2007年03月13日

映画どろろ その2

 映画「どろろ」で、その世界観の無国籍っぷりを加速しているのが、バックの音楽である。
 とにかく音楽が目立つ映画だ。南国の民族舞踊のような曲がかかったかと思うと、琵琶や三味線の曲もあり、フラメンコみたいな曲もある。
 日本の時代劇、あるいは妖怪ものを期待していた観客は、相当面食らったことだろう。

 実は、原作の「どろろ」もまた、音が印象に残る作品だ。マンガに音なんかあるのかって? あるんです。
 琵琶法師は「東へ〜あるけばァ〜風がなるゥ〜」と歌いながら登場し、金小僧はチリンチリンと鈴を鳴らし、妖刀似蛭はシャンシャン鳴り、どろろは鉄腕アトムのテーマを歌ってるじゃないか。
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 そして、妖怪万代との戦いでは、なぜか突然背景が能舞台になって、カッポンカッポンと鼓の演奏が始まるのだ。(図)

 そんなわけで、音楽が面白い映画「どろろ」は、意外と原作の精神を受け継いでいるんじゃないか、と好ましく思えるのである。
 そうそう、この映画では、魔物が死ぬときは斬れたり溶けたりせずに、爆発飛散することになっている。
 このどーんが大変素晴らしいので、ぜひ劇場で体感してほしい。
〈続く〉
posted by Dr.K at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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