
「サルまん」と言えば、学生時代の私に人生を踏み外させた奇書中の奇書。第一巻初版は1990年、まさにバブルのまっただ中での登場だったわけです。当時は「少年ジャンプ」も行くぜ!500万部!600万部! とイケイケであり、マンガを取り巻く環境自体に元気があった。だからこそ「サルまん」のようなマンガのお約束に斬り込んだディープなネタで、多くの人が楽しむことができたのでしょう。その後の不景気を予見するかのような最終巻の展開も、当時は笑い転げて終わりだったのですが、今にして思えば非常にスルドい。
さて、私は当然最初の版を全巻持っていますので、こんな復刻版は買うまでもないわい、と思っていたのですが、なんと、書き下ろしが追加されているではありませんか。
サルでも描ける萌えマンガ教室?
ここまでやられたら買うしかあるまい。こいつと「これが芸術だーっ!」が同じ本に載ってるの? そりゃ無茶でしょう!