2006年06月15日

たまには懐かしアニメなど その3

 昔のアニメってのはどうしてこう大上段に構えていてものものしいのでしょうか。

ニルスのふしぎな旅 OP

 主人公は小さいのですが、雁の群れとともに世界を旅するという、非常にスケールの大きなおとぎ話です。オープニングの歌もそれに見合った大スケールの歌詞となっております。

 テレビの特番で泣ける昔のアニメというコーナーがあると、どういうわけか必ずフランダースの犬の最終回が出てきますね。
 私だったら迷わずこの「ニルス」を推します。しかも二つの挿話を指定して。
 一つは、海上に出現する幻の街の話。かつて贅沢な暮らしを神に罰せられたこの街は、百年に一度、一晩だけこの世に現れます。その間に旅人が訪れ、何か買い物をしてくれれば街の呪いは解けるのですが…。この話は何度見ても泣けます。
 そしてもう一つが最終回。旅から帰ったニルスが元の大きさに戻って、両親と再会します。しかしそのめでたさもつかの間、雁の仲間達との別れのシーンが非常に胸を打ちます。動物と人間の境が突然立ちはだかり、夢から現実に引き戻される結末は、子供心に強烈でした。

 この番組、子供向けではあったのですが、断じて子供だましではないんですね。例えば、途中で、動物園で育ったせいで魚しか食べない鷲が群れに加わる、というエピソードがあります。雁たちはこの鷲を恐れ嫌いますが、徐々に仲間として認めていきます。ここまでだったらありがちな平和主義ですが、「ニルス」はそのままで終わらない。ある日突然、この鷲は初めてのウサギ狩りに成功し、肉食の本能に目覚めるんですね。そして仲間を傷つけないうちに、ひっそり群れを去る。もちろん原作の本にあったエピソードなんでしょうけど、アニメ向きにぬるくしてないところが素晴らしいじゃありませんか。
 この頃は制作側も本気で子供にメッセージを伝えにかかってますからね、気合いが今とは全然違うのです。
posted by Dr.K at 21:18| Comment(4) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さっそくツッコミ・・・ではないが、書き込んでみる。ニルスに関しては見たことが無いのでコメントを差し控えますが、強いて言うなら昔のアニメと最近のアニメの比較ってあたりをちょっと考えてみたいかな。まぁ比較といってみても、それぞれの作品単位で捕らえるのではなく、その時代ごとの全体で捉えて考えたときに一つだけ決定的なことがあるように思うのです。それは「感動する」ってことです。感動といっても人それぞれでひとくくりにはできないけど、理屈抜きな感動だと考えるのが一番自然かな?その感動の有無というのが、昨今のアニメと昔のアニメの決定的な違いだと思うのですよ。それの裏づけとでもいうかは、テレビのアニメ特番に他ならなくて、上位には決まって昔の懐かしいアニメが並んでいる。毎年番組改変期の特番では定番となりつつあるアニメ特集やらランキングなんだけど、そこに映るものは決まって昔懐かしいアニメに他ならないですしね。それだけ昔のアニメは心に残り、最近のアニメは通り過ぎていくものが多いように感じます。 ここで思い出すのが「テレビは時代を映す鏡」って言葉で(誰だったかは忘れたけど)、アニメもまたその時代がどんなであったかを映しているのかもしれないですね。こういうの久々で、こんな下手な纏めでスンマソン・・・。
Posted by ペインター at 2006年06月17日 01:24
実は、昔のアニメを今の子供が見ても感動するかどうかは疑わしいのですね。 例えば、「巨人の星」や「北斗の拳」は、現在では表現が過剰すぎるオモシロ映像として捉えられているように思いますが、放映当時は決してそんなことはなく、まじめなものとして受け取られていたと思うのです。 この変化が、いつ、どうして起こってしまったのか謎ですねぇ。
Posted by Dr.K at 2006年06月17日 09:28
感動と一言で言っても、作品が作られた時代背景もあるし、見る側の時代背景もあるので上記のとおりなのですが、差し引きしてみたにしろ良くも悪くも心に残る作品が減っているような気はしませんか?去年のアニメで何が良かったかと問われても、いまいちタイトルが思い浮かびませんよ。 もう一つ後から思ったことだけど、昔の作品と現代の作品を比較するにしても、再放送とかで目にする機会が多い分、昔の作品に対して単純な刷り込みもあったりするわけで、どうしても余計な情報がノイズになりやすかったりします。そう考えると昔の作品は、まるで地層のように積み重なった情報などから評価されているとかありえますよね。 それにしても深夜枠のアニメは18禁ゲーム原作ってのが多いみたいで、萌え文化の象徴と言うべきか、18禁ゲームのシナリオが秀逸と言うべきか・・・。
Posted by ペインター at 2006年06月17日 21:33
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Posted by e-アフィリ at 2006年06月18日 13:16
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