのなかに、Quantic Dreamの新作を発見! フランスの企業ですが、ソニーを離れてNetEase傘下に入っていたのですね。海を舞台にしたアドベンチャーということで、ぜひやりたいです。すでに配信中だそうですが、12月のパッケージ版を買おうかな。

 「十三機兵防衛圏」以来となる、ヴァニラウェアの新作がついに発表されました。おお〜ファンタジーのSRPGですか。マップがステージ単位で区切られておらず、オープンワールドのように一続きになった世界で、自由度の高い展開を楽しむことができるらしいです。
 例によって画集が付くので限定版を買いたいところですが、なんと17578円! ファンとしての度量が試されます。
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2023年09月28日

夏ドラマ最終回の通信簿2023

 前半が盛り上がったものほど結末が尻すぼみ、という傾向が顕著でした。

「転職の魔王様」:良い
 およそ特筆すべき点のない、ザ・普通なドラマでした。しかし、気負わず終わった最終回は爽やか。変に深刻な事件も起こさず、恋愛に深入りしたりもせず、バランスの良い結末だったと思います。それにしても、スポンサーが転職会社というのは世知辛すぎます。

「シッコウ‼ 犬と私と執行官」:普通
 エピローグでひかり(伊藤沙莉)が執行官になり、これまた普通ですが語り切っている結末でした。犬要素、あんまり必要なかったな。執行官仲間で、ベテラン俳優がずらりと並んでいるのですが、あまりに見せ場がなくてびっくりします。

「ハヤブサ消防団」:良い
 前半は、田舎のおっちゃんがわいわいしている場面が多く、スローテンポでしたが、教団が動き出してからの急展開は手に汗を握りました。彩役の川口春奈、怪しさ満点でハマり役でしたね。彼女のその後が語られないのが残念です。

「最高の教師」:悪い
 卒業式で殺された教師、九条(松岡茉優)が最後の一年をやり直す物語。鵜久森(芦田愛菜)が助からなかった時点でバッドエンドの匂いがプンプンでしたが、あっさり助かって拍子抜け。前半の目が離せないリアルさはどこへやら。後日談をHuluで、という展開も気に入りません。

「VIVANT」:悪い
 モンゴルの雄大な景色、豪華キャスト、予測不能の展開、と素晴らしかったのですが、最終回は尻すぼみでした。突然始まる株式バトルもつまらなかったですが、何より、最後の最後まで話をひっくりかえそうとして、無理があり過ぎる。予算があってもこれではダメです。
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2023年09月24日

デレステ8周年の研究レポート

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 記念の無料10連で、SSRはぁとを迎えました。「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」のカバー、ドスの効いた声なので拓海かと思ったら、はぁとだったんですね。

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 それにしても、あまたのモバイルゲームがある中で、8周年は立派ですよ、立派。毎年恒例の新衣装は、あかりが一番似合うみたい。記念イラストでセンターをとるだけのことはあります。

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2023年09月23日

PATHAAN/パターン

 インド発のスパイ映画。
 最近のスパイ映画は、リアルだが深刻過ぎる。かつて、そう言って荒唐無稽な方向に舵を切った「キングスマン」という映画があったが、「パターン」はそれどころじゃない。世界をまたにかけて活躍するエージェント! バイオテロで国家に歯向かう悪の組織! 敵か味方か謎の美女! お約束のキャラクターが、演出過剰なトンチキアクションを繰り出し、見れば見るほど知能が下がる。(誉めてます)
 「ルパン3世」程度のリアリティレベルの物語を、ハリウッド級のビジュアルで見られる。なんという贅沢。

注:以下ネタバレあり

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2023年09月17日

未来イカ革命「Splatoon3」 その11

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 フェスの間隔が短いな、と思ったらもう一周年記念とのこと。
 すりみ連合で最もリーダーにふさわしいのは? というお題は、なんだか最終回ムード。いつも司会進行役のフウカが票を集めるのは予想通りだったが、それにしても半数以上というのは偏り過ぎ。一方、これだけの偏りがあっても支障なくフェスが進行できる、このゲームのシステムは素晴らしい。
 後半のトリカラマッチでは、ステージが過去のフェスからランダムに選ばれるということで、これも最終回ムード。

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 プロモデラーRGでひとしきり暴れたところ、今回はそれなりに勝ちを稼ぐことができた。とはいえ、票が偏っているためフウカ陣営同士のマッチングが多く、敵に勝てた回数は少ない。例によって、息抜きにナワバトラーを遊んだりもしたが、指標が150の相手が増え、なかなか勝てなくなってきたので息抜きにならない。

 さて、9/14のニンテンドーダイレクトでは、DLC「サイドオーダー」が発表された。楽しみな内容だが、リリースは来春と、ずいぶん待たされる。フェスの最終回は当分先、とわかったことは喜ばしいが…
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2023年09月10日

私が「リセットを押せ ゲーム業界における破滅と再生の物語」に感心した理由

pushreset.jpg ジェイソン・シュライアーの新刊が出ていたので買った。前作「血と汗とピクセル」も面白かったが、それ以上の内容だった。

 ゲーム開発の実態にせまるノンフィクション、という点では前作と同様。しかし、「リセットを押せ」では、各章の内容がつながっているのが凄い。スタジオの閉鎖やレイオフによって、開発者が流出し、異動先でもまた同様の事が起きてしまう。特筆すべき事例を取材しているのだとは思うが、アメリカのゲーム企業の雇用の不安定さには驚いてばかりだ。こんな状況でよく大作を仕上げられるものだ。
 そして、本書すべての事件の起点となっているのが、「バイオショック インフィニット」のイラショナル・ゲームズ。私の大好きなゲームなのだが、開発現場にこんなに問題があったとは。
 メジャーリーグの名投手、カート・シリングが引退後にゲーム企業を設立していたとはびっくり。その倒産までの道のりはあまりに現実離れして華々しかった。日本でも、90年代にはゲームを全く知らない企業が、ゲーム開発に手を出しては大損していたのを思い出す。

 持続性という観点では、日本のゲーム企業の方が何倍もマシということがわかった。海外への憧れが消し飛ぶ名著だ。
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2023年09月07日

「ウマ娘」2.5周年 システムの章

lark02.jpg う〜む、そう来たか。凱旋門賞で大敗を喫し、新システムの巧妙さにうなる。

 「ウマ娘」もサービスが長くなったので、プレイヤーは育成に慣れ、所持しているサポートカードも強いものがそろってきている。そのため、育成結果はインフレが著しい。今まで、レースの難易度は出場する他のウマ娘の強さによってほぼ決められていたが、それでは凱旋門賞の難しさは再現できない。
 そこで、「プロジェクトL'Ark」では、〈海外適性〉という新システムが追加された。ウマ娘をいつも通りに育てるだけでなく、〈海外適性〉の各項目を解放していく必要があるのだ。必要な項目が解放されていない場合、海外レースでは極端なデバフがかかって、勝利できなくなる。一方で、きちんと〈海外適性〉を獲得していれば、これまた極端なバフがかかり、海外のとんでもない名馬と互角に走ることができるのだ。
 このシステムのうまいところは、シナリオの特定の部分でのみ、ウマ娘の性能を加工していること。おかげで、育成済みのウマ娘を使った対人レースに影響が及ばないし、育成効率の良い最新シナリオしかプレイする意味がない、といった弊害を避けることが出来ている。シナリオの都合で負けさせられている、といった不満は若干出てしまうが…

 今後は、同じように専用の適性を作れば、インフレを抑えつつ新たなシナリオをプレイさせることが可能となる。さらなる長期サービスへ向けて、準備が出来たと言えるのではないか。うまい。

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2023年09月05日

コントローラーを一斉に修理

 夏休みももう終わり。秋から年末にかけての、新作ゲームも発売日が決まり始めました。
 楽しみなタイトルは色々ありますが、困ったことにコントローラーが不調。どの機種もアナログスティックがへたってきました。たたでさえゲームの腕前が怪しいのに、操作がままならないのでは、せっかくの遊びもストレスになってしまいます
 そこで、思い切ってすべてのコントローラーを修理に出すことにしました。DUALSHOCK4(PS4)、DUALSENSE(PS5)、JOY-CON(SWITCH)の3つです。

 まずソニーです。送ってからわずか3日で帰って来る爆速ぶりにびっくり。内容を確認すると、修理ではなく新品との交換となっていました。そりゃ早いわけです。価格も4500円と5500円となり、新しく買うのとあまり差がありません。
 しかしながら、保証期間内であれば無償で対応してくれますし、DUALSHOCK4は新品を売ってないことが多いため、修理依頼をする価値はそれなりにある、と思います。修理品を送るとき、着払いなので送料がいらないのも地味にありがたいです。

 続いて任天堂。このジョイコンは二度目の修理となりますが、前回同様1週間で帰ってきました。パーツを交換してくれたようで、値段の内訳は部品100円、技術料2000円となっていました。ジョイコン左右セットは8000円くらいしますから、これは断然修理がお得です。なお、修理品を送るには送料が必要です。

 以上で、コントローラーは準備完了。新作を快適にプレイしたいと思います。
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2023年09月03日

「ウマ娘」2.5周年 ストーリーの章

lark01.jpg 「ウマ娘」が2.5周年を迎え、いつものように、育成に新シナリオが追加された。題して「プロジェクトL'Ark」。ウマ娘たちが凱旋門賞を目指す、というストーリーになっている。

 ここまで来たか、と何だか感慨深い。
 「ウマ娘」は、出演するキャラについては、きちんと許可をとって使っている。競馬場についても恐らく同様だろう。ということは、今回はロンシャン競馬場の許諾をとったはずである。
 これまでも、競馬ゲームに凱旋門賞が入っていることはあった。しかし、「ウマ娘」はまともな競馬ゲームではないので、海外の名門競馬場から許諾をとるのは、さぞ大変だろうと推測できる。2年以上の実績を重ね、ようやく使用が可能になったのだろうか、と背景のドラマをつい想像してしまう。
 とりあえずゴールドシップで挑戦してみたが、ストーリーが硬派過ぎて、いつものちゃらんぽらんなゴルシがどこかへ行ってしまうのは残念。

 これが作れるということは、今後もドバイやケンタッキーの追加を期待していいのだろうか。色々楽しみになってきた。
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2023年09月02日

オオカミの家

 何重にも気色悪い作品だった。
 この夏は、クローネンバーグの新作「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」が公開されたので、予告編を映画館で見かけることがあった。人体が傷つけられ、改造される内容で気色悪い。しかし、それらは計算され、意図された気色悪さだ。一方、「オオカミの家」は、気色悪いと感じさせたいのかどうか、疑わしい部分があり、ますます居心地の悪い映画となっている。
 まずストーリー。掟の厳しい共同体から逃げたマリアが、森の中の廃屋に隠れる。マリアは追手のオオカミを恐れる一方で、子豚たちを人間の姿に変え、ペドロとアナと名付けて親子のように暮らし始める。タイトル通りに「三匹の子豚」の要素が散りばめられ、おとぎ話のような語り口なので、脈絡なく不思議なことが起こるのも当然なのだろうか。
 そこにかぶさってくるのが気色悪い設定。チリにはこの共同体が現存しており、そこで見つかった昔のフィルムを観てみましょう、という前置きでこの映画は始まるのだ。カルト集団のプロパガンダ映画、として与えられると、この内容はすべて何かの寓意となり、無意味だと思っていたものがそうではないかもしれない、と変容する。
 極めつけは、衝撃的な映像表現。分類としてはストップモーションアニメーション、となるのだろうが、他の作品とは全く違う。通常は、キャラクターやセットをあらかじめ造形し、それを動かして撮影する。ところが、「オオカミの家」では、作られる過程もアニメーションに含まれている。部屋は徐々に形を成し、マリアは粘土で作られてから動き出す。家の中は常に描き替えられて決まった形がなく、キャラクターも作られ、消されを繰り返して一定の姿を保たない。
 次々に絵を描き替えながら物語を伝える、サンドアートパフォーマンスはこれに近いかもしれない。また、大昔のPCゲームでは、線を引いたり塗りつぶしたり、絵が描きあがるのを待つ必要があり、これも過程が見えるという点では似ているかもしれない。
 だが、「オオカミの家」ではそれらの過程に、忌まわしさがつきまとっている点が異なる。普通の作品なら、マリアが仕上がった、すごい! 豚が子供になった、めでたい! くらいの感想があってもいい。ところが、「オオカミの家」ではどの動きも気色悪く、見てはいけない儀式の現場に出くわしてしまったような感覚になる。「アニメーション」とはもともと生命を与えるという意味で、「アニミズム」も同じ語源だった、という知識はあっても、それがこんな形で実感させられるとは予想もしなかった。確かなものなど何もないのだ。

オリジナリティ 10
忌まわしさ 10
明確さ 1
個人的総合 3

posted by Dr.K at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする