2006年07月29日

「MOTHER3」が遺したモノ その3

 「グランディア3」は途中でやめてもよいゲームだったが、「マザー3」は必ず最後までプレイしなければならないゲームである。

 最終章、リダの告白をあなたはどう思っただろうか。一般に、ゲームの謎というのは伏線やヒントを散りばめながら、徐々に明かされていくのが良いとされる。ところが、このゲームの謎解きはあまりに唐突だった。長々と文章で語られる真相に、打ち切りになったマンガのような不出来さを感じたプレイヤーもいたかもしれない。
 リダは語った。プレイヤーがここまで、少なからぬ時間をプレイに費やし、親しんできたこの世界は虚偽のものである、と。タツマイリは虚構の村である、と。人々の役割は作られたものであり、姫もドロボーももともとは存在しないのだ、と。
 「マザー3」は、普通のゲームを上回る細やかさで描かれていた人々や世界を、自らの物語の中で葬った。これは、プレイヤーにとっても相当なショックで、違和感どころか嫌悪を感じたプレイヤーがいたとしても、全く不思議ではない。
 ゲームの作り手は、プレイヤーがもう一つの真実と思ってくれることを願って、世界を作る。そして、できればその世界が唯一無二の魅力を持ってくれることを願っている。ところが、「マザー3」では、個性的だった世界の方がかき消され、ドラゴンの針を抜くという陳腐な使命だけが虚しく残る。

 RPGは死んだ。

 そして、抜け殻となった物語世界で、最後にが待っている。

続く
posted by Dr.K at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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