先生方の中には、これらの仕事が嫌いな人も多いみたいで、中には超アバウトで済ませてしまう人もいるようです。確かにめんどくさいものねぇ。数字もいっぱい見ないといけないし。
一方、私はどうも採点とかコメントとか成績付けたりとか大好きみたいなんですね、困ったことに。バランス良く成績が付けられた日には、会心の作品が一本できたような気分ですわ。
私はいつも思うのですが、仕事の評価ってとても大事です。今、多くの会社では年功序列をやめて、成果主義に移りつつあります。しかし、このシステムは成果が正しく評価されてこそ意味のあるものです。評価する人が公平さを保たないと、結局ゴマスリ社員だけが得をすることになるわけで。労働者のほとんどは、「自分の働きは正しく評価されてない」と思ってますよ多分。
そういった評価と比べると、学校の成績ってのはお金が絡まないこともあり、かなり公正な評価を出すことができるんですね。数字なんか意味がない、という意見があるのは重々承知ですが、私は、成績付けとは数字に意味を込める作業だと思っていますんで。
ちょっと手の内を明かすと、「プリントAを提出すると平常点に10点プラス」「作品の中間報告で課題点に20点プラス」みたいな具合に、かなり精密にルールを決めてます。こうしないと、公平を保てないんですね。平常点なんて、印象で付けようものなら、親しく話しかけてくる学生の点が高くなってしまいます。それでは、成績の価値がなくなってしまいます!
仕事のプライドを保つために、今日も私は電卓とにらめっこです。