2005年09月19日

非常勤講師の実態

 竹熊健太郎先生の、多摩美での講義が再開され、その様子がたけくまメモで記事になっています。

昨日は大失敗

 面白いのは、そのコメント欄。読者から講師業について質問が出て、長谷邦夫さん(赤塚不二夫のアシスタントをされてた方ですね。著書も多数)がその実態をぶっちゃけてます。
 確かに、非常勤講師って、外からは知られていない部分がありますよね。学生さんにとっては、専任だろうが非常勤だろうが「先生」であることに変わりはないですから。
 私のように、非常勤のクセに毎日働いてそれで喰っていくのは、ハッキリいうと邪道であるわけです。もともと非常勤というのは、何か他に本業があるプロを先生として招くための制度ですから、正社員とは遠く隔たった契約実態となるわけです。

●非常勤講師は時給のバイトである
 たけくまメモでも触れられていますが、このことが意外に知られていない。その身分は契約社員以下であり、カードの審査も通りません。
 時給のレートはさすがに高いのですが、きっちり授業時間分のみの収入ですから、夏休み、春休みなど無給の期間ができます。一年働いて8か月分くらいの収入でしょうか。

●時間外の仕事がたくさんある
 そして、授業をするには準備が必要です。講義の内容を決め、資料を準備し、実習であれば課題の下調べをする。授業が済めば、提出物のチェック。試験ともなれば採点や成績判定。
 これらはすべて授業時間外の仕事となりますが、追加の支払いはありません。契約書にきっちり「授業の準備、試験の採点など、付帯する業務に給料は支払われない」と書いてあります。

●研究費は出ない
 例えば、大学の教授などであれば、研究もまた本業ですから、資料や実験に費用が出ます。しかしながら、専門学校のしがない非常勤には、本やソフトを買う費用もめったに出ません。担当する科目のソフトを自腹で買い、赤字になっている先生もいるハズです。

●簡単にクビになる
 講師契約は1年ごとの更新ですが、「その科目が廃止された」「別の先生を雇った」などの理由で、ある日突然仕事がなくなるということが日常茶飯事です。長く働き続けたければ、専門外の科目も担当する覚悟が必要です。

 もちろん、いいところもあるからこそこの仕事を続けているわけですが、記事が長くなったので、それについてはまた別の機会に。
posted by Dr.K at 11:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック