
諸君、ゲームは断じて暇をもてあましているクソガキだけのものではない! 忙しい大人だってたまにはゲームをしたい。そんなプレイヤーが求めているのは、長時間のストーリーではなく、短くとも濃密なプレイ時間だ。
米・ロックスターゲームズが作った「レッド・デッド・リボルバー」は、そんな大人にぴったりのゲームだ。
西部のならず者相手に、銃の腕一つで戦っていく、これぞ漢! ゴーストタウン、渓谷、列車、国境の橋、要塞、熱いシチュエーションの連続はまさに漢! 相手と早撃ちを競う魅惑の決闘モード、まさしく漢! 何しろ登場キャラの9割がヒゲ、素晴らしく漢!
このゲームは漢のみを対象とするので、初っぱなのハードルがいきなり高い。左スティックでキャラの移動、右スティックで照準と視点の操作、というFPSによく見られるタイプで、序盤のステージでは当たらないし撃たれるしで、
「ボウヤは家でミルクでも飲んでな」
ってな感じだ。
しかし、苦労の末に操作をマスターすると、その見返りは非常に大きい。大量の敵にもひるまず、華麗に銃で始末していく姿は、次元大介のよう。こういうゲームが、最近は本当に貴重になったと思う。
このゲーム、もともとはカプコンがアメリカのエンジェルスタジオに作らせていたのだが、リストラのため開発を中止。このスタジオを「GTA」のロックスターが買収し、続きを作らせたという、ややこしい経緯を持つ。
よって、スタッフロールの中に、「スト�」のあきまんや「ヴァンパイア」のBENGUSの名前が入っている。敵ボスの一部に、ぶっ飛んだキャラが入っているのはそのためだろう。
幸いにも、欧米での人気は上々。すでにPS3用「レッド・デッド・リボルバー2」が開発中だ。こんな良いプロジェクトを捨ててしまうとは、日本の軟弱なゲーム屋共は、見る目がなさ過ぎだ!
カプコン公式