2023年12月31日

2023年のブログ

 特別なことは何もできませんが、今年は両親と大晦日を迎えることができました。最近は、一日一日が無事であることのありがたさが身に沁みます。それでは、今年の人気記事をご覧ください。

 新しいイベントを訪問したレポート。続報ですが、希望した通り定期開催になりました! 次回は3/30です。そして、「人は金成り」のSwitch版が出ました! ただ今お得なセール中です。

 他の「仮面ライダー」シリーズ作品と比べると、実に奇妙な映画でした。しかし、昔のものを今に通じるかっこ良さにリニューアルする手腕は天才的です。なお、ドキュメンタリー番組で批判を集めてしまったのは残念でした。

 それでは私も、松山社長風に言ってみましょうか。「バルダーズ・ゲート3」を見ずに、新しいRPGを企画しようなんてのはナンセンスです。あなたがやろうとしている事の多くが、このゲームの中ですでに実現されています。

 内容はともかく、事前の情報がないというのは、本当に特別感がありました。先日のNHKのドキュメンタリーも面白かったですね。取材した人、放送までの長い間、秘密をバラしたくて大変だったんじゃないかな。

 面白いけど、戦中戦後という時代設定はどうなの? と思っていましたが、海外でうけているのは意外です。1月にはモノクロバージョンが公開されますが、どのくらいお客が入るか見ものです。

 最近は、ゲームを流行っているタイミングでプレイできておらず、記事へのアクセスが減っています。一方、映画は比較的早く記事にできているせいか、アクセスを集める結果になっているようです。それでは皆様、良いお年を。
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2023年12月30日

LARPって何だろう 「Life is Strange: True Colors」

 「ライフイズストレンジ トゥルーカラーズ」をプレイした。このシリーズは好みなのだが、今までやりそびれていた。開発は「ライフイズストレンジ」「ライフイズストレンジ2」のDONTNODではなく、「ライフイズストレンジ ビフォアザストーム」のDeck Nine。

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 物語は、アレックスが児童養護施設を出て、兄に再会するところから始まる。なんてきれいな景色! アレックスには、他人の感情に触れるという特殊能力があり、施設でも問題児扱いだったようだ。一方、兄のゲイブも少年院上がりで色々苦労したが、この田舎町の人々には受け入れられている様子。ゲイブは町の人にアレックスを紹介して回り、どうやら兄妹で平穏に暮らせそう、となったところで事件が起こる。

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2023年12月27日

珍品堂が勧める2023年の映画ベスト3

 今年は映画料金の値上げがありました。そのうえ、オーエスが上場廃止となり、TOHOシネマズの株主優待ポイントも使えなくなってしまいました。コロナの脅威が去っても、これでは足が遠のいてしまいます…

第3位 ゴジラ -1.0
 「シン・ゴジラ」に負けないゴジラ映画が、こんなにすぐ現れるとは思いませんでした。今や日本の名所は、怪獣に破壊されつくしていますが、なるほど、過去を舞台にすればネタは尽きませんね。しかも、現代と異なる水準のテクノロジーで、いかにしてゴジラを撃退するか、という試行錯誤も面白いです。

第2位 スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
 あまりに激しい映像なので、元気な人にしかお勧めできませんが(笑)、ここまで突き抜けたCG技術は他になく、一見の価値があります。おまけに、最高に盛り上がったところで終わってしまう。続きは来年、とのことですが、果たしてこの水準を越えることはできるのでしょうか? 楽しみにしておきます。

第1位 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
 鬼太郎の始まりなら知ってるよ、という観客の予想を裏切るオリジナルストーリーでした。昭和30年代を舞台にした、陰惨かつグロテスクな物語は、お子様には到底耐えられません。妖怪たちと呑気にたわむれてきた水木先生も、草葉の陰で目を白黒させているのではないでしょうか。想定外の傑作だったので、詳しいレビューは年明けにアップしようと思います!
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2023年12月26日

珍品堂が勧める2023年のゲームベスト3

 今年を代表するゲームとして、「Marvel's Spider-Man2」「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」はプレイしておくべきですが、手が回りませんでした。しかし、「バルダーズ・ゲート3」は買いました! まだ始めたばかりなのでランキング外としています。

第3位 Bomb Rush Cyberfunk
 オランダ発のインディーズ作品が、ゲームが上手くなる、という快感を数年ぶりに味わわせてくれました。元ネタである「ジェットセットラジオ」は、最近セガから正式なリバイバル計画が発表されましたが、オマージュ作品でこの完成度だと、なかなか厳しいことになるのではないか、と心配になってきます。

第2位 サイバーパンク2077:仮初めの自由
 最初からやり直して、プレイ時間は100時間を越えました。有料DLCによって物語が追加されただけでなく、システムも大きく改善。面白く、かつ快適で、3年前にリリースされたものとはもはや別物です。最近のアップデートでも、鉄道に乗れるという機能が追加されました。「サイバーパンク」は、まだ完成ではないのかもしれません。

第1位 ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム
 「ブレスオブザワイルド」も自由度が高かったのですが、それを上回るフリーダムな内容にびっくり。あまりに時間が溶けるので、ウルトラハンドを使ってもなるべく凝ったものは作らない、と制限したほどです。Switchもそろそろスペック的に厳しいはずですが、任天堂だけがこんなゲームを動かせるのは反則ではないでしょうか。
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2023年12月20日

珍品堂が勧める2023年のTVドラマベスト3

 惜しくもランク入りを逃したのは「下剋上球児」。春はWBC世界一、秋は阪神VSオリックスの日本シリーズ、と今年は野球が盛り上がっており、私にとっては追い風でした。しかしながら、アクシデントの多すぎる作劇と、見せ場を奪うアニメ演出はマイナスでした。

第3位 波よ聞いてくれ
 小芝風花が破天荒なラジオパーソナリティー、ミナレを怪演。演技派として認められつつある小芝は、正統派のヒロインなどを任される機会が増えており、こんなアホ演技はもう見納めかもしれません。平野綾はじめ、脇役もはまっており、毎週楽しかったです。前も書きましたが、スペシャルドラマなど期待しています。

第2位 わたしの一番最悪なともだち
 NHKの夜ドラは、平日毎日15分という放送形態なので、追うのがなかなか大変なのですが完走しました。特に前半が良かった。職業柄、最近の就活事情には興味があるのですが、こんなに面白くかつ繊細に描かれるとは。天才子役だった蒔田彩珠は、今も天才ですね。これだけ冴えない役を、ナチュラルに演じられるのは彼女だけではないでしょうか。

第1位 大奥
 二期にわたって放送され、キャストも次々に変わっていくのですが、ダレるところなどほとんどなく、密度の高いドラマでした。正直、今年の大河ドラマより遥かに大河感があったと思います。男女逆転という荒唐無稽なファンタジーが、隠された正史として現実につながるというラストシーンの仕掛けにはうならされました
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2023年12月17日

火の鳥 エデンの花

 どうにもイマイチだったのだが、その理由が判然としないので困っている。

●「ゴジラ -1.0」と同日公開
 大抵の観客は「ゴジラ」を選ぶため、劇場はガラガラだった。
➝ 空いてる方が快適。理由にならない。

●ディズニープラスで先行公開
 もともと「火の鳥 エデンの宙」として配信されており、劇場用に結末をちょっと変更しているらしい。
➝ ディズニープラスは見ておらず、私が気にすることではない。

●窪塚洋介がヘタクソ
 ジョージ役で声優初挑戦。かなりひどいので一部で話題になっている。
➝ すぐ死ぬ役なので、それほど邪魔にならず、理由にならない。

●「火の鳥 望郷編」の映像化
 あまりにパッとしなかったので、原作を読み返した。映像化にあたり、どこか改悪されているのではないか、と思ったからだ。
 その結果、近親相姦、食人などの過激な表現がオミットされており、尺の都合で省かれているエピソードがあることもわかった。
➝ しかし、それ以外は驚くほど忠実で、許しがたい改悪とは言えない。

●感情移入できる対象がない
 冷酷なまでの時間の経過と、神の如き視点で描かれる物語のため、ロミをはじめとするキャラクターに全く感情移入ができない。淡々と出来事を見守るような気持ちになる。
➝ 「火の鳥」とはもともとそのような作品。マンガのときは面白かった。

●説明不足
 特に、ムーピーは「未来編」で活躍した超生命体のため、この作品で大して説明なく登場させるのはかなり唐突感がある。
➝ 私はよく知っているので、楽しめない理由にはならない。

●結末の変更
 原作では、ロミが地球で亡くなり、牧村だけがエデンを訪れる、という無常感あふれる結末。しかし、この作品では牧村が地球で死ぬ一方、ロミはエデンに帰還しムーピーと再会できた。甘い結末に見えるが、咲き乱れる花が何であるか考えると、かなり恐ろしい結末と言える。
➝ これも決定的な改悪ではない。

●時代に合わない
 エンターテインメントに徹した作品が多い現代において、こういう神話的な作品は古いのではないか。
➝ 私は歳なのであてはまらない。

 う〜ん、どうしても理由が見つからない。同じストーリーでも、映像化すると面白くなくなる、なんてことがあるのだろうか。「火の鳥」はやはり特殊なのかもしれない。

ストーリー忠実度 7
背景忠実度 9
キャラデザ忠実度 6
個人的総合 5
posted by Dr.K at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月13日

「A Space for the Unbound 心に咲く花」その2

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 10時間ほどでクリア。これは良い。アニメ映画で当たりを引いたような満足感。

 心の暗部に踏み込んでゆくストーリーは、起動時に注意書きが出るだけのことはあって、かなりきつい。それを牧歌的なドット絵で描写することで、他のゲームにはない味が出ている。ドット絵の使いまわしが極端に少なく、一点ものの絵を贅沢につぎ込んだ演出は、もはや普通にイラストを描いた方が楽なんじゃないか、と思うほど。
 子供たちの抱える問題は、日本でもインドネシアでも大差なく、日本のキャラじゃないから共感できない、などという事態に陥らないのも見事。

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 一方で、ゲーム性はかなり低く、お使い的な進行がほとんど。謎解きは場当たり的で、時として面倒だ。ミニゲームを交えた全ミッションをクリアすると、結末に少しエピソードが足されるらしいが、格闘ゲームとリフティングの難易度が凶悪で断念した。
 とはいえ、ストーリーとゲームを連携させる工夫には見どころがあり、映画館は特にお気に入り。ボタンを押すとポップコーンを食べるのだが、タイミングによってはラヤと手が触れてしまうのだ。甘酸っぺぇ!

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 また、このゲームはネコ好きにもお勧めである。町にはネコがたくさんおり、名前をつけてなでることができるのだが、ストーリーの上でもネコが大活躍するのだ。テイトクとかショーグンとか、いくつか明らかに日本語の名前があるが、原語でもこうなのだろうか。
posted by Dr.K at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月10日

「葬送のフリーレン」第13話 同族嫌悪

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 え、この男仲間に入るの?!
 原作を知らないとこの程度のこともサプライズになるから面白い。何話か前に、雪山で筋肉エルフに出会ったが、それは通りすがりで終わるエピソードだった。そのせいか、なんとなくフリーレン、フェルン、シュタルクの3人でパーティーは完成と思い込んでいたのだ。1クールもそろそろ終わろうかというこのタイミングで、新メンバーの加入とは驚かせてくれる。
 ザインは年上ではあるが、他のRPGなどでありがちな若者を導くベテランではない。冒険に出ることなく歳を重ねてしまったルーキーなのだ。どうせ今更、とあきらめている彼を、今からでも遅くない、とフリーレンは鼓舞する。かつてヒンメルが自分にしてくれたように。同様に無為に歳を重ねた自覚のある視聴者には、なかなか刺さるメッセージだ。
posted by Dr.K at 18:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月03日

「A Space for the Unbound 心に咲く花」その1

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 インドネシア製のゲームをプレイするのは「COFFEE TALK」以来。「A Space for the Unbound 心に咲く花」は、なつかしいドット絵で描きこまれたサイドビューのアドベンチャーゲームだ。

 高校生の男女、謎の彗星と超常現象、とあまりにも新海誠な設定で始まる物語だが、クールジャパン(死語)へのオマージュはそれだけではない。

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 例えば、ヤンキーに絡まれたので格ゲーで修行だ! という展開で出てくるのがどう見ても「スト2」。ゲーセンでのミニゲームだけかと思いきや、以降のケンカはすべてこのシステムで行われる。「スト2」、インドネシアでも人気なのか。そう言えば、ベガもサガットもタイがホームグラウンドだったし、東南アジアには何かと縁があるのかも。

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 そうかと思えば、突然始まる「逆転裁判」。こちらはローカライズが厄介そうなタイトルだが、インドネシアでもプレイされてるのか! 分割された証言にツッコミを入れていく仕組みまでそのままで感心してしまう。

 以上のように、日本の作品の影響が色濃いが、内容自体はインドネシアの文化のせいもあって、オリジナリティを感じる。ストーリーが非常に良いと聞いているので、引き続きプレイしていきたい。
posted by Dr.K at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月02日

ゴジラ -1.0

 遅ればせながら観て参りました。またもや傑作です。

 かつてのファンはもういい歳ですので、ゴジラの新作が発表されても「今さら怪獣映画なんて…」と、敬遠しがちです。
 そこで、「シン・ゴジラ」では、もし現代にゴジラが現れたら、という政治的なシミュレーションの体をとることによって、怪獣映画の持つ子供だましのイメージを払拭しようとしました。
 一方、「ゴジラ -1.0」は、山崎貴監督お得意の戦争ドラマ、「永遠の0」「アルキメデスの大戦」の世界観にゴジラを放つことにより、大人の大衆に向けた娯楽映画となりました。ド直球で楽しいのでびっくりしますよ。

注意:以下に、ネタバレを含む


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posted by Dr.K at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする