「ファイナルファンタジー7リバース」、どうにかクリア。あまりに長大だったので、エンドロールがおさらいになっているのは助かる。
●遅れてきたオープンワールド
11章をクリアすると、これまでのエリアに新しいサブクエストが追加される。各地を訪れて内容を確認したが、ほとんどクリアしなかった。やたら手間ばかりかかってつまらない、と感じたからである。
例えば「躍進のシーサイド・ジョニー」。ジョニーだらけという絵面だけで面白いストーリーなのだが、その道のりは冗長。まず、資材を集めてくるのだが、どういうわけかこの地方のジップライン乗り場すべてに散っている。本編中で使い道のなかったギミックを、無理矢理全部回らせようという魂胆が見え見えである。それが済んだら道具をクラフト、最後にトンペリキングを見つけるには、全ライフスポットの解析を済まさなければならない。楽しさに見合わないしんどさである。
他のサブクエストでも、エリアをまたいだ壮大な探索やお使いを求められ、メインストーリーが充分長いのに、こんな水増し必要か? と思うことが多かった。
さらに、サブクエストの中に新規ミニゲームが組み込まれていることが多く、これがまたプレイヤーを疲弊させる。敵とのバトルであれば、プレイ経験やキャラの成長が活かせるのだが、ミニゲームとなると新たにコツを身につけなければならない。面白いもの、つまらないもの、得意なもの、不得意なもの、とまさに玉石混交で、とても全部やっていられない。
PS1のときにあれほどハマった「コンドルフォート」が、ちっとも面白くなかったのはかなりショックだった。
私は海外製のオープンワールドを多くプレイしてきた。当初は、「FF7リバース」のように、サブクエストが極端なお使いだったり、ミニゲームに頼っているものがあった。しかし、近年では、サブクエストがストーリー性重視になり、サブキャラやゲストキャラを使って本編に匹敵する重厚なドラマを提供するものが増えてきた。あくまでも、RPGの主役はストーリーなのだ。こうした流れを見ると、「FF7リバース」の作りは時代に遅れていると感じる。
●ついにイージーモードへ後退
盛り上がっていたのに、ラスボスの前座と本戦に歯が立たず、何時間もやり直すはめになって萎えてしまった。サブクエストやバトルシミュレーターをまともにやっておらず、レベルや所持アイテムが足りなかったのかもしれない。
仕方なくイージーモードに変えて、どうにかエンディングを迎えた。最近では、ラスボス戦がほぼイベント状態で難易度の低いゲームも多いというのに、これも時代に逆行した作りと感じる。難しさもさることながら、バトル全体が長すぎる。全部で10戦近くあったのではないか。3戦くらいにおさめてほしい。ストーリーの先が気になる状況なのに、露骨な妨害がウザ過ぎる。