2025年01月28日

「祇(くにつがみ)」その4 真のボスに大苦戦

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 正月は和風のゲームを、ということで「祇:Path of the Goddess」の二周目をプレイした。難易度は上がっているものの、宗(そう)や村人も強化されているので、テンポよく進んで快適だ。ところが、最後に追加された真のボスがとんでもなく強く、数日にわたる苦闘を余儀なくされた。
 ヒロインを助けるには二周プレイせよ、というのは「魔界村」由来の仕組み。カプコンのアクション神の呪いは相当根深い(笑)

(以下に、ボス戦のネタバレ含む)

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2025年01月26日

新生プラチナゲームズのお手並み拝見


 突如として発表された「NINJA GAIDEN 4」。その予告編の中に、プラチナゲームズのロゴが登場した。「ベヨネッタ」「ニーアオートマタ」など、アクションゲームに定評のある開発会社なので納得だが、同時に、今でもこのような有名タイトルに起用されているとわかってほっとした。
 というのは、昨年末にプラチナゲームズからのスタッフ流出が話題になったからだ。


 同社を代表するディレクターだった神谷英樹。退社から約一年で、クローバーズを起業し、新作を華々しく発表したことになる。元プラチナゲームズのスタッフも合流していることだろう。さらに、開発協力にはプラチナゲームズの元社長、三並達也による新会社マシンヘッドワークスが名を連ねており、ますます元プラチナの色が濃くなっている。

 さらに、「ベヨネッタオリジンズ」のティナリ・アビビがフィンランドのHousemarqueに移籍、「ニーアオートマタ」「アストラルチェイン」の田浦貴久も退社が噂されるなど、ベテランだけでなく期待の中堅スタッフも出てしまっているようなのだ。中国テンセント社の経営への介入のせいか、稲葉新社長への反発か、真相は外からはわからない。
 「NINJA GAIDEN 4」が完成を迎えたとき、新生プラチナゲームズの新しい顔となるクリエイターが誕生するのかもしれない。お手並み拝見である。
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2025年01月19日

「METAPHOR: RE FANTAZIO」その6 新王誕生

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 長かった〈補習〉を終え、昨年末にどうにかクリア。ボスを倒してはい終わり! とはならず、ずいぶんじっくり後日談が描かれた。長時間つきあってきたゲームにふさわしい演出で、感慨深いものがあった。


 さて、公式では、いつの間にやら人気投票が実施されている。こういうときは、見た目にしろ活躍にしろ、インパクトのあるキャラが有利。なので、ルイが票を集めたのは予想通りだったが、暫定1位がまさかのストロールで驚いた。ええ〜? 物語を引っ張ってくれる参謀タイプの人物で、確かに重要なポジションを担ってはいるが、優等生ながら普通、そんなに人気が出そうには思えない。
 その普通さは、戦闘時の性能にも反映されており、平均的に強くはあるが突出したものがないという理由で、私のプレイではパーティーをはずれることが多かった。それでは最後に、ラスボスを倒した時のメンバーを紹介することにしよう。

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●主人公:プリンス
 主人公は、専用職であるプリンスにし、対ニンゲン特効の〈ロイヤルソード〉を連打する。アクセサリーとして〈合理化の手引書〉を装備しておくと、ジンテーゼのプレス消費が半分になるので、その効率をアップできる。イベントを進めないとこのアクセサリーは買えないので、アロンゾとの交友は重要である。
 一方私は、主人公にメサイアを習得させていた。そこで、継承枠にはデクンダ、ペンパトラ、サマリカームを並べていたが、回復系は他のキャラに任せるべきだったとちょっと後悔している。マリアとのイベントを見ると、主人公に習得させなきゃ、と思っちゃうんだよねえ。

●バジリオ:デストロイヤー
 物理最強のバジリオには、〈狂気の破壊〉で、弱点付与の無限ループを担当してもらう。本来ならロイヤルベルセルクまで育てるべきだが、キャゼリナとのイベントを進め損ねて格闘系の職種を伸ばせず断念。それでも十分な強さだった。アクセサリーは、〈合理化の手引書〉と迷ったが、〈アッシャーの反鏡〉を装備。最終的にこの判断が勝敗を分けた。

●ヒュルケンベルグ:ロイヤルナイト
 ラスボスは、多いプレス数にものを言わせて、強力な全体攻撃を続けざまに放ってくるので、ほっておくとすぐ全滅してしまう。そこで、回避や反射を使って、相手のプレスを余分に減らすことが攻略のカギとなる。
 ロイヤルナイトは、攻撃力こそぱっとしないが、〈オールガード〉や〈オールカウンター〉で相手のプレスを減らせるのが強み。実はそこまで育ち切っておらず、継承枠に〈カウンター〉と〈マジックカウンター〉を入れてごまかした。回復やアイテム使用も、なるべくヒュルケンベルグが行うようにした。

●ジュナ:ロイヤルマスクドダンサー
 全員の攻撃力をアップさせる〈マスカレイドチャージ〉が凄い。体感で倍以上の攻撃力になるので、長期戦でじり貧になりやすいボス戦に特に有効だ。プレス数の都合であまり攻撃できなかった時でも、ラスボスは必ずバフを無効化してくるため、相手のプレスを一つ無駄にできるという効果がある。
 マスクドダンサーなので、アクセサリには〈聖職者の仮面〉を選び、いざという時の回復役と考えていた。しかし、あまりその必要がなかったので、〈合理化の手引書〉にしておいた方が良かったかも。

 最終形態のラスボスは、体力残りわずかまで追い詰めると、いきなりプレス数が増え、最大8回の攻撃をしてくる。このせいで何度も全滅、そのたびにボス戦の最初まで戻されるのがきつかった。クリアしたときも、全滅確実な状況だったのだが、〈アッシャーの反鏡〉の効果でボスの体力が尽き、バジリオだけが立っている状態でエンディングとなった。本当にぎりぎり、もう二度と再現できる気がしない。
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2025年01月18日

正体

 鏑木は、殺人の罪で服役中の死刑囚。獄中で自傷に及び、救急車で運ばれるように仕向けて見事脱走する。次々に変装し、仕事を変えながら逃げ続ける彼を演じるのは、今年の大河ドラマでも主役に抜擢された横浜流星。
 逃亡生活中、仕事や人間関係で、彼の善性を感じさせる描写がある。また、彼が無実を主張していることもわかる。とはいえ、こんなタイトルの邦画である。結局は捕まってしまうのではないか。あるいは、彼には二面性があり、本当に殺人犯なのではないか。

注:以下にネタバレを含む

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posted by Dr.K at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月15日

未来イカ革命「Splatoon3」 その23

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 Frosty Festで、バンカラ街は一年ぶりの雪景色。
 今回は、久しぶりにN-zap89を使ってみた。これまで、スペシャルのデコイチラシを効果的に使えていなかったのだが、タイムラグを計算して設置場所に突撃することで、優位に立ち回れることがわかった。今さらながら、学ぶことは多い。

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 お題は「もらってうれしいものは?」。勝ったのは〈おくりもの〉。私は〈おもいで〉を選んで敗北となったが、最多得票の〈お金〉陣営よりは上だったので良しとしよう。

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 ああ、なんということか。偽水木先生は〈お金〉を選んでいるではないか。
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2025年01月13日

カルキ 2898-AD

 お正月は、こういう景気のいいインド映画に限る。

 「マハーバーラタ」に描かれた神々の戦争から6000年、未来のインドは荒れ果てていた。富と自然は支配階級の〈コンプレックス〉に占有され、人々はスラム同然の町で暴力に怯えながら暮らすのだった。
 いやはや、これは面白い。宇宙にこそ飛び立たないが、まさにインド版「スター・ウォーズ」と言って差し支えない。それも、ep7〜9のような低空飛行ではなく、ep4〜6のような始まりの頃特有のワクワク感に満ちているのだ。
 主人公のバイラヴァ。〈コンプレックス〉に成り上がることを夢見るが、現状はやさぐれた賞金稼ぎだ。初期のハン・ソロのような立ち位置のキャラクターと言える。
 ブッジ。バイラヴァの愛車に搭載されたAIで、主人に厳しいツッコミを入れる名コンビ。女声ということもあって、R2-D2よりもだいぶ人間的に感じる。
 アシュヴァッターマン。6000年前の神罰で、死ぬことを許されない戦士。老人の姿で超絶アクションを繰り出す様は、オビ・ワンの進化形と言える。
 そして、スプリーム・ヤスキン。〈コンプレックス〉の支配者で、老僧の姿をしているが、幹部たちでさえ恐れる不気味な奴だ。エンディング間際で覚醒し、ああ、最高指導者スノークに期待したものが全部ある、と妙な感心をしてしまった。
 デザイン面がいちいち面白い。乗り物で特に良かったのが折り畳み式ホバーバイク。変形ギミックはやはりロマンがある。〈コンプレックス〉の砦は巨大な逆ピラミッドで、つい先日クリアした「メタファー」の城とそっくりなのがおかしい。城内で、胎児からエキスを採取し、母体をゴミとして捨てる邪悪な機構も素晴らしい。武器もかっこいいものが多いが、ライトセイバーがちょっとだけ出たのはご愛敬。
 主役にしてはバイラヴァの活躍が遅いな、と思っていたらなんと〈続く〉。良かった頃の「スター・ウォーズ」を感じる快作なので、続きもぜひ観たい。アシュヴァッターマンは不死だが、それを演じるアミターブ・バッチャンはすでに80を越えているので、なるべく早くお願いしたい。

スター・ウォーズ度 9
DUNE度 8
ワカンダ・フォーエバー度 6
個人的総合 8
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2025年01月12日

アドベンチャーゲームの特異点 その1

「アドベンチャーゲームの歴史を振り返る」

 本稿は、これらの続編にあたる。ただし、必ずしも年代順にはならない予定なので、記事名を〈特異点〉と改め、アドベンチャーゲームの歴史に起こった特別な出来事をとり上げていこうと思う。

●やるドラ登場
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「ダブルキャスト」(98)SCE
 「みるドラマから、やるドラマへ」
 〈やるドラ〉とは、全編がアニメーションで表現されたアドベンチャーゲーム。アニメーションはテレビや映画で実績のあるプロダクションI.Gが制作し、ソニーが全力でプロモーションを展開、半年で4作をリリースする大プロジェクトだった。
 一作目となる「ダブルキャスト」は、ショッキングな展開が話題を呼び、30万本以上を売り上げた。

●やるドラの背景
 PS1は、CD-ROMを搭載し、大容量を使えるゲーム機だ。97年には、スクウェアから「ファイナルファンタジーVII」が発売され、大ヒットしている。プレイヤーは、通常時は粗いポリゴンで描かれた等身の低いクラウドを操作するが、ここぞのムービーではフォトリアルなCGのクラウドがファンを魅了した。このように、当時のムービーは価値が高く、ゲームを進めたことのご褒美として機能していた
 ならば、すべてをムービーとし、アニメ会社に制作をまかせれば、これまでにない贅沢なゲームにできるのでは? また、RPGやシミュレーションと違い、プレイヤーの力量を必要としない選択肢ゲームなら、広く一般層がプレイできるのでは? 企画の背景としてはこんなところだろう。

●やるドラの衰退
 オーソドックスな恋愛ものである「季節を抱きしめて」、綾波レイ役で人気絶頂の林原めぐみを起用した「サンパギータ」はともかく、4作目となる「雪割りの花」はわずか3万本と急失速した。私もプレイしたのだが、ドラマとしては評価できるものの、あまりに地味で陰鬱、別のエンディングを見るために繰り返すのが苦しかった記憶がある。
 「ダブルキャスト」の時点では目新しさがあったが、プレイ時間が短く割高に感じたプレイヤーが多かったのだろう。シリーズの固定ファンを作るには至らなかった。

●やるドラの最期
 PS2になってからも、「スキャンダル」(00)、「BLOOD THE LAST VAMPIRE」(00)と、やるドラは続いている。DVDになって、アニメの質も向上したが、人気を回復することはなかった。
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「サーヴィランス」(02)SCE
 監視カメラから情報収集をするゲームで、複数のアニメ映像が同時に流れる凝った作り。やるドラのスタッフが新システムに挑戦した、シリーズの精神的後継作である。ソニーもすっかりあきらめていたのか、プロモーションもほとんど記憶がない。初週1万本以下という惨敗であった。

 では、なぜ人気が失われたのか。それは、「ファイナルファンタジーVII」でありがたがられたムービーデモの価値が急速に下がったことが原因と考える。次回、その流れを検証する。
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2025年01月04日

リクエスト募集:blog珍品堂は20周年!

 いつもお越しの皆様、ありがとうございます。当ブログは、元日をもって開設20年を達成しました。関西どっとコムblog➝eoblog➝Seesaaブログ、と時々場所を移していたので、そんなに続いているとは思わなかったのですが。

 さて、このような場合、公式ブログや有名ブログであれば、何らかの記念企画を立ち上げるのでしょうが、こちらはただの書き置きに過ぎませんので、何にも予定しておりません。そこで、代わりと言ってはなんですが、今年いっぱい、リクエストを受け付けようと思います。何か書いてほしいネタがある方は、この記事にコメントください。また、関連する記事や過去の記事に「この続き書いて!」などとコメントしていただいてもOKです。
 ここ数年は、アクセス数のチェックはしているものの、本当に読まれているのだろうか、AIがクロールして行ってるだけではないのか、などと疑心暗鬼になってたりもしております。果たしてリクエストなどあるのでしょうか?

 あとどれくらい続けられるかわかりませんが、今後ともお気楽にお付き合いいただければ幸いです。
posted by Dr.K at 19:37| Comment(10) | TrackBack(0) | 講師の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月03日

モアナと伝説の海2

 前作は大好きな映画だ。ディズニー作品には珍しく、感動や教訓を重視せず、アクションと映像美に振り切って神話そのままを語る、という潔いところが良かった。

 今回は、その続編ということで、あらゆる面でパワーアップを意図している。
 まず旅の目的。故郷の島を守るため、という小さな目的から、他の島の人々とつながりを取り戻す、という大きな目的に変わった。
 次にキャラクター。モアナは成長して力強くなったので、代わりに妹のシメアがかわいらしさを引き受ける。マスコットとして、不愛想なニワトリだけでなく子豚が加わる。船も大きくなり、新しい仲間として、各分野のスペシャリストが同乗する。個人的には、カカモラの戦士が仲間に加わる展開が嬉しかった。
 そして映像。ミュージカルシーンも派手、アクションも相変わらず素晴らしい。しかし、最も進化したのは日常的な部分でのモーションではないだろうか。踊りのちょっとした動作、表情の動きなどがとても生々しいと感じた。副作用として、ポリネシアの人々のはずが、アメリカ人に見えてしまうことが多々あったのが、今後の課題と言えるかもしれない。
 では、それらのパワーアップによって、前作より面白くなったのかというと、そうではないというのが残念なところ。スケールが大きくなったぶん内容が散漫、結末まで行っても語り切れていない、という消化不良感があるのだ。例えば、ラスボス本人がモアナの前に現れず、エンドロール後の顔見せ。さらなる続編が前提となっている作りにはがっかりさせられる。ディズニーは今後の予定をある程度公開しているが、「モアナ3」があるとしても、少なくとも5年は待つことになろう。間で実写版が挟まる予定なのもややこしい。

映像美 9
楽曲  7
完結性 4
個人的総合 6
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2025年01月01日

2025年

 昨年の紅白は、特に前半、知らない歌手ばかりで面白くなさそう…
 そのタイミングで、フジテレビが「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を放送してくれたのはナイスでした。劇場では字幕で観たのですが、吹替だとますます日本の作品という感覚が増しますね。
 そして「マリオ」終了後、シームレスに次の「逃走中」に移るという演出があったのですが、興味がないので紅白に戻ります。後半は結構盛り上がっている感じがしました。

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 一つ選ぶとすれば、やはりB'zでしょう。別スタジオかぁ、と思わせておいてサプライズ登場という演出もさることながら、一瞬にして会場を盛り上げるライブの力に圧倒されました。「ultra soul」の掛け声に、あれだけバッチリ反応できるというのは、観客の年齢層もそれなりに高いのでしょうね(笑)
posted by Dr.K at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする