2005年07月11日

ブラック・ジャック 「病院ジャック」

 俺が社長ならプロデューサーの首を切るね、間違いなく。

 さて、「病院ジャック」は、原作の中でもハードな物語。悪党に病院を占拠された中、ブラック・ジャックが奇跡の腕で手術を成功に導く。しかし、他の重症患者は死亡してしまう。
 警察に捕らえられた悪党に向かって、ブラック・ジャックは言葉を投げかける。「大したやつだな、5人も殺すなんて」「…こっちは、一人助けるだけで精一杯なんだ…」
 この、敗北感あふれる、しかし医者のプライドに満ちたセリフの、なんと美しいことよ。

 しかし、例によってアニメは、シナリオを改変して名セリフをカットしやがった。手塚眞監督は、これでいいと思っているのか? いや、黒幕がいたのである。誰あろう、それがプロデューサー氏だ。

 11日の「ブラック・ジャック」は「病院ジャック」。今回は原作からアニメのシナリオにするのにちょっと苦労した作品なんだ。原作は何人かの人が亡くなってしまう話だけど、アニメはそうならないようにしたんだ。でも原作の魅力は変わってないよ。大切なのはわれらがブラック・ジャックの活躍。彼は病院をジャックする犯人たちの言いなりになって何もできないように見えるんだけど、どっこい奇跡の腕で患者の子供を助けるんだ。

 「原作の魅力は変わってない」とは、どの口が言っているのか。これまでに放映されたストーリーの改変部分を思い出すにつけ、彼が本当に「原作の魅力」を理解しているとはとても思えない。「大切なのはブラック・ジャックの活躍」だと? そんなお安いヒーローなら、他のキャラを使え。ブラック・ジャックは天才だが日陰者で、時には敗北に打ちひしがれる、それがいいんじゃないのか。
 そこまでして子供向けにしたいなら、来週からいっそのこと全キャラを2等身にでも変えてみたらどうだ。今のアニメにはそれがお似合いだ。
posted by Dr.K at 20:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
久々に来たらブログなんてやってるからびっくりしましたw俺も最近ブラックジャックにはまってます。文庫本ですが今10巻まで揃っています。毎回オチの部分で「医者って、人って何だろう」とか色々考えさせてくれる作りになってますよね。今回の話も漫画で見ました。本当に最近の漫画より読み応えがあります。今度は火の鳥でも集めようかなwアニメがやってる時間帯は仕事で見れませんがこのブログ見てると相当出来悪いみたいですね…。
Posted by 助手ハナ at 2005年07月13日 13:32
いや、多分普通な出来なんだろうとは思います。しかし、原作ファンの目は厳しいのだな。
Posted by Dr.K at 2005年07月13日 19:40
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