2007年04月07日

マイ・プライベート・アイダホ

 夭折の名優リバー・フェニックスと若い頃のキアヌ・リーブスが美しく絡みます。…などと言っていたいけな女の子を騙すと後で殺されるかもしれません

 主役は確かに二人の美男ですが、彼らの稼ぐ手段は男娼として街角に立つこと。客は変態オヤジや金持ちのオバハンで、開幕早々から世も末な感じがスクリーンに充満します。
 彼らは街を飛び出し、二人で旅に出ます。よくある展開ですが、この旅で一切状況が好転しないところにこの映画の価値があるように思います。リバー・フェニックスはナルコレプシー(突発性睡眠障害)の持病があり、日常的に行き倒れますし、キアヌ・リーブスは実は市長の息子で、約束された不自由な将来が待つ身。社会に出る前の閉塞感をこれでもか、と映像にして見せていて見事です。そして、二人が全く別の人生を歩み始めたことを、二つの葬儀で対比したクライマックス(なのか?)は実にユニークです。
 それにしても、オープニングとエンディングで脈絡なく挿入される魚の遡上シーンは何を表すのか? と気になったのでGoogleで調べてみました。鮭の遡上はアイダホの名物であるという説、鮭は自らを傷つけても川を遡り続ける、つまり主人公の生き方を表したという説、の2つがあるみたいですね。
 後に、リバー・フェニックスがまるでこの映画の続きを演じるかのような死に方をし、必要以上に死が美化されてしまった気がするので、個人的な評価はちょっと辛目です。

Have a nice day !

映像美   8
同性愛度  8
死の臭い  8
個人的総合 5
posted by Dr.K at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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