2005年04月25日

「人の死を見てみたかった」

 見ず知らずの子供にいきなりハンマーで殴りかかったという少年が、「人の死を見てみたかった」と供述しているという。
 非常に不気味な事件だ。彼の嗜好は、実は異常なものではないからだ。
 「人の死を見てみたい」
 これは実は、誰もが一度は思うことと言っていい。未知のものを知りたい、禁忌に触れたい、というのは人間の性とでも言うべき自然な欲求で、そうでなければ残虐表現に観客が集まる市場を説明することができない。
 ただ、この犯人に決定的に欠けていたのは、それを実行することへの想像力である。逆に、自分が殺される立場になったら、という想像を欠いていたとしか思えない。道徳や正義ははなはだうさんくさいが、少なくとも、私は誰かに殺されたくない、だから他人を殺さない。
 その程度の歯止めも今の少年にはないのだとしたら、日本はとても文明社会とは言えないだろう。
posted by Dr.K at 07:59| Comment(3) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
人が死ぬって悲しみとか憎しみとかの前に色んな人の心に、ぽっかりと穴があくんですよね・・・。子供達にその思いのほんの一欠けらでも教えることができれば、それがどれだけ取り返しのつかない事態を招くか、分かってもらえると思うのですが・・・。取り留めのない文章で申し訳ありませんでした。
Posted by でじj at 2005年04月26日 01:45
この少年は、自分の身近な人、大切な人を失うという経験がまだだったんでしょうね。私の両親の世代は、戦争を経験しているので、その辺の感覚がしっかりしているように感じます。平和が長く続くということは、リスクもあるのかもしれませんね。
Posted by Dr.K at 2005年04月29日 21:57
俺はでじJがちゃんと生きていると、このコメント欄で分かって、いくつかの空いてた穴のひとつが埋まった気持ちだよ。
Posted by ごぬ狐 at 2014年08月01日 22:46
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