
「原作と一緒じゃないかー!」
原作「どろろ」の受難と言えば、「冒険王」に場を移してなお、打ち切り同然になった結末を忘れてはいけない。百鬼丸の魔神退治は、実は終わってないのである。
従って、「どろろ」がゲームになると聞いたとき、ファンの誰もが気になるのが、どう終わらせるつもりか、ということであった。
ここで、またしてもセガがやってくれました。
PS2「どろろ」では、普通に一周しただけでは仮のエンディングが見られるにすぎない。そのあと、これまでに訪れたステージに再挑戦し、隠し魔神をすべて見つけて討伐することにより、真の結末へたどり着くことが出来るのである。
3Dアクションは数あれど、ボス級の敵48体なんていうボリュームのものは、他にないでしょ。そりゃ発売延期にもなるわ。それにしても、一部はしょった形跡があるのが残念。マイマイオンバが隠し魔神扱いなんだけど、舞台や声の内容から、もともとはシナリオが用意されていたのでは、と思わせる…
【終章】どろろ
成長したどろろの姿が拝めた、というだけで原作ファンは感激。和風美少女へのこだわりが度を超している沙村広明、このために起用されたか。
百鬼丸の最後の戦いを、とくとご覧あれ。
ゲームオリジナルの部分に賛否はあると思うが、原作を尊重し、しかも原作がたどり着かなかった所へ手を伸ばした本ゲームは、安易なキャラ商売がまかり通る今日において、一服の清涼剤となるもののように思う。マンガの読者にこそ、オススメしたい。
どろろ公式:昨年11月にベスト版も登場!