
ストーリーといい、キャラクターといい、あまりにも原作に忠実なので、今の視聴者がちゃんと楽しめるのだろうかと心配になった。
第一話で不満なのは、その終わり方。テラズナンバー5と対峙するところで終わりにした方が、次が気になるのではないかと思う。それにしても、そのテラズナンバー5のデザインの冴えないことといったら。マンガ版での威圧感はどこへ行ったんだ。
画像は、私が持っている別冊マンガ少年版「地球へ…」。ナキネズミの檻の前での名セリフが、アニメでは使われなかったのでここに引いておく。
ジョミー
「いつだっけか… 檻の動物を的にパチンコをやる子どもがいて その遊びはきびしく禁止されたけど
なぜいけないのかだれも教えてはくれなかった
罰がこわくて〈いけない遊び〉と覚えこんだだけ」
ソルジャー
「そうだジョミー
動物を檻にいれることこそがいけないとは だれも教えない
将来、社会という檻に入った時 “檻”が意識されては困るからだ
ジョミー 疑問は持ちたまえ」
読者に対し、こんな問いかけをする作品が、今日では少なくなってしまったように思う。だからこそ、アニメでも使って欲しかった表現だ。